Gentex Corporation 2015年12月期の動向

業績

(単位:百万ドル)
2015年
12月期
2014年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 1,543.6 1,375.5 12.2

1)

営業利益 458.8 398.8 15.0 -


要因
1) 売上高
-2015年12月期の売上高は、前年比12.2%増の1,543.6百万ドル。自動防眩ミラーの出荷量が前年の29百万ユニットから33百万ユニットに14%増加したことが主な増収要因。自動防眩ミラーの市場浸透率が著しく伸びており、自動車用ミラーの販売量は、北米向けが13%増、その他地域向けが14%増加した。

事業動向

-2015年にフルディスプレイミラー (Full Display Mirror: FDM) の出荷を開始。液晶ディスプレイを搭載するミラーで、車両後方の映像を見ることができる。

事業提携

-輸送物流ソフトウェアプロバイダーのTransCoreと包括提携を結んだ。同社の自動防眩バックミラーにTransCoreの 「Universal Toll Module (UTM)」 技術を統合する。ミラーは通行料のトランスポンダーに向けて最適な位置にあるため、ドライバーはこの技術を導入することで、フロントガラスに様々な通行タグを貼付する必要がなくなるという。

受注

-2015年12月、国際家電ショー 「CES 2016」 に展示されるGMのラグジュアリーセダン 「Cadillac CT6」 の2016年モデルとクロスオーバー 「Cadillac XT5」 の2017年モデルに、新型のフルディスプレイミラー (FDM) をはじめとする車載向け視界向上技術が採用されたと発表した。さらに、「XT5」 には、側面死角警報付き自動防眩サイドミラーが搭載されるほか、車と家をつなぐ自動化システム 「HomeLink」 が両モデルに採用されている。 (2015年12月30日付プレスリリースより)

受賞

-2015年10月、同社のフルディスプレイミラー (FDM) が 「2016 Automotive New Pace Award」 のファイナリストに選考されたと発表した。FDMは、カスタム仕様のCMOSを使って車両後方の映像を捉え、ミラーに統合されている液晶ディスプレイに映像を配信するもの。FDM特有の2モード機能を備え、ミラーモードでは標準的な自動防眩バックミラー、ディスプレイモードでは車両後方の映像が液晶ディスプレイに映し出される。 (2015年10月27日付プレスリリースより)

2016年12月期の見通し

-2016年12月期の売上高は、1,640百万~1,720百万ドルと予想している。

研究開発費

(単位:百万ドル)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
合計 88.4 84.2 76.5
売上に対する比率 (%) 5.7 6.1 6.5


-2015年12月期は、研究開発要員が増えたことにより、前年比5.0%増となった。

特許

-2015年12月末現在、米国特許を533件、外国特許を687件保有。そのうち、米国特許491件および外国特許607件は、エレクトロクロミック技術、自動車用バックミラー、マイクロフォン、ディスプレイ、カメラ、センサー技術およびHomeLink製品に関連するもの。

-2015年12月末現在、米国特許を244件、外国特許を217件申請中。

設備投資額

(単位:百万ドル)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
全社 97.9 72.5 55.4
-自動車用製品 97.6 71.0 54.0


-2015年12月期の主な増額要因は、製造設備の購入や建設関連費用が増えたことによるもの。

国内投資

-2015年は引き続き米国ミシガン州Zeelandにおける25万平方フィート規模の製造・物流施設の建設が続いている。同プロジェクトへの投資額は45百万~50百万ドルとなる見通し。2016年に完工する予定で、物流事業は2016年半ばから、製造事業は2017年初旬から開始する見通し。ミラーの生産能力は年間500万~700万ユニットになる見込み。

2016年12月期の見通し

-自動防眩ミラーの需要増加や設備拡張プロジェクトなどを踏まえ、2016年12月期の設備投資額は115百万~130百万ドルと予想している。このうち大半は製造設備の購入に充てられる。