株式会社東海理化電機製作所 2007年度の動向
ハイライト
業績
| 単位：百万円 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 増減率(%) | 要因 |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 440,001 | 405,139 | 8.6 | - |
| 営業利益 | 33,376 | 24,899 | 34.0 | - |
| 経常利益 | 34,414 | 26,500 | 29.9 | - |
| 当期純利益 | 21,282 | 17,948 | 18.6 | - |
| 自動車用部品事業 | ||||
| 売上高 | 434,574 | 398,372 | 9.1 | - スイッチ類、シートベルト、キーロック、シフトレバーなどの売上が増加。 |
受注
富士重工から次期レガシー用のシフトレバーを受注。富士重の北米生産拠点、SIA（Subaru of Indiana Automotive, Inc.、インディアナ州）に供給する。受注したのは、次期「レガシィ」用のシフトレバー。富士重の国内調達先である千代田工業（群馬県伊勢崎市）と共同設計し、国内向けの生産は千代田工業、SIA向けは東海理化の米子会社、TACマニュファクチャリング（ミシガン州）でそれぞれ生産する。ＳＩＡでは、レガシィを年間約１０万台程度生産している。同社は、ＳＩＡで生産されるレガシィ用シフトレバーの全量を納入する。富士重にスイッチやシートベルトなどで納入実績があるが、シフトレバーは初めて。（2008年1月25日付日刊自動車新聞より）
国内動向
生産・開発体制強化
- 山形県に「東北技術センター」を開設。
>>>詳細は開発動向を参照
- 本社敷地内に、「第２電波実験棟」が完成・稼動。同時に、生産技術・試作・実験機能を含めた「モノづくりセンター」も開設。
- 豊田工場でめっき・熱処理施設を更新した。
>>>詳細は設備投資を参照
海外動向
生産・事業体制強化
<アジア>
- 中国子会社の工場拡張。
- 2007年10月、タイの事業体制を強化すると発表。シートベルト、キーロックの生産能力を増強し、日系自動車メーカーの現地生産拠点への供給力を拡大する。
- 2007年11月、ASEAN地域の統括会社としてTokai Rika ASEAN Co., Ltd. (TRA)をタイに設立すると発表。
<北米>
- 2008年3月、米子会社TAC Manufacturing, Inc. （ミシガン州）の生産能力を増強すると発表。
>>>詳細は設備投資を参照
2015年の経営目標 (TOKAI RIKA GROUP 2015 VISION)
1. 重要機能品質不良ゼロ
2. 連結売上高6,000億円以上
3. ROE（株主資本当期純利益率）10%以上維持
開発動向
研究開発費
研究開発体制
- 2007年9月、山形県山形市に技術開発拠点「東海理化 東北技術センター」を開設すると発表。2008年1月に業務を開始し、自動車用スイッチ、スマートキーシステムなど車載用電子機器の設計、評価を行う。愛知県以外に技術開発拠点を設けるのは、今回が初めて。人材確保が比較的容易な東北地方に拠点を構えることで、自動車の統合制御化に対応するためのソフトウエア開発を強化する。（2007年9月6日付日刊自動車新聞より）
研究開発の成果(2008年3月期)
製品化
・複雑な意匠形状に対応したパネルインモールドの成形技術を応用したステアリングスイッチ
・ハードコーティング付きのパネルを意匠形状に付形させ同品質で低コストのヒーターコントロールスイッチ
・無接点センサーで信頼性を向上させ且つ革貼り意匠のMMTシフトレバー
・アンテナとカードスロット搭載のETC内蔵インナーミラー
・超静音電動格納アウターミラー
要素技術開発
・従来と比べて複雑形状に柄ムラがなく、模様付けができる技術（3D転写技術）を開発し、ステアリングホイールの加飾に採用。
| 単位：百万円 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
| 研究開発 | 18,324 | 17,734 | 17,820 |
| 自動車用部品事業 | 18,106 | 17,496 | 17,622 |
研究開発体制
- 2007年9月、山形県山形市に技術開発拠点「東海理化 東北技術センター」を開設すると発表。2008年1月に業務を開始し、自動車用スイッチ、スマートキーシステムなど車載用電子機器の設計、評価を行う。愛知県以外に技術開発拠点を設けるのは、今回が初めて。人材確保が比較的容易な東北地方に拠点を構えることで、自動車の統合制御化に対応するためのソフトウエア開発を強化する。（2007年9月6日付日刊自動車新聞より）
研究開発の成果(2008年3月期)
製品化
・複雑な意匠形状に対応したパネルインモールドの成形技術を応用したステアリングスイッチ
・ハードコーティング付きのパネルを意匠形状に付形させ同品質で低コストのヒーターコントロールスイッチ
・無接点センサーで信頼性を向上させ且つ革貼り意匠のMMTシフトレバー
・アンテナとカードスロット搭載のETC内蔵インナーミラー
・超静音電動格納アウターミラー
要素技術開発
・従来と比べて複雑形状に柄ムラがなく、模様付けができる技術（3D転写技術）を開発し、ステアリングホイールの加飾に採用。
主な技術導入契約 (2008年3月時点)
| 契約会社名 | 相手方の名称 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 |
| 東海理化 | 東陶フロンティアリサーチ | 日本 | 親水ミラーに関する特許実施承諾契約 |
1999.08.01- 2009.07.31 |
| マツダ | 日本 | ステアリングロック装置に関する共同出願契約 | 2005.07.28- 該当特許権の終了時 |
|
| Donnelly Corporation |
米国 | 自動車用ミラーに関する特許実施権の許諾 | 2000.04.07- 該当特許権の終了日 |
|
| Autoliv Development AB |
スウェーデン | 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 | 2007.12.01- 該当特許権の終了日 |
|
