Trelleborg AB 2010年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万スウェーデンクローネ) 2010年度 2009年度 増減率(%) 要因
全社
総売上高 28,778 27,059 6.4 -
営業利益 1,952 773 152.5
自動車部品部門
売上高 8,560 7,031 21.7 1)
営業利益 529 34 1455.9 2)

要因
自動車部品部門
1) 
-2010年、世界の自動車生産台数が前年比で飛躍的に増加。全地域で生産量が増加したが、特に北米市場での増加率が高かった。2010年通期の本業の売上高は29%増となった(2009年は18%減)。

2)
-営業利益は、需要の急増にともない向上。生産能力とコストの面で好影響を与えた。

合弁事業

-同社とFreudenbergは、折半出資により防振製品の開発・生産会社を設立する。この合弁会社は Trelleborg Automotiveの防振製品事業と、Freudenberg傘下で防振製品を扱うVibracousticで構成。17カ国に8,100名の従業員を 抱え、年間約12億ユーロの売上を見込んでいる。2011年中に設立される予定。(2011年1月17日付プレスリリースより)

売却

-フランスFlexitechへの小型車用ブレーキホース事業売却が完了。(2011年4月5日付プレスリリースより)
-自動車向けフルードソリューション事業をドイツの投資会社Bavaria Industriekapital AGに売却。(2010年7月2日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万スウェーデンクローネ) 2010年度 2009年度 2008年度
合計 577 566 513
-2010年度の研究開発費は487百万クローネ(前年は482百万クローネ)で、売上高の約2%相当。

製品開発

-PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)ベースのシール材料「Turcon M12」を開発。耐磨耗性と摩擦特性を向上させた。コンバーチブルシリンダー、ショックアブソーバー、アクティブボディコントロールなど自動車油圧部品に使用される。製品開発は、 Trelleborg Sealing SolutionsのデンマークHelsingor拠点で行った。(2011年3月15日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万スウェーデンクローネ) 2010年度 2009年度 2008年度
自動車部品 792 754 1,526
全社 278 212 463

海外投資

-インドNoidaの防振製品工場を拡張。同工場の生産スペースを50%拡大する。今回の拡張に伴い、現在生産している防振製品に加えて、新たにハイドロマウントの生産も開始する。(2011年2月1日付プレスリリースより)

-ロシアZavolzhyeに防振部品の新工場を開設した。同社にとってロシアで初の工場となる。(2010年9月8日付プレスリリースより)

-中国・上海市に研究開発センターを開設。中国の自動車メーカー向けに小型車用ブレーキ部品を開発する。なお、同部門は既に中国で小型車用防振部品の生産を行っている。(2010年6月16日付プレスリリースより)