Hyundai Mobis Co., Ltd. [現代モービス (株)] 2014年12月期の動向
ハイライト
2014年12月期のハイライト
-光州 (Gwangju) 工場で2014年4月より起亜自動車「Soul EV」向けフロントエンドモジュールおよびコックピットモジュールを生産する。また、2014年8月からは天安 (Cheonan) 工場で生産しているインストパネルの一部を同工場で生産する計画。(2014年1月6日付プレスリリースより)
認証・受賞
-韓国の産業通商資源部・国家技術標準院傘下の韓国認証機構 (KOLAS) から、同社技術研究所の電波無響室における試験能力について、国際公認試験機関の認証を取得した。同社はこの電波無響室において、テレマティクス、AVN (オーディオ、ビデオ、ナビゲーション)、ECU、スマートキー、各種センサー等に関する技術の実験を行っている。(2014年1月8日付プレスリリースより)
業績 (連結) |
(単位:億ウォン) |
2014年 12月期 |
2013年 12月期 |
増減率 (%) |
備考 |
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売上高 | 361,849 | 341,985 | 5.8 | -米州ではブラジル工場の生産量増加およびChrysler向け販売の増加、欧州ではSUVの販売好調およびトルコ工場の量産本格化、中国ではSUVの販売好調などが寄与。 -2014年12月期はモジュール事業の売上が288,637億ウォンで、全体の79.8%を占める。 |
営業利益 | 30,705 | 29,244 | 5.0 | - |
当期純利益 | 33,925 | 33,964 | (0.1) | - |
受注
<起亜>-光州 (Gwangju) 工場で2014年4月より起亜自動車「Soul EV」向けフロントエンドモジュールおよびコックピットモジュールを生産する。また、2014年8月からは天安 (Cheonan) 工場で生産しているインストパネルの一部を同工場で生産する計画。(2014年1月6日付プレスリリースより)
認証・受賞
-韓国の産業通商資源部・国家技術標準院傘下の韓国認証機構 (KOLAS) から、同社技術研究所の電波無響室における試験能力について、国際公認試験機関の認証を取得した。同社はこの電波無響室において、テレマティクス、AVN (オーディオ、ビデオ、ナビゲーション)、ECU、スマートキー、各種センサー等に関する技術の実験を行っている。(2014年1月8日付プレスリリースより)開発動向
研究開発拠点
拠点名 | 所在地 |
竜仁 (Yong-in) 技術研究所 | 韓国 京畿道 龍仁 (Yong-in) 市 |
義王 (Uiwang) 研究所 | 韓国 京畿道 義王 (Uiwang) 市 |
上海R&Dセンター | 中国 上海 |
デトロイトR&Dセンター | 米国 ミシガン州デトロイト |
フランクフルトR&Dセンター | ドイツ フランクフルト |
インドR&Dセンター | インド ハイデラバード |
研究開発費
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(単位:百万ウォン) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
金額 | 492,700 | 424,054 | 359,991 |
対売上高比率 | 1.4% | 1.2% | 1.2% |
研究開発体制
-中国の黒竜江省黒河 (Heihe) 市に建設していた冬季テストコースが完成したと発表。総面積は300万平方メートルの規模で、モービス電子ブレーキ (MEB) および駐車支援システム (SPAS) 等の先端技術を中心に試験を行う。同拠点は同社の上海R&Dセンターおよび生産拠点の無錫摩比斯汽車零部件 [Wuxi Mobis Automtive Autoparts] と連携し、走行試験の分析結果を製品の研究開発および製造に反映させる考え。(2014年2月11日付プレスリリースより)研究開発実績
-環境対応車用バッテリーマネジメントシステム (BMS) の開発に成功したと発表した。約100本の高電圧ワイヤーが使用される既存のBMSに対して、同社の新BMSは4本の通信ワイヤーのみが必要となる。そのため設計が大幅に簡略化され、製品軽量化とともにバッテリーモニタリングシステムの精密度の向上も実現する。また、中核装置を標準化およびモジュール化することで、様々な車種への適用を容易化するとともに、車両開発期間の短縮にも寄与する。同社ではこのBMSを2年後に製品化することを目指している。(2014年10月29日付プレスリリースより)-NXP Semiconductors Korea Ltd.と次世代カーラジオのプラットフォームを共同開発した。 このプラットフォームにはNXPのデジタル信号処理 (DSP) 製品である「SAF775x」、ソフトウェア無線 (SDR) コプロセッサ「SAF360x」が使用されている。この新プラットフォームによって全体的な製造コスト削減と、受信およびサウンド性能の向上を実現した。(2014年9月18日付プレスリリースより)
設備投資
設備投資額 |
(金額:億ウォン) |
2014年 12月期 |
2015年 12月期 (計画) |
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国内法人 | 7,935 | 32,636 |
海外法人 | 3,379 | 8,945 |
合計 | 11,314 | 41,581 |
国内投資
-忠清北道の忠州 (Chungju) 市に位置するHL Green Power Co.の工場を2014年11月中に取得する。取引金額は13,630百万ウォン。HL Green Powerは現代モービスとLG化学による合弁会社で、自動車用二次電池を生産している。(2014年10月24日付プレスリリースより)-同社および現代自動車、起亜自動車で構成されるコンソーシアムが、韓国のソウル特別市に位置する韓国電力公社 (Korea Electric Power Corporation) の本社敷地および建物を10兆5,500億ウォンで落札したと発表。現代自動車グループは同敷地および建物をグループの統合コントロールタワーとして活用していく計画。(2014年9月18日付プレスリリースより)
海外投資
<メキシコ>-メキシコのヌエボ・レオン州との間で、同州モンテレイ市近郊のペスケリアに新工場を建設する投資契約を締結した。設備投資額は約4,500億ウォンで、 2016年中に完成の見込み。新工場ではモジュール製品等を生産し、中南米および北米市場に供給する計画。(2015年1月16日付プレスリリースより)
<チェコ>
-チェコにランプ工場を建設する計画を発表した。2017年までに約95.6百万ユーロ (1,200億ウォン) を投資し、同国オストラヴァ市近郊に敷地面積180,000平方メートル、建物面積43,000平方メートル規模の工場を設立する予定。この新工場は年間 75万台分の生産能力を保有し、現代自動車チェコ工場および起亜自動車スロバキア工場にヘッドランプやリアランプ等を納入する。(2014年7月27日付プレスリリースより)