Metaldyne Performance Group Inc. 2017年12月期の動向
業績
|
(単位:百万ドル) |
2015年 12月期 |
2014年 12月期 |
増減率 (%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 3,047.3 | 2,717.0 | 12.2 | 1) |
営業利益 | 266.4 | 203.5 | 30.9 | 2) |
部門別売上高 | ||||
HHI | 984.8 | 968.5 | 1.7 | 3) |
Metaldyne | 1,155.7 | 1,176.4 | (1.8) | 4) |
Grede | 906.8 | 572.1 | 58.5 | 5) |
要因
1) 売上高
-2015年12月期の売上高は前年比12.2%増の3,047.3百万ドル。主な増収要因は、2014年6月のGrede買収効果による409百万ドルの増収。一方で、為替のマイナス影響、原材料サーチャージの減少、製品価格の低下により、増収分の一部が相殺された。
2) 営業利益
-2015年12月期の営業利益は前年比30.9%増の266.4百万ドル。2014年6月のGrede買収の効果、販売量の増加、製造コストの減少、減価償却費の減少が主な増益要因。
3) HHI部門の売上高
-2015年12月期、HHI部門の売上高は前年比1.7%増の984.8百万ドル。主な増収要因は北米におけるライトビークルの生産量増加によるもの。増収分の一部は原材料サーチャージの減少や製品価格の低下により相殺された。
4) Metaldyne部門の売上高
-2015年12月期、Metaldyne部門の売上高は前年比1.8%減の1,155.7百万ドル。北米・欧州におけるライトビークルの生産は増加したが、為替の影響や製品価格の低下、原材料サーチャージの減少により前年比マイナスとなった。
5) Grede部門の売上高
-2015年12月期、 Grede部門の売上高は前年比58.5%増の906.8百万ドル。同部門の通年実績が全社売上高に反映されたのは今回が初めてで、2014年に比べて累計期間が5カ月分多かったことが主な増収要因。増収分の一部は、原材料サーチャージの減少、産業用製品の売上減少により相殺された。
事業再編
ウィスコンシン州Berlin拠点を閉鎖
-2015年6月、Gredeの米国ウィスコンシン州Berlin拠点を閉鎖すると発表した。Gredeの生産拠点最適化の一環で、2013年から米国で他の鋳造工場を3カ所閉鎖し、メキシコでは2カ所の鋳造工場をを統合している。(2015年6月26日付プレスリリースより)
受注
-同社傘下のGrede部門は、2015年北米トラックオブザイヤーを受賞したFord 「F-150」 向けに、軽量ディファレンシャルキャリアおよびケースを供給する。(2015年1月23日付プレスリリースより)
-2015年12月期の新規受注額は過去最高の727百万ドルとなり、前年に比べ55百万ドル増加した。ライトビークル用パワートレイン向けの新規受注が増加した。
受賞
-2015年8月、スペインのValencia工場が過去12年間の納期遵守率100%を評価され、Fordより表彰されたと発表した。今回表彰されたMetaldyne Sintered Components Espanaは2003年5月以降、欧州において複数のFordのDuratecエンジン生産ライン向けに、6,000万個超の焼結鍛造コンロッドを納入 しており、ゼロPPMと納期遵守率100%を達成している。(2015年8月20日付プレスリリースより)
-2015年6月、米国インディアナ州のBluffton拠点がFordより 「World Excellence Award」 を受賞したと発表した。同拠点におけるクラッチモジュールの生産が評価されたもの。Bluffton拠点では、材料の品質や納期遵守を維持しながら、6速トランスミッション用クラッチモジュールの生産能力を大幅に拡大した。(2015年6月29日付プレスリリースより)
-2015年3月、GMより2014年 「Supplier of the Year」 を受賞したと発表した。同社がこの賞を受賞するのは2年連続となる。パワートレイン部門において、GM向けコンロッドの設計・エンジニアリング・納入が評価されたもの。(2015年3月17日付プレスリリースより)
研究開発費
-製品の設計開発や機能開発は供給先が行っており、同社は生産に注力しているため、研究開発に関わる支出は限定的。
研究開発活動
-同社傘下のGrede部門は、政府出資コンソーシアムの 「Lightweight Innovations for Tomorrow (LIFT)」 に参加し、軽量材製造技術の開発を行う。Gredeは今後2年間、LIFTにおける薄肉鉄鋳物の分野に注力する。LIFTには同社のほか、Eaton、 Comau、米国鋳造協会 (American Foundry Society)、マサチューセッツ工科大学 (MIT) が参加している。(2015年7月13日付プレスリリースより)
設備投資額 |
(単位:百万ドル) |
部門 | 2015年12月期 | 2014年12月期 | 2013年12月期 |
HHI | 69.9 | 61.6 | 45.1 |
Metaldyne | 85.4 | 70.5 | 77.2 |
Grede | 69.1 | 24.3 | - |
その他 | 2.0 | - | - |
合計 | 226.3 | 156.4 | 122.3 |
米国投資
-2015年9月、米国インディアナ州のBluffton工場を37,000平方フィート拡張すると発表した。建物の増築により、ディファレンシャルASSYやアルミ製バルブボディなどのトランスミッション関連製品の受注を将来的にサポートしていく計画。2015年9月に着工し、2016年3月の完成を目指す。今回の拡張は、新規受注の立ち上げ・生産に向けた数百万ドル規模の設備投資計画の第1段階となる。プロジェクト期間は5年間を見込んでいる。(2015年9月18日付プレスリリースより)
-2015年3月、商用車事業の成長を促進するため、Gredeの米国ノースカロライナ州Biscoe工場に今後3年間で20百万ドルを投資すると発表した。同拠点の生産スペースを26,000平方フィート拡張するとともに、成形機およびハンドリングシステムを3台、熱処理システム、環境対応型の浸漬塗装システムを新たに導入する。投資に伴う新規雇用は35名以上と見ている。(2015年3月25日付プレスリリースより)