日本精機 (株) 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
備考 | |
全社 | ||||
売上高 | 191,021 | 175,981 | 8.5 | - |
営業利益 | 9,767 | 13,509 | (27.7) | - |
経常利益 | 15,611 | 14,866 | 5.0 | - |
当期純利益 | 8,231 | 7,409 | 11.1 | - |
自動車および汎用計器事業 | ||||
売上高 | 140,014 | 128,588 | 8.9 | -二輪車用計器および汎用計器が減少したものの、四輪車用計器が増加。 |
営業利益 | 8,638 | 11,989 | (28.0) | - |
会社設立
<中国>-2013年3月、中国・上海に車載用計器と部品の販売と設計開発を手がける新会社「日精儀器科技 (上海) 有限公司」を設立した。資本金は150万米ドル (約1億2300万円) で、日本精機が60%、同社グループの上海日精儀器有限公司と日精儀器武漢有限公司がそれぞれ20%出資する。 (2012年4月6日付日刊自動車新聞より)
海外事業
インドネシアで四輪車用メーター生産-2013年度半ばにインドネシアで四輪車用メーターの生産を始める。これまでタイや日本から製品を供給していたが、現地生産化により、主要取引先からの現地調達化の要請に対応する。同国では四輪車の需要増加に伴って日系自動車メーカー各社が生産を拡大する計画。同社の受注も増加する見通しであるため、現地生産化して供給台数を増やす。東南アジアでの四輪用の生産は、タイに続きインドネシアが2カ国目となる。二輪車用メーターを生産しているインドネシア子会社の工場に四輪用の生産設備を導入する。年間生産能力は60万台とし、現地の日系自動車メーカー向けに製品を納入する。(2012年9月13日付日刊自動車新聞より)
ヘッドアップディスプレー (HUD) 事業の増強
-ヘッドアップディスプレー (HUD) の売上高を2016年3月期に12年3月期の2.4倍にあたる170億円に引き上げる。欧州メーカーや日本メーカーなど新規納入先を開拓し、採用車種の拡大を目指す。ドライバーの負担を軽減する装置として今後の需要拡大が見込まれるため、自動車メーカーへの提案活動を積極化する。同社のHUDはBMW 「5 Series」、「7 Series」、「X Series」のほか、GMの「Cadillac」、PSA Peugeot Citroenの「C6」に採用されている。12年3月期のHUDの売上高は70億円で、世界市場の50%のシェアがある。需要の増加に伴い今後、納入先が増える見通しであるほか、既存の納入先に対しても提案活動を積極化して採用車種の拡大を図り売上高目標を達成する。(2012年7月19日付日刊自動車新聞より)>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 3,401 | 3,019 | 2,771 |
-自動車および汎用計器事業 | 3,155 | 2,770 | 2,596 |
-2013年3月期のディスプレイ事業の研究開発費は、86百万円。
研究開発体制
-研究会開発活動は、R&Dセンター (新潟県長岡市)、NSテクニカルセンター (新潟県長岡市) を中核として、各事業分野を担当する量産製品の開発、設計組織および生産技術部門と連携して実施。-2012年10月、東京都台東区に東京テクニカルセンターを開設。設計業務を担当。
研究開発活動
自動車および汎用計器事業-ヘッドアップディスプレイ (HUD) 等の運転支援型情報表示システムの開発、および次世代HMI (ヒューマン・マシン・インターフェイス) 機器の開発。
-スマートフォン連携技術の開発。
-車載用光学技術およびアクチュエーター技術の開発。
-車載用センサー機器の開発。
ディスプレイ事業
-表示サイズを拡大した高精細モノクロ有機ELディスプレーを開発しサンプル出荷を始めると発表した。新製品「サイズアップ」シリーズは、新開発の専用ドライバICを採用し1チップで最大256×136ドットの高い情報表示能力を実現し、表示サイズの拡大を可能にした。長寿命の有機EL素子を独自開発し、車載用途にも耐える信頼性を確保。車載用としてはカーオーディオ、ヒーターコントロール、メーターでの用途を見込んでいる。同社は有機EL素子を2004年に製品化し、車載用では欧米メーカー車のメーター表示の一部に採用された実績がある。 (2013年2月21日付日刊自動車新聞より)
技術供与契約 |
(2013年3月31日現在) |
契約先名 (所在地) |
契約内容 | 契約締結日 | 契約期間 |
JNS Instruments Ltd. (インド) |
二輪車・四輪車用計器製造に関するノウハウ供与 | 1998年7月25日 | 自動更新 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 9,891 | 6,679 | 5,193 |
-自動車および汎用計器事業 | 8,127 | 5,466 | 4,091 |
自動車および汎用計器事業
-新機種対応および生産能力拡大、設備更新を目的とし、基板実装設備、計器組立設備の投資を実施。
-2012年2月に設立した「NS Instruments India Private Ltd.」は、同年8月に工場建設に着工した。2013年に10月に完成し、2014年1月より四輪車用計器の量産を開始予定。
設備の新設計画 (自動車および汎用計器事業関連) |
(2013年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
同社 高見事業所 |
凹面鏡成形設備の増設、本体/磁石成形設備の移設 | 641 | 2012年 11月 |
2014年 1月 |
エヌエスアドバンテック (株) 本社工場 (新潟県小千谷市) |
成型および印刷設備 | 115 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
NSウエスト (株) 本社工場 (広島県庄原市) |
新規車種生産設備 | 114 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
Thai Nippon Seiki Co., Ltd. (タイ チョンブリ県) |
VS-2組立設備 | 112 | 2013年 10月 |
2014年 1月 |