Tyco Electronics 2008年9月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万米ドル) |
2008 9月期 |
2007年 9月期 |
増減率 (%) |
備考 | |
全体 |
||||
売上高 | 14,834 | 12,959 | 14.5 | - |
営業利益 | 1,746 | 716 | 143.9 | - |
純利益 |
1,782 | (554) | - | - |
電子部品部門 | ||||
売上高 | 11,043 | 10,111 | 9.2 | -為替差益の恩恵により、689百万ドルの売上増。 -販売数量の増加により営業売上は2.4%の伸長。しかし、価格の弱含みにより一部相殺。 -自動車市場向け売上: 営業売上は対前年比2.8%の伸長。アジア・太平洋州地域で12.2%の売上増、欧州・中東・アフリカ地域で3.8%の売上増を記録。その売上増は、自動車メーカーの生産減の影響による北米地域での17.0%の売上減により一部相殺。 -自動車関連の売上が電子部品セグメント全体の40%を占める。(2007年9月期は39%) |
営業利益 | 1,287 | 1,339 | (3.9) | - |
新興市場での業績(2008年9月期)
-2008年9月期、同社は中国で18億米ドル、東欧で12億米ドル、インドで2億米ドルの売上を記録。同社はこれら新興市場にて、販売・マーケティング・エンジニアリング・生産能力を拡大中。
売却
-同社は経営合理化の一環として、非コア事業を売却し、主力事業に集中する方針を打ち出している。
高周波コンポーネント&サブシステム事業
-2008年5月、Cobham Defense Electronic Systemsに、同社の高周波コンポーネント&サブシステム事業を売却することで正式合意したと発表。取引額は425百万ドル。同事業は、米国および欧州を中心に計11ヵ所の拠点を構えており、部門全体の人員は約2,000名。(2008年5月13日付プレスリリースより)
車載レーダーセンサー事業
-2008年7月、同社は車載レーダーセンサー事業をAutolivへ売却することで合意。売却金額は42百万ドル。同事業は、Lowell(米国マサチューセッツ州)とSchweinfurt(ドイツ)に拠点を置き、ドライバーアシスト製品やセーフティ製品用のアクティブレーダーセンサーシステムの設計・製造を行っている。Daimlerと車載レーダーセンサー開発で提携。BMW、Chryslerなどに納入している。(2008年7月29日付プレスリリースより)
生産拠点の閉鎖
-2007-2008年、25箇所の生産拠点の整理に着手。
開発動向
研究開発体制
-8,000名を超えるスタッフが研究、開発、エンジニアリングに従事。
研究開発活動
-売上高の中で、新製品の比率を高めていく方針。過去3年以内に開発された新製品が、2008年9月期の売上に占める割合は約34%。
-8,000名を超えるスタッフが研究、開発、エンジニアリングに従事。
研究開発費 | (単位:百万米ドル) |
2008年9月期 | 2007年9月期 | 2006年9月期 | |
全体 | 530 | 482 | 428 |
-電子部品 | 393 | 341 | 302 |
-その他 | 137 | 141 | 126 |
研究開発活動
-売上高の中で、新製品の比率を高めていく方針。過去3年以内に開発された新製品が、2008年9月期の売上に占める割合は約34%。
設備投資
設備投資額 | (単位:百万米ドル) |
2008年9月期 | 2007年9月期 | 2006年9月期 | |
金額 | 619 | 875 | 519 |
-高コスト国から低コスト国への生産移管、国内生産拠点の統合により、生産ネットワークの合理化を継続していく計画。この事業再編に関わる費用として、2009年から2010年9月期にかけて最大200百万米ドルの発生が見込まれている。