Gentex Corporation 2017年12月期の動向

業績

(単位:百万ドル)
2017年
12月期
2016年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 1,794.9 1,678.9 6.9

1)

営業利益 523.4 511.7 2.3 -

要因
1) 売上高
-2017年12月期の売上高は、前年比6.9%増の1,794.9百万ドル。欧州車および日本車への自動防眩ミラーの市場浸透率の向上により出荷量が前年の36.1百万ユニットから39.3百万ユニットに9%増加した。防火製品の販売も前年比2%の伸び、一方調光可能な航空機窓は前年比13%の減少。



最近の動向

-同社は、高速・有料道路の通行料金決済システム「Integrated Toll Module (ITM)」が、米国に加え、カナダとメキシコでも利用可能になったと発表した。ITMは、車両のルームミラーに内蔵されたユニバーサル・トランスポーターが特徴。これにより、自動車のフロントガラスにシールを張ったり、料金支払い用口座を管理したりする必要がないという。(2017年4月25日付プレスリリースより)



受賞

-同社は、Fordから「Top-Performing Global Suppliers」賞を受賞したと発表した。同社は、特別賞「World Excellence Award」を受賞した4社のうちの1社。(2017年5月26日付プレスリリースより)

-同社は、「GM Supplier of the Year」を受賞したと発表した。同賞の受賞は18度目となる。(2017年4月10日付プレスリリースより)



2018年12月期の見通し

-2018年12月期の売上高は、1,890百万~1,970百万ドルと予想している。



研究開発費

(単位:百万ドル)
2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
合計 99.7 94.2 88.4
売上に対する比率 (%) 5.6 5.6 5.7

-2017年12月期は、主に成長と新規ビジネス開拓支援の要員増加で前年比5.8%増となった。



製品開発

CES2017展示製品
-同社は、CES 2017で新しいカメラモニタリングシステム(CMS)を発表。3台のカメラを使用して、車両のサイドとリアの複合画像をつくり出す。小型化した外装ミラーに搭載されるサイドビューカメラの映像は、ルーフ上のカメラ画像と合成され、ルームミラーに統合されているディスプレイに映し出される。同社はまた、各ドライバーに応じたセキュリティおよび利便性を提供する生体認証システムと、無線クラウドを使って車両と家を接続するHomeLinkシステムを発表する。(2017年1月3日付プレスリリースより)



特許

-2017年12月末現在、米国特許を581件、外国特許を722件保有。そのうち、米国特許534件および外国特許705件は、エレクトロクロミック技術、自動車用バックミラー、マイクロフォン、ディスプレイ、カメラ、センサー技術およびHomeLink製品に関連するもの。

-現在、米国特許を269件、外国特許を304件申請中。



設備投資額

(単位:百万ドル)
2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
全社 104.0 121.0 97.9
-自動車用製品 82.7 99.8 97.6

-2017年12月期の主な減額要因は、製造設備の購入や建設関連費用が減ったことによるもの。

-2018年12月期は、115百万~130百万ドルの投資を予定している。



国内投資

-2017年、同社はミシガン州Zeelandに250,000平方フィートの製造および物流施設を完成させた。この施設の開発に約63百万ドルを投資した。物流業務は2016年に開始、製造は2017年初めに開始した。



海外投資

<中国>
-同社は約7.8百万ドルを投じ、2017年に中国上海近くに事務所および物流施設を購入した。施設は約40,000平方フィート。