| TAC Manufacturing, Inc.（米国） | ミロクテクノウッド | 日本 | 自動車用ステアリングホイールに関する特許実施権の許諾 | 2002.06.05- 生産開始日から5年後又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
| 自動車用シフトレバーのノブに関するノウハウの許諾 | 2005.05.23- 生産開始日から3年後の日 |
主な技術援助契約 (2008年3月時点)
| 相手方の名称 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 |
| Shinchang Electrics Co., Ltd. | 韓国 | 自動車用スイッチ及びステアリングロックに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1978.09.02 - 2008.12.31 |
| 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2001.04.02- 技術資料提供から10年後又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
||
| 自動車用ステアリングロック及びススロットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2006.02.21- 技術資料提供から10年後又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
||
| Samsong Industries, Ltd. | 韓国 | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.04.01- 該当特許権の終了日 |
| 2003.11.19- 締結日の10年後の日又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
|||
| 2004.02.17- 締結日の10年後の日又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
|||
| Quality Safety Systems Company | カナダ | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2008.12.31 |
| TAC Manufacturing, Inc. | 米国 | 自動車用ステアリングホイール、キーセット及びシフトレバーに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.01.01 - 2008.12.31 |
| TRMI, Inc. | 米国 | 自動車用スイッチ及びキーセットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.01.01 - 2008.12.31 |
| TRIN, Inc. | 米国 | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.01.01 - 2008.12.31 |
| TRB Limited | 英国 | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1999.12.01 - 2008.11.30 |
| Tokai Rika (Thailand) Co., Ltd. | タイ | 自動車用キーセットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2000.03.01 - 2009.02.28 |
| TRP, Inc. | フィリピン | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1996.03.05 - 2009.03.04 |
| Thai Seat Belt Co., Ltd. | タイ | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1994.06.02 - 2009.06.01 |
| Mindarika Private Limited | インド | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2003.10.03 - 2013.10.02 |
| 自動車用ミラーアッシー・アウタリアビューに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2006.03.22 - 2016.03.21 | ||
| Rica Auto Parts Co,. Ltd. | 台湾 | チャイルドシートに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2004.04.01 - 締結日の10年後の日又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
| 自動車用スイッチ及びキーセットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2008.12.31 | ||
| 天津東海理化汽車部件有限公司 (Tianjin Tokairika Automotive Parts Co,. Ltd.) |
中国 | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2010.12.31 |
| 無錫理昌科技有限公司 (Wuxi Risho Technology Co., Ltd.) |
中国 | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2010.12.31 |
| 佛山東海理化汽車部件有限公司 (Foshan Tokairika Automotive Parts Co,. Ltd.) |
中国 | 自動車用スイッチ、キーセット及びシフトレバーに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2006.08.01 - 2016.07.31 |
| TRCZ s.r.o | チェコ | 自動車用スイッチ及びシートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2003.04.29 - 2009.04.28 |
