ハンコックタイヤ_2007年12月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万ウォン) |
- | 2007年 12月期 |
2006年 12月期 |
増減率 | 主な要因 |
売上高 | 2,253,044 | 2,063,766 | 9.2% | プレミアム商品の販売拡大や、マーケティング活動の強化によるブランド価値の向上による。 |
営業利益 | 274,047 | 174,535 | 57.0% | |
純利益 | 162,305 | 170,173 | (4.6%) |
子会社設立
-欧州
欧州現地法人を設立。これは同社の子会社"Hankook Tire Europe Holdings B.V."が100%出資したもので、欧州地域のタイヤ物流や輸出入を主たる業務とする。(2007年5月23日付プレスリリースより)
ハンガリーに"Hankook Tire Budapest KFT"を設立。これは同社の子会社"Hankook
Tire Europe Holdings B.V."が100%出資したもので、タイヤ販売や広報活動を主たる業務とする。(2007年6月12日付プレスリリースより)
海外動向
-ハンガリー
2007年8月、ハンガリー新工場から欧州地域向けにタイヤの出荷を開始。これにより、今までは1ヶ月以上を要していたタイヤ配送期間が5日以内に短縮される。2007年6月より稼動を開始した同工場のタイヤ生産能力は日産3,300本だが、2008年には15,000本、そして2010年には30,000本にまで増強される計画。同工場で生産しているのは、小型乗用車用の"Optimo
K715"と中・大型車用の"Optimo K415"で、将来的にはUHP(超高性能)タイヤやトラック用タイヤも生産する予定。(2007年8月13日付プレスリリースより)
事業計画(2008年12月期)
2008年2月、タイヤ部門の事業計画を発表。連結売上高は3兆8,778億ウォンで、前年度比19.6%の増加とした。また、営業利益は同32.2%増収の3,485億ウォンが目標。同社は「ハンコックのUHP(超高性能)タイヤへの需要が高まっている中、ハンガリー工場の生産能力拡大に加えて、韓国・錦山(Geumsan)工場にてUHPタイヤの自動生産ラインに対する投資を行う計画」と明らかにした。なお、同社ハンガリー工場は2008年に年間400万本のタイヤを生産する見込みで、2009年には年産500万本体制を整える予定。(2008年2月11日付プレスリリースより)
開発動向
研究開発体制
拠点 | 所在地 |
中央研究所 (Main R&D Center) |
韓国 大田(Daejeon)市 |
Akron Technical Center | 米国 オハイオ州 |
China Technical Center (CTC) |
中国 浙江省 嘉興(Jiaxing)市 |
Europe Technical Center (ETC) |
ドイツ ハノーバー |
Japan Technical Liaison
office (JTC) |
日本 大阪府 |
研究開発費 | (単位:百万ウォン) |
- | 2007年12月期 | 2006年12月期 | 2005年12月期 |
金額 | 83,243 | 74,284 | 72,082 |
対売上高比 | 3.7% | 3.6% | 3.6% |
研究開発実績 (2007年12月期)
研究課題 | 研究期間 | 研究結果等 |
委託研究 | ||
タイヤ用ゴム押出物の品質改善のためのダイ設計に関する研究 | 2006年02月 ~ 2007年01月 |
CFD解析を通じた押出工程の改善方法を検討、押出物のプロファイル予測 |
グリーンタイヤ加硫工程でのモールド内のゴムの流れや加硫度の解析 | 2006年03月 ~ 2007年02月 |
グリーンタイヤ加硫工程での、モールド内部でのゴムの流れの現象を把握 |
有機高分子表面改質シリカの合成およびナノゴム複合材料への応用研究 | 2006年03月 ~ 2007年02月 |
ナノ複合材形態のシリカを使用することで、優れたゴムの製造および物性向上が期待される |
クリープグローンの原因分析および防止方法の研究 | 2006年04月 ~ 2007年03月 |
非鉄系摩擦材開発に関し、騒音誘発原料および最適な配合比の開発 |
タイヤの耐久性向上のための設計に関する研究 | 2006年09月 ~ 2007年08月 |
トラック・バス用タイヤのトレッド部で早期に発生する要因による事故メカニズム究明 |
タイヤのNVH改善技術の研究 | 2006年09月 ~ 2007年08月 |
タイヤの接地特性が道路騒音に与える影響および騒音低減のためのタイヤ構造設計因子の調査 |
研究所 | ||
Self-supporting ランフラット製品開発 | 2004年10月 ~ 2007年06月 |
ランフラットタイヤ開発および基盤技術の蓄積 |
PLMプロジェクト | 2005年01月 ~ 2007年12月 |
研究所のPLMシステム開発および展開 |
設備投資
設備投資額
-2007年12月期は生産能力拡大等に、計183,563百万ウォンを投資。
-2008年12月期は計403,540百万ウォンの投資を予定。これには生産設備の新設・増設のための249,273百万ウォンが含まれる。
国内投資
-2009年12月まで錦山(Geumsan)工場に総額2,351億ウォンを投資する計画を発表。これにより同工場の生産能力は年産500万本増加する見込み。(2007年2月26日付プレスリリースより)