株式会社ファインシンター 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位: 百万円)
- 2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 34,064 41,887 (18.7) 自動車市場では、最大の需要先である米国において新車販売が激減したほか、欧州や新興国を含む世界中において自動車需要が急激に冷え込み、同社の受注が大幅に減少。
営業利益 (878) 2,049 - 生産効率の向上やコストの低減に取り組み、業績改善対策を推進したものの、売上高の減少をカバーするに至らず損失を計上。
経常利益 (1,306) 1,641 -
純利益 (2,622) 1,097 -
粉末冶金製品事業
売上高 32,191 39,890 (19.3) 自動車市場の需要急落、原材料の高騰により減収減益。
営業利益 299 3,330 (90.9)

所在地別業績

-日本

売上高は自動車産業の大幅な減産により、28,771百万円と前年同期比7,810百万円、 21.4%の減収。

原材料価格の高騰などにより、営業損失は1,843百万円と前年同期比3,030百万円の減益。


-アジア

堅調に伸びていたタイ・中国においても景気低迷の影響により減産傾向が強まったため、売上高は4,392百万円と前年同期比113百万円、2.5%の減収。

営業利益は、生産性が向上したことなどにより、832百万円と前年同期比70百万円、9.3%の増益。

-北米

売上高は、景気減速により受注減の傾向はみられるものの、1,821百万円と前年同期比96百万円、5.6%の増収。  

営業利益は、原価低減活動などの効果もあり、129百万円と前年同期比31百万円、32.4%の増益。

開発動向

研究開発体制

技術開発センターと生産技術部が中心に行っている。

研究開発費 (単位: 百万円)
2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全体 286 327 363
粉末冶金製品事業 - 327 363

粉末冶金事業 (2009年3月期)


-材料開発においては、環境への配慮、燃料多様化に対応する高耐摩耗材料や高強度材料の開発、レアメタルに代わる安価材料の開発、量産化などに取り組む。

-設備開発面では、2007年12月に本社に併設・完成した技術棟において、画期的原価低減をめざした革新ラインづくりを行っている。

-2009年3月期は小型の成形・サイジングプレスを自社開発した。今後、早期に製造部門での実用化を図る。

設備投資

設備投資額 (単位: 百万円)
2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全体 3,444 4,843 5,317
粉末冶金製品事業 3,434 4,806 5,302

粉末冶金製品事業では、機械設備取得等で1,496百万円、金型更新で741百万円の投資を実施。