Cooper-Standard Holdings Inc. 2006年度の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル) 2006年度 2005年度 増減率(%) 要因
売上高 2,164.3 1,827,4

18.4

要因(1)を参照。
営業利益 

64.3

76.3

(15.7)

要因(2)を参照。


要因
(1)
-売上高は、2005年度の1,827.4百万ドルから336.8百万ドル(18.4%)増加し、2,164.3百万ドル。FHSの買収と、為替差益 (36.5百万ドル)が寄与したが、北米における納入数量の低下とメーカーからの価格圧力で一部相殺。
(2)
-営業利益は、2005年度の76.3百万ドルから12.0百万ドル減少し64.3百万ドル。
主な要因は、NVH部門の減損処理費(13.2百万ドル)、リストラクチャリング費用増加(20.9百万ドル)、無形固定資産償却(2.9百万ドル)並び に販管費とエンジニアリング費用(30.0百万ドル)の増加。これら費用増は$55.1百万の売上総利益の増加が一部相殺。

販管費及びエンジニアリング費用はFHSの買収により前年比で17.7%増加したが、コスト低減とリストラ効果で一部相殺。

受注
製品は、以下のプラットフォームに搭載されている。
ボディシーリング製品: Ford F-シリーズ、GM GMX 211 (Impala)、GMT900 (Silverado/Tahoe/Yukon)

フルイドハンドリング製品: Ford F-シリーズ, GM GMT800/900 (Yukon, Tahoe, Sierra, Silverado), Dodge Ram、Ford B Car (Fiesta/Fusion)

NVHコントロール製品: Ford F-シリーズ, GM GMT 800 (Yukon, Tahoe, Sierra, Silverado)、GMX380 (Malibu)

買収と合弁事業
2006年2月、ITT industries, Incの自動車フルイドハンドリングシステム事業を買収。ミシガン州Auburn Hillsを本拠とするFHSは燃料及びブレーキライン用の鉄、樹脂チューブや、クイックコネクトの大手メーカーで7カ国に15拠点を保有。

-2006年11月、Jingdaと合弁契約を締結。 合弁会社の名称はCooper-Standard Jingda Automotive Co., Ltd.で、ブレーキ及びフュエルライン、ステアリングシステム、クーリング及びヒーティングシステム、エミッションコントロールデバイスなどのフルイド ハンドリングシステムの販売とテクニカルサポート、アフターサービスを行う。

-無錫Saiyang Sealingとの合弁会社Cooper Saiyang Wuhu Automotive Co., Ltd.の持ち株比率を74%から84%に引き上げた。また、Cooper-Standard Automotive of Koreaへの出資比率も90%から100%に引き上げた。

-2007年3月、Automotive Components Holding, LLCからフュエルレール製造事業を買収。
この事業は、メキシコEl Jarudoを本拠とし、自動車用のフュエルレールを製造している。

開発動向

研究開発費

単位:百万ドル

2006年度 2005年度 2004年度 2003年度
研究開発費  74.8 65.6 63.4 53.6


研究開発体制
-全世界に9の設計、エンジニアリング及び管理の設備を持ち、顧客のサイトに派遣されているものも含め505人の研究開発員がいる。同社は、製造技術や品質に改善に、シックス・シグマその他の技法を使った設計を用いており、CAD,CAE(Computer Aided Engineering)、車両試験、プロトタイプの早期化をに新システムを導入している。

製品開発
ボディシーリング製品: 開発能力増強のため、合弁パートナーの1社である西川ゴムと樹脂技術の交流を行っている。現在は、被保護”ブロースポンジプラスチック"プロセスや、その他革新的なプラスチックの用途に関して、納入先メーカーを交え共同研究を行っている。
また、Ford、GMとともに、納入メーカー出資の、先進エンジニアリングプロジェクトにも参画中。

NVHコントロール製品: 商用アプリケーション向けの騒音、振動アクティブコントロールの先進電子システムENVIsysを開発。この製品は飛行機、鉄道、大型トラック、自動車、採掘装置など潜在的な適応範囲は幅広い。