| 芦森工業 | 日本 | 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 | 2007.02.02- 該当特許権の終了日 |
| 自動車用シートベルトに関する海外特許実施権の許諾 | 2007.02.02- 該当特許権の終了日 |
設備投資
設備投資費
<2008年3月期の投資状況>
国内投資
- 本社敷地内に、「第２電波実験棟」が完成・稼動。同時に、生産技術・試作・実験機能を含めた「モノづくりセンター」も開設。
- 豊田工場でめっき・熱処理施設を更新。
海外投資
<タイ>
- 2007年10月、タイの事業体制を強化すると発表。シートベルト、キーロックの生産能力を増強し、日系自動車メーカーの現地生産拠点への供給力を拡大する。生産体制の増強と併せ、現地統括会社設立の検討に入った。タイでは、トヨタ自動車の「ＩＭＶ」シリーズなど、ピックアップトラックを中心に日系メーカー車の販売が順調に拡大する見通し。このため現地生産能力を増強し対応する。また、今後は北米など、アジア域外への供給拠点としても活用範囲を拡大していく方針。（2007年10月18日付日刊自動車新聞より）
- 2007年11月、 ASEAN地域の統括会社としてTokai Rika ASEAN Co., Ltd. (TRA）をタイに設立すると発表した。資本金は、約1億4千万円。タイのサムットプラカーン県バンナ地区に設立する。営業や調達、経理、生産技術、品質保証業務などを受け持ち、タイ及びフィリピンに３カ所ある生産拠点を含めた事業全体を統括する。（2007年11月2日付日刊自動車新聞より)
<米国>
- 2008年3月、米子会社TAC Manufacturing, Inc. （ミシガン州）の生産能力を増強すると発表。シフトレバーの受注増に応じ、新たに工場建屋を増設、年末から生産を開始する。主要納入先であるトヨタ自動車向けの生産が増えているほか、フォード・モーター向けの生産が拡大することに対応する。フォードとの取引は従来、スイッチ類が中心だったが、製品競争力の向上でシフトレバーの受注が増加している。（2008年3月12日付日刊自動車新聞より）
<設備の新設>
* 2008年度は、自動車用部品事業を中心に約25,000百万円の設備投資を予定。
| 単位：百万円 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
| 設備投資 | 21,189 | 20,368 | 21,304 |
<2008年3月期の投資状況>
国内投資
- 本社敷地内に、「第２電波実験棟」が完成・稼動。同時に、生産技術・試作・実験機能を含めた「モノづくりセンター」も開設。
- 豊田工場でめっき・熱処理施設を更新。
海外投資
<タイ>
- 2007年10月、タイの事業体制を強化すると発表。シートベルト、キーロックの生産能力を増強し、日系自動車メーカーの現地生産拠点への供給力を拡大する。生産体制の増強と併せ、現地統括会社設立の検討に入った。タイでは、トヨタ自動車の「ＩＭＶ」シリーズなど、ピックアップトラックを中心に日系メーカー車の販売が順調に拡大する見通し。このため現地生産能力を増強し対応する。また、今後は北米など、アジア域外への供給拠点としても活用範囲を拡大していく方針。（2007年10月18日付日刊自動車新聞より）
- 2007年11月、 ASEAN地域の統括会社としてTokai Rika ASEAN Co., Ltd. (TRA）をタイに設立すると発表した。資本金は、約1億4千万円。タイのサムットプラカーン県バンナ地区に設立する。営業や調達、経理、生産技術、品質保証業務などを受け持ち、タイ及びフィリピンに３カ所ある生産拠点を含めた事業全体を統括する。（2007年11月2日付日刊自動車新聞より)
<米国>
- 2008年3月、米子会社TAC Manufacturing, Inc. （ミシガン州）の生産能力を増強すると発表。シフトレバーの受注増に応じ、新たに工場建屋を増設、年末から生産を開始する。主要納入先であるトヨタ自動車向けの生産が増えているほか、フォード・モーター向けの生産が拡大することに対応する。フォードとの取引は従来、スイッチ類が中心だったが、製品競争力の向上でシフトレバーの受注が増加している。（2008年3月12日付日刊自動車新聞より）
<設備の新設>
* 2008年度は、自動車用部品事業を中心に約25,000百万円の設備投資を予定。
| 事業所名 | 設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 |
| 東海理化 | ||||
| 本社、大口工場 (愛知県大口町) |
エレクトロニクス応用製品、スイッチなどの部品製造、組付検査設備等 | 7,200 | 2008年 4月 |
2009年3月 |
| 西枇杷島工場 (愛知県清須市) |
スイッチなどの組付検査設備等 | 200 | 2008年4月 | 2009年 3月 |
| 豊田工場 (愛知県豊田市) |
シートベルト、装飾品の部品製造、組付検査設備等 | 2,500 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
| 音羽工場・萩工場 (愛知県豊川市) |
キーロック、ステアリングホイール等の部品製造、組付検査設備等 | 4,000 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
| 連結子会社 | ||||
| TRAM, Inc. 他 北米子会社3社 (米国ミシガン州他) |
新製品増強設備、 技術開発設備等 |
1,750 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
| Tokai Rika (Thailand) Co., Ltd. (タイチョンブリ県) |
新製品増強設備 | 900 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
| 天津東海理化汽車部件(有) (Tianjin Tokairika Automotive Parts Co., Ltd.）(中国天津市) |
新製品増強設備 |
900 | 2008年 1月 |
2008年 12月 |
| 無錫理昌科技(有) (Wuxi Risho Technology Co., Ltd.）(中国無錫市) |
新製品増強設備 |
800 | 2008年 1月 |
2008年 12月 |
