Safety Components International 2007年度の動向

ハイライト

業績
(単位:千ドル) 2007年度 2006年度 増減
総売上高 1,010,853 733,521 37.8%
自動車用安全部品 449,250 228,197 96.9%


企業買収
-2007年初頭、ルーマニアの委託メーカーからエアバッグクッション工場を設備および在庫品を含めて総計550万ユーロ(約720万米ドル)で買収する手続きを完了。同社が欧州自動車用エアバッグの事業における縫製ラインを担当する。この買収により、さらなる事業の集中化と製品のコストダウンを推し進めると同時に生産量の拡大を図ることで同社では営業利益の改善を狙う。

-2007年4月、BST US Holding, Incの買収を発表。BST Holdingsの全株を取得するのと引き換えにSeries A転換可能優先株式84.0百万ドルを発行。この買収の結果、BST Holdingsは同社の完全子会社となった。
BST HoldingsはBST Safety Textiles business("BST")を保有。BSTはドイツMaulburgを本拠とする、自動車用エアバック用の広幅織物、シートベルト、軍隊及び技術用途用の細幅織物の大手。2006年度の売上高は約270百万ドル。


組織改編
-2007年3月、同社の自動車用安全部品事業を担当するドイツのBad Sackingen工場での生産ラインをポーランドの工場とドイツのMurg工場 に移転する計画を発表。合わせて、同工場の従業員約25名の解雇についても合意に達した。

-2007年9月、同じく自動車用安全部品の生産を担当するドイツHidesheim工場の閉鎖を発表。同工場の生産ラインはより生産コストが低いとみられるポーランドないしはその他の東欧諸国の工場への移転が予定されている。

開発動向

研究開発費用
(単位:百万ドル) 2007年度 2006年度 2005年移行期 2005年度
合計 10.6 7.3 1.5 5.1


研究開発体制

-テクニカルセンターをGreenville(サウスカロライナ州)、South Hill(バージニア州)、Ensenada(メキシコ)、Hildesheim及びMaulburg(ドイツ)に保有。

-全研究開発施設ではISO/TS 16949を取得済み。

-Hildesheim(ドイツ)のセンターは、エアバッグの静止・動的試験および分析を実施する能力を保有

-Greenville(サウスカロライナ州)の繊維研究所では、多様な繊維(エアバック用、その他)の試験及び分析設備をそなえており、 国際的に認められる試験標準(ASTM, DIN, ISO, JIS, NFPA等)にそって行われる。繊維の検認試験及び分析試験はすべてこの研究所で行われ、試作品製造の設備も併せ持つ。
-Ensenada(メキシコ)のテクニカルセンターは、独立のスタッフと設備を備えた試験研究室と試作研究室から構成

-35件の特許を取得、8件が審査中。