澤藤電機 (株) 2012年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2012年 3月期 |
2011年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 29,200 | 27,479 | 6.3 | - |
営業利益 | 837 | 863 | (3.0) | - |
経常利益 | 944 | 906 | 4.2 | - |
当期純利益 | 1,040 | 663 | 56.9 | - |
電装品事業 | ||||
売上高 | 12,572 | 11,096 | 13.3 | -アジア向けや北米建機市場向けが底堅く推移。また、国内の震災復興需要もあり、増収。 |
営業利益 | 1,032 | 722 | 42.9 | - |
合弁会社
-タイに合弁会社設立に向けタイ・エレクトリック・インダストリー (TEI)と契約を締結することを決定したと発表した。今後も堅調な需要が見込まれるアジア地域での製造・販売拠点設立を目的に、海外生産シフトを進める供給先への対応、円高リスクの回避、現地部品調達化によるコスト競争力の強化を目指す。合弁会社は「サワフジ・エレクトリック (タイランド)」で、タイ・ノンタブリー県に来年1月20日付で設立する予定。資本金は1億5000万タイバーツ(約3億7200万円)、澤藤電機が74%、TEIが26%を出資する。スターターやオルタネーターなどの電装品、エンジン発電機用発電体の製造・販売を手がける。(2011年12月19日付日刊自動車新聞より)海外事業
<タイ>-スターターやオルタネーターなどの自動車用電装品とガソリン/ディーゼル発電機をアジアで生産する。車載用冷蔵庫の生産で実績があるタイに新工場を設ける方向を軸に検討しており、2013年初めにも稼働を開始することを目指す。電装品事業では初の海外生産となる。主要納入先である日野自動車がタイでの事業を拡大していることに対応する。発電機事業では、需要拡大が期待されるアジア市場に適合する高品質で低価格の製品を提供することを狙いとしている。(2011年8月10日付日刊自動車新聞より)
事業方針
-同社グループ全体を変化に強く、また成長を持続できる企業にするため、以下の施策を実行していく。1) 技術力強化
- 新規事業への本格参入:進展する商用車のEV・HVへの対応
- 発電技術の再構築
- 冷蔵庫事業の拡大・刷新
- タイ子会社の着実な立ち上げ
- 新田工場、タイ工場の両翼体制の構築
- TPMの一層の推進
- 生産性の飛躍的向上
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 812 | 626 | 749 |
電装品事業 | 421 | 307 | 240 |
研究開発活動
電装品事業-中・大型ディーゼル車の新規規制に適合した小型軽量高出力化電装品の開発を実施。
-スターターの機能を車両走行の動力の一部として活用する新しいハイブリッドシステムの開発に着手した。発進時や加速時などにエンジンの稼働をスターターで補助することにより、燃費向上に貢献することを目指す。中・大型トラック向けのシステムとして、主要取引先である日野自動車を中心とする商用車メーカーに提案し、実用化を目指す。もともとスターターはエンジンを強制的に始動するための部品。新システムでは、車両の発進時や加速時などエンジンに負荷がかかり燃料消費量が多くなる局面で、スターターの動力を駆動力として利用することで燃料の消費量を抑える。同社ではエンジンの始動と停止を繰り返すアイドリングストップシステムに対応した耐久性が高いスターターの開発と実用化にも力を入れており、新ハイブリッドシステムにもこうした技術を応用していく。(2011年8月22日付日刊自動車新聞より)
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 242 | 286 | 490 |
-主に収益改善および生産の合理化に設備投資を実施。
設備の新設計画 |
(2012年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定金額 (百万円) |
着手 | 完成 | 完成後の増加能力 |
Sawafuji Electric Thailand Co., Ltd. (タイ ノンタブリ―県) |
電装品製造設備 発電体製造設備 |
578 | 2012年4月 | 2013年3月 | 30%増加 |