日本精機株式会社 2009年3月期の動向
ハイライト
業績 | ( 単位:百万円 ) |
2009年 3月期 |
2008年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 167,296 | 197,013 | (15.1) |
|
営業利益 | 10,382 | 21,351 | (51.4) | - |
経常利益 | 12,896 | 17,996 | (28.3) | - |
当期純利益 | 8,245 | 11,153 | (26.1) | - |
自動車及び汎用計器事業 | ||||
売上高 | 117,772 | 134,291 | (12.3) | アジアでは増加したが、日本、米州、欧州で減少。 |
営業利益 | 10,516 | 18,104 | (41.9) | - |
海外動向
<メキシコ>
-2008年4月、初めて、メキシコに四輪車用計器及び同部品の製造販売を行う新会社を2社設立。
-現在、同社の米州事業は米国に製造1拠点、販売1拠点、ブラジルでは製造で2拠点の計4拠点で事業展開しているが、中長期的にはメキシコを含め米州での受注拡大が予測されることから、今回メキシコに新会社を設立することとなった。新会社の名称はそれぞれ、ニッポンセイキ・ド・メヒコ社と、ニッセイ・アドバンテック・メヒコ社。
*2008年4月のプレスリリース時での発表であり、2009年5月時点では、設備投資費の抑制のため、ニッポンセイキ・デ・メヒコは、ニッセイ・アドバンテック・メヒコと工場を共有し、2010年3月から量産を開始、今後、北米市場回復動向を見て、新工場建設を検討する計画。
>>> 詳細は設備投資参照
<台湾>
-尚志精機股分有限公司(台湾)への出資比率を49%から80%に引き上げ、2008年10月1日付で子会社化した。尚志精機は、同社と台湾の「大同股分有限公司」との合弁企業で、二輪車/四輪車用計器の製造・販売を行っている。同社が尚志精機の経営を主導することにより、台湾における四輪車用計器のシェアを、2007年の28%から2010年に35%まで上昇させる計画。(2008年10月15日付プレスリリースより)
2010年3月期 業績見通し
- 計器事業の売上高(2010年3月期見通し)は、前年から371億円減少で806億円の見通し。
- 四輪用は、各地域で減少、二輪用は、中国で増加するが他地域では減少するとの見込み。
四輪計器の生産台数予測 | ( 単位:万台) |
- | 予測 | 実績 | 実績 |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
アジア | 207 | 210 | 164 |
欧州 | 62 | 66 | 72 |
米州 | 146 | 164 | 203 |
日本 | 228 | 321 | 384 |
合計 | 643 | 761 | 823 |
- 設備投資費用の抑制のため、08年に新たに設立したメキシコ拠点の工場新工場建設の一部(ニッポンセイキ・デ・メヒコの新工場建設)を延期。
開発動向
研究開発費 | ( 単位:百万円 ) |
- | 2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 |
全社 | 3,286 | 3,315 | 3,403 |
自動車および汎用計器事業 | 3,070 | 3,021 | 2,803 |
研究開発活動 (自動車および汎用計器事業)
-ヘッドアップディスプレイ等のHMI(ヒューマン マシン インターフェイス)機器開発および運転支援型情報の表示システム技術開発
- 車載用光学技術及びアクチュエータ技術開発
- 車載用センサ機器開発
技術供与契約 (2009年3月31日時点)
契約先名 (所在地) |
契約内容 | 契約期間 |
JNS Instruments Ltd. (インド) |
二輪車・四輪車用計器製造に関する ノウハウ供与 |
2005年3月7日から 2011年3月6日まで |
設備投資
設備投資額 | ( 単位:百万円 ) |
- | 2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 |
全社 | 7,454 | 8,234 | 11,847 |
自動車および汎用計器事業 | 5,699 | 6,565 | 7,979 |
自動車および汎用計器事業
-新機種対応及び生産能力拡大、設備更新により、基板実装設備、計器組立設備、インドネシア ニッポンセイキ社の新工場建設等の投資を実施。
海外投資
<メキシコ>
2008年4月、同社及び同社の連結子会社 エヌエスアドバンテック株式会社は、各々でメキシコに四輪車用計器及び同部品の製造販売を行う新会社を設立。2社の詳細は以下の通り。
1. ニッポンセイキ・ド・メヒコ(NSM)*
-資本金5万ペソ、日本精機100%出資、2008年4月下旬には増資を行い。2700万ペソとする計画。
-2009年2月に工場建設に着工、2009年11月竣工、2010年9月から量産開始予定。設備投資額は、今後数年間で22億円を計画。
-NSMでは、主にメキシコ市場向けの四輪車用計器の製造・販売を行う。また、米国の四輪車用計器拠点向けに、部品(基板アッセンブリ)を製造・供給する。2014年には年産台数を30万台とし、売上高を約50億円とする計画。
2. ニッセイ・アドバンテック・メヒコ(NSVM)
-資本金5万ペソ、エヌエスアドバンテック90%、日本精機 10%。2008年4月下旬には増資を行い、3500万ペソとする計画。
-2008年11月に工場建設に着工、2009年6月に竣工、2009年10月から量産開始予定。
-NSVMでは、四輪車用計器の部品(指針や文字盤等の樹脂生成型・印刷部品)の製造・販売を行う。
-上記のNSMや、米国及びブラジルのグループ拠点へ製品を供給するほかにも、米州にある他部品メーカーに対しても販売し、事業拡大を図る計画。売上高は2014年で16億円とする計画。
*2008年4月のプレスリリース時での発表であり、2009年5月時点では、設備投資費の抑制のため、ニッポンセイキ・デ・メヒコは、ニッセイ・アドバンテック・メヒコと工場を共有し、2010年3月から量産を開始、今後、北米市場回復動向を見て、新工場建設を検討する計画。
設備の新設 (自動車及び汎用計器事業関連)
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
UK-NSI Co., Ltd. (英国 ウースターシャー) |
基板実装設備 | 116 | 2010年 1月 |
2010年 1月 |