TE Connectivity Ltd. (旧 Tyco Electronics Ltd.) 2013年9月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2013年
9月期
2012年
9月期
増減率 (%) 要因
全体
売上高 13,280 13,282 (0.0) 1)
営業利益 1,556 1,518 2.5 -
輸送ソリューション部門
売上高 5,485 5,128 7.0 2)
営業利益 972 754 28.9 -

要因
1) 全社
-2013年9月期の売上高は、前年比で2百万ドル減少の横ばいとなった。輸送ソリューション部門が堅調に推移したものの、その他全ての部門で売上が減少。

2) 輸送ソリューション部門
-2013年9月期の売上高は前年比7.0%増の5,485百万ドル。主に、米州と中国の旺盛な需要が売上高の増加に寄与。さらに、欧州・中東・アフリカ (EMEA) 地域においては需要が少なかったものの、輸出売上が増加。

事業概況

-同社の自動車産業用コネクターの市場シェアは40%。(2013年9月末現在)

海外事業

<日本>
-タイコエレクトロニクスジャパンはハイブリッド車 (HV)、電気自動車 (EV) に搭載されるリチウムイオン電池などの二次電池の部品に参入する。高電圧コネクターのノウハウを生かし、セル (単電池) 同士や、セルを複数組み合わせたモジュール同士を効率良くつなぐ部品を開発し、車載用電池パックの小型・軽量化、生産効率化に貢献する。自動車メーカーへの営業活動を2012年度から本格的に展開。車載用二次電池に関する自動車メーカーの技術的ニーズを吸い上げ15、16年頃の製品化を目指す。(2012年10月16日付日刊自動車新聞より)

2014年9月期の見通し

-同社は2014年9月期の売上高が、136.5億ドルから141.5億ドルのレンジになると予測。輸送ソリューション部門、工業ソリューション部門、コンシューマーソリューション部門で売上が増加する見通し。特に輸送ソリューション部門は、世界の自動車生産台数の増加率 (前年比4%増) を上回る成長と予測。

開発動向

研究開発体制

-6,900名が世界の21カ所の拠点で開発研究、エンジニアリングに従事。

 
-過去3年間に開発された製品改良を含む新製品が、2013年9月期の売上高に占める割合は約24%。

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2013年9月期 2012年9月期 2011年9月期
全体 576 595 593
-輸送ソリューション部門 193 233 217

研究開発体制

-2013年9月末現在、18,000件の特許 (申請中も含む) を保有。

設備投資

設備投資額

(単位:百万米ドル)
  2013年9月期 2012年9月期 2011年9月期
全社 615 533 574
-輸送ソリューション部門 325 288 264

海外投資

<日本>
-タイコエレクトロニクスジャパンは、静岡県掛川市に建設中だった掛川工場を竣工し、2013年5月に操業を開始。ハイブリッド車など環境対応車向けの高品質な電子部品を生産するほか、設計・実験など開発業務の一部を移管する。静岡県内の既存2工場の生産設備を順次、新工場に移管し、2014年3月にフル稼働する。(2013年5月9日付日刊自動車新聞より)