3M Company 2010年12月期までの動向

ハイライト

近年の動向

企業買収

-2010年12月、Nida-Core Corp.を買収すると発表。Nida-Coreは米国フロリダ州Port St. Lucieに本拠を置き、乗用車用やトラック・バス用部品などに使用されるハニカム複合材料を生産している。今回の買収に伴い、3MはNida-Core のフランス子会社Structiso Sarlも取得することになる。Structiso Sarlの買収は、2011年第2四半期のはじめに完了する予定。なお、取引金額は非公開とされている。 (2010年12月30日付プレスリリースより)

-2008年3月、 同社傘下のDyneon LLCは、Hitech Polymers Inc.を買収したと発表した。Hitech Polymersは、特殊サーモプラスチック (熱可塑性) ポリマーの製造および熱可塑性樹脂部品の委託加工サービスを手掛ける。ケンタッキー州 Hebronに生産拠点をおき、従業員数は約15名。Dyneonは、高性能フッ素樹脂、フッ素エラストマー、特殊添加剤に特化したメーカー。熱可塑性樹 脂は、消費材、包装、エレクトロニクス、建設、輸送機器といった産業分野で広く普及しており、プラスチックボトル、成形品、ポンプ、バルブなど、用途は多 種多様。 (2008年3月4日付プレスリリースより)

-2005年3月、3MはTI&M Beteilingunsgesellschaft mbH (設立1999年在オーストリア) からI&Tの株式を19%取得。同社とI&Tは自動車内装用の自在式フラットワイヤーシステムの 協同生産を行い、自動車メーカーへ供給を行う。投資金額は55百万米ドルであり、同社は更に31%の株式を買い増しできるオプションを持つ。

開発動向

研究開発体制

-1999年にミシガン州Livoniaに技術センターを新設し、OEM市場向けの開発体制を強化。防音部品、フィルター、接着材料、内外装トリム製品の開発に従事。

技術提携

-2008年1月、Visteon Corporationと3Mは、両社が共同開発した様々な先端技術を2008年「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES)」で公開すると発表した。両社は連携してより上質の運転環境の実現を目指した開発を行っており、今回のCESに50以上に及ぶ新技術を盛り込んだデモカーを出品する。両社の高い専門性・技術力を最大限に生かし、自動車分野OEMおよびアフターマーケット市場向けの製品を共同開発し、今日の多様なドライバーニーズによりきめ細やかに対応したい考え。自動車市場での注目度が高い「快適性」「接続性」「利便性」「健康・安全志向」「多様性(個性重視)」「電子機器化」の6つのテーマに焦点をあてた製品をソリューション・ベースで提供する。車載エレクトロニクス・システムの集中制御システムにiPod®や携帯電話といった民生機器と車載用オーディオシステムとの互換性をもたせるソフトを組み込むことで、ユーザー・インターフェースを実現する取り組みもその一つ。両社は08年後半に欧州で開催されるイベントでも別のデモカーを披露する予定という。 (2008年1月7日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2010年12月期
全社 1,091
工業・交通関連製品 331

海外投資

-2008年4月、産業用や電子機器、自動車などに使用されるフィルム製品用コーティング剤を生産するため、シンガポールに新たな生産拠点を建設すると発表。シンガポールに現地工場を開設することで、アジア市場向けのサービス拡充を図る。Tuas工場団地内に開設する新工場は、2008年第2四半期に着工し、2009年の完工を見込む。 (2008年4月28日付プレスリリースより)