Norsk Hydro ASA 2015年12月期の動向
業績
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(単位:百万ノルウェークローネ) |
2015年12月期 | 2014年12月期 | 増減率 (%) |
要因 | |
売上高 | 87,694 | 77,907 | 12.6 | - |
純利益 | 2,333 | 1,228 | 90.0 | 1) |
部門別売上 | ||||
-一次アルミ製品 | 5,373 | 6,397 | (16.0) | - |
-圧延アルミ製品 | 24,293 | 21,345 | 13.8 | 2) |
要因
1) 純利益
-2015年12月期の純利益は前年比90%増の2,333百万ノルウェークローネ。ボーキサイトおよびアルミナ、一次アルミ製品、圧延アルミ製品部門等で利益が増加した。
2) 圧延アルミ製品部門
-2015年12月期の部門売上高は前年比13.8%増の24,293百万ノルウェークローネ。欧州自動車市場において、アルミをスチールの代替材料として採用する動きが拡大していることが主な増収要因。
事業再編
-2015年12月、イタリアのCisterna di Latinaにあるアルミ圧延工場Hydro Aluminum Slimの売却を完了したと発表した。2016年1月1日より、Rolling Mills InternationalがこのSlim工場を運営する予定。同工場では、ストリップやシート、プレーン箔などアルミ圧延製品を生産している。従業員約430名が勤務しており、圧延製品の生産能力は年間約92,000トンとなっている。(2015年12月17日付プレスリリースより)
研究開発費 |
(単位:百万ノルウェークローネ) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
全社 | 277 | 216 | 247 |
-2015年12月期の研究開発費は前年に比べ増加した。主な増加要因は、ノルウェーKarmoyにおける大規模パイロットプラントの建設準備、物理的特性や環境性能を向上させたアルミ製品の開発継続、またボーキサイトおよびアルミナ部門の研究開発強化等。
研究開発拠点
-以下の地域に研究開発センターを保有:
- ノルウェー Ardal: 一次アルミ技術
- ノルウェー Sunndal: 合金および鋳造
- ドイツ Bonn: 圧延製品
- ブラジル Barcarena: ボーキサイトおよびアルミナ
-押し出しアルミ製品の研究開発は、折半出資の合弁会社Sapaの研究センターで実施。
設備投資額 |
(単位:百万ノルウェークローネ) |
2015年12月期 | 2014年12月期 | 2013年12月期 | |
全社 | 5,254 | 3,294 | 2,867 |
国内投資
-Karmoy工場に20百万ノルウェークローネを投資し、鋳造部品の超音波試験設備を導入する。自動車サスペンション等に使われる鋳造メタル部品の超音波試験は主要OEMから要求されており、これに対応することで品質管理を強化する。新設備の設置は2016年第2四半期までに完了する見込み。(2015年8月21日付プレスリリースより)
海外投資
<ドイツ>
-2015年6月、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州において、自動車用アルミニウムボディシートの新生産ライン建設に向けた定礎式を行ったと発表した。2016年下期に稼働を開始する予定。これにより同地域におけるアルミボディシートの生産能力は、年間5万トンから20万トンに増える見込み。新たな生産施設の建設により、従業員25名を増員する。なお、Hydroは同州のNeussとGrevenbroichにある拠点の拡張およびアップグレードに向けて、総額約230百万ユーロを投資する計画。進行中の主なプロジェクトには、Neussに位置する合弁会社Alunorfのアップグレードと熱間圧延能力の拡大が含まれる。投資額は80百万ユーロで、生産能力は年間15万トン増強される。(2015年6月2日付プレスリリースより)
-Neussに位置する合弁会社Alunorfのアップグレードおよび拡張を行っている。投資額は80百万ユー ロで、熱間圧延能力は年間15万トン増強される予定。 (2015年6月2日付プレスリリースより)