(株) ファインシンター 2013年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2013年
3月期
2012年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 34,591 33,356 3.7 -自動車粉末冶金製品の受注が第2、第3四半期で著しく減少したが、需要変動に応じた工数管理や稼働調整等のコスト削減策が奏功し、増収・増益。
営業利益 1,287 1,228 4.8
経常利益 1,374 1,262 8.9 -
純利益 1,218 2,138 (43.0) -
粉末冶金製品事業
売上高 32,629 31,386 4.0 -
営業利益 2,411 2,281 5.7 -

新会社

<インドネシア>
-インドネシアの西ジャワ州カラワン県に生産子会社「PT. Fine Sinter Indonesia」を設立。資本金は4.8百万米ドル (約4億円) で、ファインシンターが95%、豊田通商が5%を出資。2013年1月より粉末冶金製品の製造および販売を行う計画。2015年度には従業員約110名を雇用し、売上額は約5億円に達する見込み。(2012年10月10日付プレスリリースより)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

2014年3月期の見通し

(単位:百万円)
  2014年3月期
(予測)
2013年3月期
(実績)
増減率
(%)
売上高 36,300 34,591 4.9
営業利益 1,800 1,287 39.9
経常利益 1,700 1,374 23.7
当期純利益 900 1,218 (26.1)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
全体 208 241 240

研究開発体制

粉末冶金製品事業
-自動車部品の研究開発は、技術開発センターと生産技術部が中心となって行っていたが、2010年1月の組織改編で開発生技部として一体化した。

-トヨタ自動車株式会社と技術連絡会を発足し、焼結部品の開発方針と役割分担を明確化し開発を推進。

-次世代ハイブリッド車や電気自動車用製品の開発に関して、トヨタ、豊田中央研究所、ダイハツ、アイシン精機等のトヨタグループ各社と共同開発を実施。

研究開発活動

材料開発
-原価低減を狙いとした高強度焼結材料のレアメタルレス材料の開発を完了。

バルブシート材料
-開発材への切り替え完了に向け、継続的に研究開発を実施。

新開発
-磁性材およびMIM部品 (金属粉末射出成形) の開発を実施。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
全体 2,593 2,297 1,986
-粉末冶金製品事業 2,584 2,229 1,963

-粉末冶金製品事業の主な投資は、機械装置1,309百万円。

海外投資

-2013年3月期、海外での需要、新規品生産ニーズの拡大に対応するため、以下拠点で工場の拡張や生産ラインの増強を実施:
  • Thai Fine Sinter Co., Ltd.
  • 精密焼結合金 (無錫) 有限公司 [Precision Sintered Products (Wuxi) Co., Ltd.]
  • American Fine Sinter Co., Ltd.

設備の新設計画

(2013月3月31日現在)
会社名
事業所名
所在地 事業 投資予定金額 着手 完了 完成後の
増加能力
Thai Fine Sinter Co., Ltd. タイ
ラヨン県
粉末冶金製品製造設備および建屋増設 700百万バーツ 2011年
7月
2014年
6月
生産能力
20%増
American Fine Sinter Co., Ltd. 米国
オハイオ州
粉末冶金製品製造設備および建屋増設 10百万USドル 2012年
12月
2014年
2月
生産能力
25%増
精密焼結合金 (無錫) 有限公司
[Precision Sintered Products (Wuxi) Co., Ltd.]
中国
無錫市
粉末冶金製品製造設備および建屋増設 59百万元 2013年
1月
2014年
4月
生産能力
年間500トン増