Meritor, Inc. 2016年9月期の動向

業績

(単位:百万ドル)
2016年
9月期
2015年
9月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 3,199 3,505 (6.9) 1)
営業利益 204 128 (41.0)
EBITDA 323 339 4.6 -
商用トラック/産業用車両
売上高 2,445 2,739 (10.7) 2)
EBITDA 208 216 (0.9) -


要因
1) 全社
-2016年9月期の売上高は3,199百万ドルで、前年の3,505百万ドルから減少した。売上減の原因は主にユーロとブラジルレアルに対して米ドルが通貨高であったこと。さらに南米と中国での経済的悪条件による生産減。

2) 商用トラック/産業用車両
-2016年9月期の同事業の売上高は、前年比10.7%減少の2,445百万ドル。売上高の減少は、北米8クラスのトラック市場および南米における生産の減少、ブラジルの実質およびユーロに関連して強い米ドルによって。この減少は、新規事業の獲得とインドにおける市場規模の増加により一部相殺された。

国内事業

-2017年10月、WABCOは、Meritorとの合弁会社Meritor WABCOの全株式の取得を完了したと発表。買収に伴い、Meritor WABCOはWABCO North Americaに統合される。今回の株式購入金額は250百万ドル。

-2017年9月、同社はFabco Holdingsおよびその子会社の製品ポートフォリオと関連技術を買収すると発表。今回の買収によって、同社はオフハイウェイを含む中・大型車、建設、防衛、鉄道およびその他産業向けのトランスファーケース、特殊ギアボックス、補助トランスミッション、パワーテイクオフユニット(PTOs)等の製品ラインナップを拡充する。鉄道、石油、ガス産業等、これまで顧客ではなかった業界にターゲットを拡大することも可能になるという。

受注

-同社は、Navistarと新たに5年の供給契約を締結したと発表。これにより、同社は引き続き、ブレーキおよびリアアクスルを Navistarに納入する。さらに、中型トラックおよびバス向けにフロントアクスルを納入する。(2016年3月31日付プレスリリースより)

-Meritor WABCOは、Thomas Built Busesのスクールバス「Saf-T-Liner C2」に、同社の横滑り防止装置「SmartTrac」が搭載されたと発表。Thomas Built Busesは、2015年9月よりこの「SmartTrac」の搭載を開始する予定。「SmartTrac」は、車両の制御不能につながる横転や方向不安 定性のリスクがある場合に、自動で介入するアクティブセーフティシステム。(2015年9月9日付プレスリリースより)

受賞

-同社はNavistarが表彰する「Diamond Supplier Award」対象34社の1社に選出されたと発表した。「Diamond Supplier Award」は製品の品質、納期、技術およびコスト面が評価されたサプライヤーに授与される。(2017年2月20日付プレスリリースより)

-Meritor WABCOは、Daimler Trucks North America (DTNA) より2015年「Masters of Quality Supplier Award」を受賞したと発表した。DTNAの「Freightliner」や「Western Star」ブランドのトラック向けに納入した部品やサービスが評価されたもの。米国のケンタッキー州Hebronと、メキシコのヌエボ・レオン州MonterreyにあるMeritor WABCOの2つの生産工場が受賞した。(2016年9月6日付プレスリリースより)

-Meritor WABCOは、品質および納入実績が評価され、Wabash Nationalより2015年「Platinum Supplier Award」を受賞したと発表した。Meritor WABCOは、「SmartTrac」トレーラー用アンチロックブレーキ (ABS)や横滑り防止装置、「InfoLink」データゲートウェイシステムなどをWabashに納入している。(2015年10月6日付プレスリリースより)

-Meritor WABCOは、Hino Motors Manufacturing U.S.A.より2014年「Excellence in Quality Award」を受賞したと発表した。同社がこの賞を受賞したのは、過去7年間で5回目となる。Meritor WABCOは、日野が米国のウェストバージニア州Williamstownとカナダのオンタリオ州Woodstockで生産している商用車向けに、空圧式・油圧式ABSを納入している。同社は2014年の1年間で、ゼロPPMと納期厳守率100%を達成した。(2015年7月21日付プレスリリースよ り)



研究開発費

(単位:百万ドル)
2016年9月期 2015年9月期 2014年9月期
全社 68 69 71



研究開発拠点

名称 所在地
テクニカルセンター 米国ミシガン州デトロイト
イタリア Cameri
英国 Cwmbran
インド Bangalore
エンジニアリングセンター メキシコ Nuevo Leon州Cienega de Flores
ブラジル Osasco、Resende
中国 上海、徐州市
インド Mysore




製品開発

電動ドライブアクスル/サスペンション、サポートシステム
-同社は、電動ドライブアクスルとサスペンション、サポートシステムのプラットフォームを開発していると明らかにした。商用車の電動化市場でリーダーを目指すとしている。開発しているのは、統合型の2速電動キャリアのプラットフォームと13Xeリジッドアクスル、軍用車やオフ・ハイウェー車、建設作業車向けの電動独立懸架、低床車向けの電動コーナーモジュール。その他に、電動アクスル向けのブレーキシステムも提供する。こうしたコンポーネントは2018年に試作されるデモ車に搭載され、早ければ2019年から生産が開始される予定。(2017年9月26日付プレスリリースより)

1981年に設立された同社とKalyani Groupの合弁会社による製品開発
-車輪に等分のトルクを分配するアクスル「Tridem」。
-トラクター用のアクスルを開発。フェイスシール等の部品は開発段階にあり、ウェットディスクブレーキを採用した。
-ホイールにベベルエンド加工が施された中型ハブ減速アクスル「MT846」の試作品を開発。
-アクスル「15I」の設計が完了。「MS1497」の代替品で、ギアが新しく設計され、耐性・効率性が向上するという。部品は現在開発段階にある。
-「MT1497」と「MS160」用の新しいハウジングを海外市場向けに設計。オーバーロード時の負荷を低減するためにハウジングの厚さを増した。
(Automotive Axles 2017年3月期年次報告書より)

13Xドライブアクスル
-同社は、Class 6およびClass7の大型車向けドライブアクスル「13X」を発表した。2016年第2四半期に自動車メーカー向けの生産を開始する。ギア比は 3.90~6.50と幅広く、アクスルの総重量 (GAWR) は17,000~21,000ポンド。標準デフと組み合わせ、エアドラムブレーキ、油圧ディスクブレーキ、パーキングブレーキなどに対応する。(2016 年2月28日付プレスリリースより)

フロントステアアクスル
-同社は、新型の軽量フロントステアアクスル「Meritor Front Steer axle (MFS+)」を発表した。アクスルの総重量 (GAWR) は12,000~13,200ポンドで、従来製品に比べて最大85ポンドの軽量化を実現した。(2016年2月28日付プレスリリースより)

衝突緩和システム (OnGuard)
-Meritor WABCOは、同社の衝突緩和システム「OnGuard」が、業界で初めて中型トラックにも搭載可能になったと発表した。「OnGuard」は2007年 以降、大型トラックに広く搭載されており、北米での販売数は9万ユニット、同システム搭載車の累計走行距離は320億マイルを超えている。なお、 「OnGuard」シリーズの新製品である「OnGuardACTIVE」は、2016年に中型・大型トラック向けに販売開始となる予定。この 「OnGuardACTIVE」は、静止した物体を検知するとドライバーに警告し、ブレーキを作動させることで、事故を軽減または場合によっては回避できるシステム。(2015年9月3日付プレスリリースより)