Norsk Hydro 2006年度の動向

ハイライト

業績
(単位:百万ノルウェー
クローネ)
2006年12月期 2005年12月期 増減率
全社
売上高 196,234 171,231 14.6%
営業利益 52,224 46,237 12.9%
純利益 17,224 15,542 10.8%
アルミニウム製品
売上高 49,844 42,477 17.3%

-圧延品

23,227 19,490 19.2%

-押出品

20,418 16,826 21.3%

-自動車部品

6,463 6,423 0.1%
営業利益 (83) (370) -

-圧延品

782 754 3.7%

-押出品

231 275 (16.0%)

-自動車部品

(1,006) (1,579) -

-消去 他

(90) 180 -

アルミニウム製品

2006年12月期は83百万ノルウェークローネの営業損失を計上。前年同期の営業損失は370百万ノルウェークローネ。欧州での押出品事業と全世界での建築材料事業が好調だったものの、現在継続中の事業再編および投資引揚プログラムに関連した評価損と費用に大きく影響された。

組織変更
英国/ワーキントンとドイツ/ハノーバーにあるアルミニウムチューブ部門を、戦略事業ユニットに統合。このユニットは、溶接チューブの製造に特化した事業を行う。ワーキントンでは、自動車熱交換器市場向けの小型チューブ製造を行う一方、ハノーバーでは構造部品用に大型チューブを製造する。(2006年4月7日付同社プレスリリースより)

事業再編
10年に及ぶGMとの供給契約が満了したことを契機に、2007年上半期中にカナダ ケベック州ベキャンクール郡のマグネシウム工場を閉鎖すると決定。これは、中国産の非常に安価な金属が大量に輸出されているため、同社が工場閉鎖を決断したもの。マグネシウム事業からの撤退に伴い、同社はドイツ/ボットロプと中国/西安に位置するマグネシウム鋳造工場の売却も推進する。(2006年10月31日付プレスリリースより)

2006年11月、同社は自動車キャスティング事業の売却を発表。手続きは2007年3月に終了し、同社は約900百万ノルウェークローネの売却益を得た。

同社が保有するカナダのMeridian Technologies Inc.の株式(49%)を、スイスの持株会社Estatia AGが主導するコンソーシアムに売却。これは、同社が現在取り組んでいるアルミニウム製品のラインナップを再構成するプロジェクトの一環。Meridian Technologies Inc.はカナダのオンタリオ州に本社を置く、世界最大の自動車用ダイキャストマグネシウム部品メーカー。(2006年12月6日付プレスリリースより)

自動車部品事業 販売量

(単位:千トン) 2006年12月期 2005年12月期 2004年12月期

精密チューブ

65 60 70
構造部品 40 50 65
マグネシウム 85 100 100

開発動向

研究開発体制
自動車構造部品開発センターがノルウェーのRaufossに所在。
また、以下の通り開発センターの地域拠点を保有。

-ノルウェー オスロ
-ドイツ ミュンヘン
-フランス ルビエ
-デンマーク トンダー
-英国 ウースター
-米国 ミシガン

200百万ノルウェークローネ規模の投資を行い、ノルウェーのArdalに技術センターを新設。2007年中に操業開始予定。(2006年6月15日付プレスリリースより)

研究開発費用
(単位:百万ノルウェー
クローネ)
2006年12月期 2005年12月期 2004年12月期
全体 726 716 760
アルミニウム事業 487 N.A 220

2006年12月度の研究開発費用は726百万ノルウェークローネ。社内の研究機関と外部機関にそれぞれ約50%ずつ投資。アルミニウム事業は487百万クローネを研究開発に費やした。

設備投資

設備投資額
(単位:百万ノルウェー
クローネ)
2006年12月期 2005年12月期 2004年12月期
オイル & エネルギー 22,804 36,179 12,067
アルミニウム金属 1,979 1,792 4,244
アルミニウム製品 1,250 1,970 1,951
その他 647 1,097 1,058
全社または消去 35 72 145
合計 26,713 41,110 19,464

2006年度の設備投資
アルミニウム事業では主に、イタリアのSlimに位置する圧延品工場の改修や、メキシコ/レイノサの精密チューブ工場建設に関連した設備投資を行った。