Metaldyne, LLC 2014年3月期までの動向

ハイライト

近年の動向

業績

(単位:百万ドル)
  2014年
3月期
2013年
3月期
増減率 (%)
売上高 1,112.0 1,100.0 1.1

事業再編

-2012年12月、米国を本拠とする非公開投資会社American Securities LLCに買収されたと発表した。今回の買収はMetaldyneの全世界の拠点が対象。2009年10月からMetaldyneを保有していたCarlyle Groupをはじめとする投資グループから買収したもの。American Securitiesは、鍛造部品やハブベアリング、エンジンタイミングシステムを生産するHHI Group Holdingsや、バルブトレイン部品のサプライヤーGT Technologiesなど、Metaldyneの他にも自動車部門への投資を行っている。(2012年12月19日付プレスリリースより)

-2009年10月、資産の大半を投資会社MD Investorsに売却。売却した資産をもとに、MD Investors Corporationを親会社とする「Metaldyne, LLC」が誕生。

-2009年5月、同社および同社米国子会社は連邦破産裁判所にChapter 11 (連邦破産法第11条) の適用を申請。

売却

-2010年4月、ミシガン州Hamburg工場をフレキシブルメタルチューブメーカーのHyspan Precision Products, Inc. (米国) に売却した。この工場はエキゾーストマニホールド、エキゾーストダウンパイプなどの自動車用チューブを生産している。今回の工場売却はエンジン、ドライブライン、トランスミッション部品分野への注力を目指す同社戦略に沿ったもの。(2010年4月8日付プレスリリースより)

事業提携

-2009年、同社とKS Kolbenschmidt GmbHは、パワーシリンダーシステムの開発とマーケティングを共同で行うことで合意。今回の提携に資本提携は含まれず、両社は対等な立場で互いの独立性を尊重するという。KS Kolbenschmidt GmbHはKolbenschmidt Pierburg AGの子会社で、乗用車・商用車向けにガソリンおよびディーゼルエンジン用ピストンを生産している。(2009年1月29日付プレスリリースより)

主な受注

-2013年、同社はFord 1.0Lエコブーストエンジン向けに粉末冶金コネクティングロッドの供給を開始したと発表した。同部品は、同社スペインValencia拠点と中国蘇州で生産される。このエンジンは、現在「Fiesta」(欧州)、「B-MAX」、「Focus」、「C-MAX」、「Grand C-MAX」に搭載されており、今後、「Transit Connect」、「Transit Courier」「Tourneo Connect」、「Tourneo Courier」、「Mondeo」、「EcoSport」等に搭載される予定。北米市場においては2013年後半の「Fiesta」から搭載される。(2013年1月27日付プレスリリースより)

-2008年、複数の自動車メーカーから焼結鍛造コネクティングロッドを受注。供給するコネクティングロッドは2009年/2010年モデルの乗用車、クロスオーバー車、ミニバンに搭載される4気筒/6気筒エンジン用。これら一連のモデルはアジア、欧州、北米で生産される。今回の受注は総額で50百万ドルを上回り、アジア系メーカーからのコネクティングロッドASSYの受注 (25百万ドル) も含まれる。(2008年8月13日付プレスリリースより)

受賞

-同社の3拠点が顧客からサプライヤーアワードを受賞したと発表した。GMからは、「Supplier Quality Excellence Award」を2つ、米ペンシルバニア州St. Marysと、米インディアナ州North Vernonの2拠点が評価された。同社の韓国Pyeongtaek拠点は、Hyundai Mobisから「100% on-time delivery」が認められ賞を授与された。(2013年10月17日付プレスリリースより)

-2013年2月、同社の3つの拠点がGMより「Supplier Quality Excellence Award」を受賞したと発表。今回受賞したのは、メキシコのRamos Arizpe工場、中国江蘇省の蘇州工場、米国インディアナ州のNorth Vernon工場で、過去1年間の品質実績が評価されたもの。(2013年2月21日付プレスリリースより)

-2011年11月、メキシコのRamos Arizpe工場 (焼結部品部門) がGMより「Certificate of Excellence」を受賞したと発表。(2011年11月21日付プレスリリースより)

-2011年7月、米国インディアナ州のFremont工場 (防振部品部門) が、Chryslerより「Certificate for Quality Performance」を授与されたと発表。今回の認証は、同工場で生産する2011年モデル向けの2.0L・2.4L用バランスシャフトモジュールに関して、部品不良率5PPM以下・納期厳守率100%を達成したことが評価されたもの。(2011年7月26日付プレスリリースより)

-2011年6月、スペインValenciaの粉末冶金鍛造工場が、Fordより「World Excellence Award」を受賞したと発表。Valencia工場は1999年にFordへ粉末鍛造コンロッドを供給開始し、2002年以降は納期厳守率100%を達成している。(2011年6月30日付プレスリリースより)

設備投資

海外投資

<チェコ>
-2012年10月、チェコのZbysovにおいて新工場を開設したと発表。同社にとって東欧で2番目となる生産拠点であり、既存のOslavany工場の近郊に位置する。同社は、2012年2月にZbysovの拠点を取得して、7月に生産を開始。生産スペースは約8,000平方メートルで、まず鍛造部品・機械加工部品の生産を行う。(2012年10月2日付プレスリリースより)