Illinois Tool Works Inc. 2014年12月期までの動向

近年の動向

業績

(単位:百万ドル)
2014年
12月期
2013年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 14,484 14,135 2.5 1)
営業利益 2,888 2,514 14.9 2)
自動車OEM部門
売上高 2,590 2,396 8.1 3)
営業利益 600 490 22.4 -


要因

1) 売上高
-2014年12月期の売上高は、前年比2.5%増の14,484百万ドル。本業と買収による売り上げ増加が寄与し、第4四半期に目立った為替による悪影響をカバーした。本業による売上高は2.6%増で、特に自動車OEM部門の本業売上高が8.9%増と伸びたことが貢献している。

2) 営業利益
-2014年12月期の営業利益は、前年比14.9%増の2,888百万ドル。マージンの変化と管理費用の削減、本業による売上増加、リストラ費用の低減が寄与して、為替差損を補った。

3) 自動車OEM部門・売上高
-自動車OEM部門の2014年12月期売上高は、前年比8.1%増の2,590百万ドル。本業による増収が為替の影響による減収分を補った。製品開発と知名度向上により、自動車OEM部門の本業による売上高は8.9%増と伸び、自動車市場全体における同事業の伸び率3%を上回った。本業の伸び率を地域別にみると、欧州が10.8%増 (市場全体の伸び率は3%増)、北米が7.6%増 (同5%増)、アジア太平洋は12.1%増で、特に中国は17.2%増 (同8%増) となっている。

売却

-2012年10月、Wilsonartおよび関連事業で構成される室内装飾関連部門の株式51%を、Clayton, Dubilier & Rice, LLCが運営するファンドに売却したと発表。当該取引により、同社は10億5,000万ドルを現金で取得し、同事業の残りの株式49%の保有は維持する。

-2012年4月、同社は最終加工事業をGraco Inc.に650百万ドルで売却が完了したと発表した。最終加工機器事業は様々な産業およびエンドマーケット向けのスプレー式塗装システムおよび技術で構成。主要ブランドはGema、Ransburg、DeVilbiss、BGKおよびBinks。

研究開発費

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
合計 227 240 240

特許

-2014年12月末時点における、製品、メソッド、機械などに関する特許数は、米国で約3,400件、米国以外で6,600件。さらに、米国で1,600件、米国以外で4,100件の特許を申請中。

技術提携

-2013年、DuPontと共同で、Fordの3.5Lおよび3.7Lエンジンのエンジンマニホールドに搭載される、クーラントクロスオーバーを開発したと発表。このクーラントクロスオーバーにはDuPontの高性能ポリアミド樹脂「DuPont Zytel HTN」を採用。従来の金属材料に比べて、1ポンドの軽量化を実現。この製品を採用したFordの3.5Lおよび3.7L V6エンジンは、「Taurus」、「Flex」、「Edge」、「Explorer」に搭載されている。(2013年12月11日付プレスリリースより)

設備投資額

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
合計 361 368 382