日本精機株式会社 2007年度の動向
ハイライト
業績
(単位: 百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 | 要因 |
全社 | ||||
売上高 | 197,013 | 193,178 | 2.0% |
|
営業利益 | 21,351 | 19,703 | 8.4% | - |
経常利益 | 17,996 | 20,770 | (13.4%) | - |
当期純利益 | 11,153 | 11,840 | (5.8%) | - |
自動車及び汎用計器事業 | ||||
売上高 | 134,291 | 127,207 | 5.6% | 四輪車用計器が日本、北米、欧州、アジアで増加。 |
営業利益 | 18,104 | 17,085 | 6.0% | グローバルでの生産性向上活動の効果。 |
海外動向
-ブラジル
四輪車用計器の製造拠点「NS Sao paulo Components Automotivos Ltda.」の工場立上を推進、2008年1月より生産を開始した。ホンダ向けに本格量産中。
-メキシコ
四輪車用計器および同部品の製造・販売を行う新会社2社を2008年4月に設立すると決定。米州における生産能力拡大およびコスト競争力強化を目的とする。
-中国
樹脂材料の着色加工を行う「日精工程塑科(南通)有限公司」が、計器事業の強化と樹脂成形事業の拡大を目的に、樹脂部品工場の増築を行う。2008年1月に着工し、同年8月に工場稼動の予定。
>>> 詳細は 設備投資 参照
-欧州
PSA/Citroen C6向けにヘッドアップディスプレイ、C5向けにコンビネーションメーターの納入を開始。2009年3月期以降もPSAとの取引を拡大していく計画。
受注活動
1台のカメラで360度周辺の状況をつかめる、小型カメラモジュールを利用した自動車用安全システムの提案活動を強化する。運転支援の高度化につながることを訴求し、早期の受注開拓を目指す。(2007年6月12日付日刊自動車新聞より)
>>> 詳細は 開発動向 参照
開発動向
新潟県長岡市にR&Dセンター、テクニカルセンターが所在。
R&Dセンターを中核として、各事業分野を担当する量産製品の開発、設計組織および生産技術部門の緊密な連携によって、車載関係およびその他の多角化領域の製品開発、技術開発を進める。
研究開発費
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全社 | 3,315 | 3,403 | 3,394 |
自動車および汎用計器事業 | 3,021 | 2,803 | 2,585 |
研究開発活動 (自動車および汎用計器事業)
-ヘッドアップディスプレイ等のHMI(ヒューマン マシン インターフェイス)機器開発及び運転支援型情報の表示システム技術開発
-車載用光学技術およびアクチュエータ技術開発
-車載用センサ機器開発
新製品開発
1台のカメラで360度周辺の状況をつかめる、小型カメラモジュールを利用した自動車用安全システムの提案活動を強化する。簡易なシステム構成で全方位の状況を常時つかめるほか、画像処理技術によって、任意のゾーンを運転者にわかりやすく表示できるように工夫した。運転支援の高度化につながることを訴求し、早期の受注開拓を目指す。この「超小型全方位カメラモジュール」は、独自開発の非球面設計プラスチックレンズによって、水平角360度、伏角65度という広い視野を確保。レンズは直径13.2ミリメートルとコンパクトに抑え、装着性を高めた。(2007年6月12日付日刊自動車新聞より)
技術供与契約 (2008年3月31日時点)
契約先名 (所在地) |
契約内容 | 契約期間 |
尚志精機股份公司 [Tatung Precise Meter Co., Ltd.] (台湾) |
四輪車用計器に関する技術供与 | 2006年2月26日から 5年間 |
JNS Instruments Ltd. (インド) |
二輪車・四輪車用計器製造に関する ノウハウ供与 |
2002年12月30日から 6年間 |
設備投資
設備投資額
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全社 | 8,234 | 11,847 | 8,848 |
自動車および汎用計器事業 | 6,565 | 7,979 | 7,513 |
自動車および汎用計器事業 (2008年3月期)
新機種対応および生産能力拡大、設備更新により、基板実装設備、印刷設備、計器組立設備、Thai Nippon Seiki Co., Ltd.においての印刷設備等の投資を行った。
海外投資 (2008年3月期)
-中国
中国において樹脂材料の着色加工を行う「日精工程塑科(南通)有限公司」が、計器事業の強化と樹脂成形事業の拡大を目的に、樹脂部品工場の増築を行う。2008年1月に着工し、同年8月に工場稼動の予定。建物および生産設備に約4億円の初期投資を行う。新工場では、計器用指針の成形や文字板の印刷をはじめ、樹脂加工部品の製造を行う。よって、従来からの樹脂材料の着色・加工だけでなく、加工部品までの一貫生産体制を備えることとなる。日精南通は2007年度に6億円の売上を見込んでいるが、2010年度には11億円まで拡大させる計画。(2007年12月25日付プレスリリースより)
-インド
四輪車用計器の増産対応として、合弁会社「JNS Instruments Ltd.」の工場を増築。2008年12月に竣工の予定。
設備の新設 (自動車及び汎用計器事業関連)
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
日本精機(株) 本社工場 (新潟県長岡市) |
HUD製造設備 | 73 | 2007年 12月 |
2008年 7月 |
エヌエスアドバンテック(株) 本社工場 (新潟県小千谷市) |
成形及び印刷設備 | 198 |
2008年 |
2009年 3月 |
エヌエスアドバンテック(株) 長岡工場 (新潟県長岡市) |
着色設備 | 191 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
(株)ワイエヌエス 本社工場 (広島県庄原市) |
計器組立設備 |
158 | 2008年 6月 |
2009年 3月 |
基板実装設備 | 103 | 2008年 8月 |
2009年 1月 |
|
UK-NSI Co., Ltd. (英国 ウースターシャー) |
計器組立設備 | 76 | 2008年 4月 |
2008年 8月 |
New Sabina Industries Inc. (米国 オハイオ州) |
計器組立設備 | 80 | 2009年 1月 |
2009年 3月 |
上海日精儀器有限公司 [Shanghai Nissei Display System Co., Ltd.] (中国 上海市) |
基板実装設備 | 70 | 2008年 1月 |
2008年 12月 |