株式会社ファインシンター 2006年度の動向
ハイライト
業績
| (単位： 百万円) |
2007年 3月期 |
2006年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 37,602 | 34,589 | 8.7 | - |
| 営業利益 | 1,271 | 1,449 | (12.3) | - |
| 経常利益 | 1,196 | 1,184 | 1.0 | 海外事業の収益改善等による。 |
| 純利益 | 793 | 595 | 33.3 | |
| 粉末冶金製品事業 | ||||
| 売上高 | 35,564 | 32,690 | 8.8 | 主要顧客からの受注好調。 |
| 営業利益 | 2,531 | 2,480 | 2.1 | 原材料価格高騰と諸経費の増加。 |
国内動向
2007年3月期の売上高は、自動車業界の好調に支えられ、34,287百万円を記録。
営業利益は原材料価格上昇の影響を受け、1,185百万円。
2007年1月、下記の通り土地売買契約を締結。
| 所在地 | 愛知県春日井市明知町 |
| 取得金額 | 735百万円 |
| 取得先 | 愛知県公営企業庁 |
| 取得理由 | (1)本社機能の集約、情報の共有化促進 (2)技術競争力強化のための開発実験ゾーン、パイロットラインの設置 |
海外動向
アジア
タイにおける生産が順調に推移し、売上高は2,467百万円。
営業利益は29百万円。
中国では、2005年11月に立ち上がった精密焼結合金（無錫）有限公司（Precision Sintered Products (Wuxi)
Co., Ltd.）の能力増強を進めた。
北米
米国における自動車部品の受注増加により、売上高は1,587百万円。
生産体制強化と原価改善活動により、営業利益は52百万円。
今後の課題
徹底的な生産性向上と原価低減活動に取り組み、収益力強化を図る。
海外事業では、タイに引き続き中国事業の黒字転換を達成し、投資資金の早期回収を目指す。
また、北米事業の累積損失の早期一掃を最重要課題として取り組む。
開発動向
研究開発費
全体
技術開発センターおよび生産技術部を主体として、商品競争力のあるシンプルな材料開発、機械加工を要しない高精度要素技術開発による高収益製品開発に取り組む。
全社活動として、「CAPSII」において各製品群に特化したラインの構築活動を行い、製品競争力強化を推進。
粉末冶金事業
材料面では、バルブシート材で安価・シンプルな組成材料を開発。今後、顧客に提案活動を行い量産開始する。
設備面では、社内開発した簡易CNCプレス・バルブシート用専用プレス稼動の目処が立ち、2008年3月期より量産開始予定。
| (単位：百万円) | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 2005年3月期 |
| 全体 | 363 | 370 | 553 |
| 粉末冶金製品事業 | 363 | 370 | 547 |
全体
技術開発センターおよび生産技術部を主体として、商品競争力のあるシンプルな材料開発、機械加工を要しない高精度要素技術開発による高収益製品開発に取り組む。
全社活動として、「CAPSII」において各製品群に特化したラインの構築活動を行い、製品競争力強化を推進。
粉末冶金事業
材料面では、バルブシート材で安価・シンプルな組成材料を開発。今後、顧客に提案活動を行い量産開始する。
設備面では、社内開発した簡易CNCプレス・バルブシート用専用プレス稼動の目処が立ち、2008年3月期より量産開始予定。
設備投資
設備投資費
| (単位：百万円) | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 2005年3月期 |
| 全体 | 5,317 | 4,544 | 3,589 |
| 粉末冶金製品事業 | 5,302 | 4,539 | 3,572 |
粉末冶金製品事業では、機械設備取得等で3,569百万円、金型更新で993百万円、土地取得で740百万円の投資を実施。
| 設備の新設 |
| 事業所名 （所在地） |
設備の内容 | 投資 予定額 (百万円） |
着手 | 完了 | 完成後 増加能力 |
| 明知（仮称） (愛知県春日井市) |
事務棟・技術棟 | 1,350 | 2007年6月 | 2007年12月 | - |
| American Fine Sinter Co., Ltd. (Ohio, USA) |
粉末冶金生産設備 | 478 | 2007年5月 | 2007年9月 | 生産能力 15%増 |
