Nemak S.A. 2014年12月期の動向

業績	(単位：百万メキシコペソ)

	2014年 12月期	2013年 12月期	増減率 (%)	要因
売上高	61,665	56,299	9.5	1)
修正後EBITDA	9,479	7,823	21.2	-

要因

1)
-2014年12月期の売上高は前年比9.5%増。米国市場の拡大、欧州市場の復活、新規プログラムの立ち上げ等の要因で、市場の平均的な伸びを上回る売り上げの伸びを示した。アルミ製エンジンブロックの市場での浸透が進んだこと、また2014年に初めて5つのアルミ製構造部品の受注を獲得したことが主な背景。

-販売量は、シリンダーヘッド換算で前年比4%増の約4,940万基を達成した。

-売上高に占める輸出比率は87%。

受賞

-2014年、Volkswagen Groupより、「Volkswagen Group Award 2014」においてベストサプライヤー賞を受賞した。グローバルに評価されたサプライヤー8社の内の一つ。同社はシリンダーヘッドとエンジンブロックのメインサプライヤー。技術力、品質、開発体制、プロジェクト管理力が評価された。同社はVolkswagenのロシア工場をサポートするための工場を建設しており、この事実も両社の関係性を深めている。

研究開発費

(単位：百万メキシコペソ)

	2014年12月期	2013年12月期	2012年12月期
全社	-	3,221	3,693
売上に占める割合 (%)	-	5.7	7.2

研究開発体制

-製品開発センターを7カ所 (オーストリア、カナダ、ドイツ、メキシコ、ポーランド) に保有。

技術開発

合金システム
-高出力エンジンのための高性能合金の開発
-機械的強度およびマイクロ構造の挙動予測
-構造部品用鋳造技術
-シリンダーヘッドの肉薄化

複合形状
-先進のパワートレイン試作のための3Dプリンティング技術
-無機接着剤の開発

パワートレイン部品の統合
-シリンダーヘッドとターボハウジングの統合
-レンジエクステンダーとアルミ電気モーター部品の開発

表面処理技術
-ボアコーティング
-温度効率向上のための表面処理
-構造部品用鋳造技術

-アルミシリンダーヘッド用のSPM (Semi-Permanent Molding - 半永久鋳型) およびアルミブロック用のLPPS (Low-Pressure Precision Sand - 低圧精密サンドダイキャスト) ・HPDC (High Pressure Die Casting - 高圧ダイキャスト) を使用した生産工程は、より効率の高い操業および高品質を実現。

設備投資額

(単位：百万メキシコペソ)

	2014年12月期	2013年12月期	2012年12月期
全社	5,254	4,336	4,171

国内投資

-2014年12月、メキシコのヌエボ・レオン州Garciaに新工場を建設すると発表。投資額は約125百万ドル。メキシコおよび米国市場向けに構造部品や複合パワートレイン部品を生産する。高圧ダイカスト技術を用いて、年間220万個の部品を生産し、新たに500名を超える新規雇用を創出する見込み。(2014年12月8日付プレスリリースより)

海外投資

<ロシア>
-2014年5月、ロシアにてアルミ製エンジン部品工場の建設を開始。投資額は70百万ドル。新しいVolkswagenのロシア工場向けにエンジンヘッドとアルミ製エンジンブロックを生産する。当初の年間製造能力は60万基。2015年に稼働を開始する予定。 (2014年5月14日付プレスリリースより)