Rassini, S.A.B. de C.V. (旧 Sanluis Corporation) 2015年12月期の動向

業績

(単位:百万メキシコペソ)
2015年
12月期
2014年
12月期
増減率 (%) 要因
全社
売上高 12,897.2 11,900.3 8.4 1)
営業利益 1,447.9 1,320.4 9.7 2)
部門別売上
北米向けサスペンション 7,515.0 6,148.3 22.2 3)
ブラジル向けサスペンション 1,369.7 2,395.4 (42.8) 4)
北米向けブレーキ 4,028.1 3,370.4 19.5 5)


要因
1) 売上高
-2015年12月期の売上高は、前年比8.4%増の12,897.2百万メキシコペソ。主な増収要因は、北米でサスペンション、ブレーキ事業の双方で売上が拡大したこと。一方、ブラジル向けサスペンションの売上は経済減速の影響で減少。これにより北米での増収分は一部相殺された。

2) 営業利益
-2015年12月期の営業利益は、前年比9.7%増の1,447.9百万メキシコペソ。主な増益要因は、高度技術製品の新規受注、売上拡大、および固定費の抑制等。

3) 北米向けサスペンション
-2015年12月期の売上高は、前年比22.2%増の7,515.0百万メキシコペソ。新プラットフォーム向け生産の立ち上げ、ラインナップの拡大 (大型トラック向けリーフスプリング供給開始)、またDTNAおよびFordからサスペンションを新規受注したことが売上拡大に寄与した。

4) ブラジル向けサスペンション
-2015年12月期の売上高は、前年比42.8%減の1,369.7 百万メキシコペソ。景気減速の影響で、主要市場である商用車の生産量が前年比45%減少したことが主な要因。

5) 北米向けブレーキ
-2015年12月期の売上高は、前年比19.5%増の4,028.1百万メキシコペソ。市場への浸透度を高めるとともに生産能力を拡大 (鋳造、機械加工) したことが複数の新規プログラム立ち上げにつながった。

最近の動向

-2015年第2四半期、北米の大型トラック向けにリーフスプリングの製造を開始すると発表した。製品ラインナップの拡大により、成長する同地域の大型トラック市場におけるシェアを2018年までに倍増させる狙い。

受注

-主な受注内容は以下のとおり。

  • GMのT1XX プラットフォーム向け交換用リーフスプリング、コイルスプリング、ブレーキディスク
  • Tesla 「Model X」 向けブレーキディスク
  • Ford 「Mustang」 向けリア・フロントブレーキディスク
  • FCAのMP、JL、PFプラットフォーム (Jeep Patriot、Jeep Compass、Jeep Wrangler、Dodge Dart等) 向けブレーキディスク及びフェライト窒化浸炭 (FNC) 処理
  • Fordがオハイオ州の工場で組み立てている 「F-650」、」F-750」 商用トラックシリーズ向けフロントサスペンション技術
  • Mercedes-Benz CLA向けコイルスプリング

-2015年、北米で今後5年間で累計25,000百万メキシコペソ相当の新規受注を獲得。

受賞

-2015年、GMから 「Supplier Quality Excellence Award」 受賞

-Daimler Trucks North America (DTNA) から 「Masters of Quality Award 2014」 を受賞

研究開発体制

-米国ミシガン州Plymouthのエンジニアリング・研究開発センターで研究開発を実施。また、テクニカルセンターを以下拠点に保有:

  • メキシコ Coahuila州Piedras Negras
  • メキシコ Puebla州San Martin Texmelucan
  • ブラジル Sao Paulo



設備投資額

(単位:百万メキシコペソ)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
全社 552.0 395.9 689.4



メキシコ国内投資

-2015年4月、メキシコPuebla州のブレーキ部品鋳造工場における投資プロジェクトを完了した (投資額:378百万メキシコペソ)。需要増加にフレキシブルに対応できる体制を整え、市場シェア拡大を図る。