Nemak S.A. 2015年12月期の動向

業績

(単位:百万メキシコペソ)
2015年12月期 2014年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 70,891 61,665 15.3 1)
修正後EBITDA 12,006 9,479 29.0 2)



要因

1) 売上高
-2015年12月期の売上高は70,891百万メキシコペソ (前年比15.3%増)。主な増収要因は、為替の影響、販売量の増加 (前年比2.6%増)、および製品構成の改善。増収分はアルミ価格低下の影響により一部相殺された。

2) 修正後EBITDA
-2015年12月期の修正後EBITDAは12,006百万メキシコペソ (前年比29.0%増)。主な増益要因は製品構成の改善、効率化、エネルギーコストの低下、その他マクロ経済効果等。

最近の動向

-2015年7月、普通株式の新規株式公開 (IPO) を通じて107.52億ペソ (約685百万ドル) を調達したと発表。同社は、メキシコ証券取引所に上場した。(2015年7月1日付プレスリリースより)

受注

-2015年の新規受注額は約12億ドル。

研究開発体制

-製品開発センターを7カ所 (オーストリア、カナダ、ドイツ、メキシコ、ポーランド) に保有。

研究開発活動

-燃費改善に貢献するパワートレインやボディ部品改良技術に注力。主な開発プロジェクトは以下の通り:
合金システム
-高出力エンジンのための高性能合金の開発
-機械的強度およびマイクロ構造の挙動予測
-構造部品用鋳造技術
-シリンダーヘッドの肉薄化

複合形状
-先進のパワートレイン試作のための3Dプリンティング技術
-無機接着剤の開発

パワートレイン部品の統合
-シリンダーヘッドとターボハウジングの統合
-レンジエクステンダーとアルミ電気モーター部品の開発

表面処理技術
-ボアコーティング
-温度効率向上のための表面処理
-構造部品用鋳造技術

-アルミシリンダーヘッド用のSPM (Semi-Permanent Molding - 半永久鋳型) およびアルミブロック用のLPPS (Low-Pressure Precision Sand - 低圧精密サンドダイキャスト) ・HPDC (High Pressure Die Casting - 高圧ダイキャスト) を使用した生産工程は、より効率の高い操業および高品質を実現。

設備投資額

(単位:百万メキシコペソ)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
全社 7,253 5,254 4,336



国内投資

-2015年、メキシコ Monterreyの高圧ダイカスト工場建設プロジェクトを継続。新工場は2016年下半期に生産開始予定。エンジンブロック、トランスミッションケース、構造部品など年間220万個の部品を生産し、新たに500名を超える新規雇用を創出する見込み。

-2015年、メキシコMonterreyに機械加工工場の建設を開始。

海外投資

<ロシア>
-2015年9月、ロシアのUlyanovskにあるZavolzhye工業団地に新工場を開設したと発表した。新工場ではまず、シリンダーヘッドやエンジンブロックを生産し、KalugaにあるVolkswagenのエンジン工場へ納入する予定。工場面積は12,000平方メートルで、生産能力は年間60万ユニット相当になる。投資額は60百万ドル超。2015年10月に生産を開始する予定。(2015年9月11日付プレスリリースより)