Rassini, S.A.B. de C.V. (旧 Sanluis Corporation) 2016年12月期の動向
業績 |
(単位:百万メキシコペソ) |
2016年 12月期 |
2015年 12月期 |
増減率 (%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 16,340.1 | 12,897.2 | 26.7 | 1) |
営業利益 | 2,323.6 | 1,447.9 | 60.5 | 2) |
部門別売上 | ||||
北米向けサスペンション | 10,046.6 | 7,515.0 | 33.7 | 3) |
ブラジル向けサスペンション | 1,517.9 | 1,369.7 | 10.8 | 4) |
北米向けブレーキ | 5,186.9 | 4,028.1 | 28.8 | 5) |
要因
1) 売上高
-2016年12月期の売上高は、前年比26.7%増の16,340.1百万メキシコペソ。同社の全部門で伸長を記録した。
2) 営業利益
-2016年12月期の営業利益は、前年比60.5%増の2,323.6百万メキシコペソ。主な増益要因は、市場シェアの拡大、技術開発の推進、および固定費の抑制等。
3) 北米向けサスペンション
-2016年12月期の売上高は、前年比33.7%増の10,046.6百万メキシコペソ。GMおよびVolvoの乗用車向け新規受注に伴い、市場への浸透が進んだことが影響した。
4) ブラジル向けサスペンション
-2016年12月期の売上高は、前年比10.8%増の1,517.9百万メキシコペソ。乗用車および商用車向け需要は減少したものの、グローバルプラットフォーム向け受注の獲得が貢献した。
5) 北米向けブレーキ
-2016年12月期の売上高は、前年比28.8%増の5,186.9百万メキシコペソ。新プラットフォームの立ち上げに伴い、市場への浸透を深めたことが影響した。
受注
-Fordの6代目「Mustang」向けブレーキローターの受注を獲得。この製品はミシガン州Mt. Morris Township工場で生産される。これに伴い同社では、Mt. Morris Township工場の従業員数を約10%増員する予定。(2016年12月5日付プレスリリースより)
-2016年、GMおよびVolvoの新型プラットフォーム向けコイルスプリングを受注した。また、その他のメーカー1社のグローバルプラットフォーム向けにも受注した。これらプラットフォームが存続する間、同社はコイルスプリング3.4百万個の販売を見込んでいる。
-同社の北米向けサスペンション部門では、軽量でも同等の抵抗性および耐久性を実現する、複合材料製リーフスプリングの開発プロジェクトを進めている。既に数件の受注済みであり、2018年に生産開始の予定。同社では複合リーフスプリングの売上高に関して、2019年に5百万ドル、2022年に40百万ドル超を見込んでいる。
受賞
-品質・納入・技術・コストパフォーマンスが評価され、Daimler Trucks North Americaより2015年「Masters of Quality Award」を受賞したと発表した。この賞を受賞するのは2年連続となる。メキシコのPiedras Negrasにある同社の工場では、「Freightliner Cascadia」向けにフロントテーパーリーフスプリングやリアサスペンションエアリンク部品「Hockey Stick」を生産している。(2016年8月31日付プレスリリースより)
-2016年、同社の北米向けサスペンション部門および北米向けブレーキ部門は、GMから「Supplier Quality Excellence Award」を受賞した。
研究開発拠点
-米国、メキシコ、ブラジルに計5つのテクニカルセンターを保有。
-2016年、ドイツのStuttgartおよび東京に計2つのエンジニアリングオフィスを保有。
技術提携
-2016年、様々な大学と技術提携を締結した。
- ウインザー大学: 鉄サンプルを記録的なペースで製造する機械の開発
- アラバマ大学: リーフスプリング用複合材料の開発
- テキサス大学: 高強度3Dエラストマーを印刷するシステムの開発
- ハーバード大学、コロンビア大学、ミシガン大学、テルアビブ大学、メキシコ国立自治大学、モンテレイ工科大学、メキシコ国立工科大学とのその他プロジェクト
製品開発
複合材料製リーフスプリング
-同社の北米サスペンション部門では、複合材料製リーフスプリングの開発プロジェクトを進めている。同部門では、抵抗性および耐久性を犠牲にすることなくスプリングの重量を低減する材料の開発に成功した。同リーフスプリングは既に数件を受注している。
コイルスプリングのセラミックショットピーニング
-コイルスプリング事業では、新材料開発の一環としてセラミックショットピーニングの開発を完了した。コイルスプリングの重量を低減させつつ、抵抗性と耐久性を向上させることに成功した。
設備投資額 |
(単位:百万メキシコペソ) |
2016年12月期 | 2015年12月期 | 2014年12月期 | |
全社 | 849.7 | 552.0 | 395.9 |
-2016年、北米向けサスペンション部門において新しい塗装ラインを導入。