東プレ (株) 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 86,109 80,689 6.7 -
営業利益 8,997 5,501 63.6 -
経常利益 9,619 5,586 72.2 -
当期純利益 5,166 936 451.9 -
プレス関連製品事業
売上高
(外部顧客)
51,053 46,775 9.1 -国内、北米ともに新車販売が回復基調に進み受注・生産ともに増加
営業利益 7,510 4,095 83.4 -売上高の増加にともない工場生産性が高まったこと、金型に係る減価償却方法の変更により償却費負担が軽減したことなどにより増益


>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

2013年3月期の見通し

(単位:百万円)
  2013年3月期 予想 2012年3月期 実績 増減率(%)
売上高 91,000 86,109 5.7
営業利益 7,000 8,997 (22.2)
経常利益 7,500 9,619 (22.0)
当期純利益 4,000 5,166 (22.6)

 

第12次中期経営計画

経営数値目標 (単位:百万円)
  2014年3月期
(中計最終年度)
2011年3月期 実績 増減率(%)
売上高 95,000 86,109 10.3
営業利益 7,800 8,997 (13.3)
経常利益 8,200 9,619 (14.8)
当期純利益 4,900 5,166 (5.1)

プレス関連製品事業の戦略
1. 中国、タイの円滑な立上げ
2. 技術領域の拡大と新市場の拡大
3. 国内外の生産拠点の強化
①「東プレ埼玉」工場建設、稼働(2009年)
②「東プレアメリカ」の設備増強(2009年)
③中国広東省佛山市に工場建設(2010年)
    → 世界No.1の自動車市場の需要拡大に対応
④タイに販売会社「Topre (Thailand) Co., Ltd.」設立(2010年)
⑤新興国自動車産業拡大への対応 → 市場調査

会社設立

- メキシコおよび中国における子会社の設立手続きが完了したと発表。両子会社では、自動車用プレス部品の製造・販売を行う。操業開始は2014年1月の予定。工場面積は、メキシコ工場(Topre Autoparts Mexico, S.A. de C.V.)が約10万平方メートルで、中国工場(東普雷(襄陽)汽車部件有限公司)が約95,000平方メートルとなる。(2012年3月28日付プレスリリースより)

- 2011年11月11日、メキシコ合衆国に自動車用プレス部品の製造・販売の子会社を設立すると発表した。北米や中南米地域での自動車生産拡大が今後も見込まれることに対応する。新会社の設立により、2004年に操業開始した米アラバマ州の「トープレ・アメリカ・コーポレーション」に続く、北米・中南米地域での第2生産拠点となる。新会社は東プレが約20億円の資本金を全額出資し、2012年2月に設立する予定。名称は未定で、具体的な工場用地は選定中だが、14年1月の稼働を目指す。総投資額は約40億円で、16年3月期には売上高40億円を目指す。(2011年11月15日付日刊自動車新聞より)

- 中国湖北省に子会社を設立すると発表した。2014年1月より自動車用プレス部品の生産を行う計画。資本金は20億円で、東プレが全額出資する予定。総投資額は約50億円となる見込み。なお、この新子会社は2015年3月期に25-35億円の売上を計画している。(2011年10月14日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費用

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 1,047 1,020 909

 

研究開発体制

開発本部:コア技術を応用した新製品の開発・新規事業化。
各事業部:新機能を追求した新製品、新技術の開発活動。

研究開発活動

プレス関連製品事業
- 北米の車体衝突強度要件の強化に伴う高強度化ニーズに対応するために、北米でのホットスタンプ製品(熱間プレス製品)の量産準備を推進。同時に製品の競争力を向上させるための加工技術開発を継続。
- 新規参入製品として、従来ダイカスト製品であった信号灯器ケースについて、プレス化による製品開発により低コスト化を図り量産を開始。

技術供与契約

(2012年3月31日現在)
相手方の名称 国名 契約品目 契約内容 契約期間
広州東昇機械有限公司
[Sunrise Machinery Co., Ltd.]
中国 自動車用プレス製品・金型 技術情報の提供およびノウハウの実施承諾 2007年8月31日から
2012年8月30日まで
(以降1年毎に自動延長)

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 8,127 4,021 10,983

プレス関連製品事業
-設備投資 7,560百万円を実施。
-内、自動車用プレス部品金型を中心に2,326百万円。
-内、子会社の東プレ九州、Topre America Corporation、および東普雷(佛山)汽車部件有限公司[Topre(Foshan) Autoparts Corporation] において自動車用プレス部品の生産設備を中心に5,196百万円。

-米国で引っ張り強度が150キロ級の超ハイテン(高張力鋼)材を生産する。米国工場の追加投資の一部として超ハイテン材生産設備を設置、来年9月にも稼働する。同社では世界最高水準である150キロ級ハイテン材を国内で量産しているが、米国で生産するのは日系部品メーカーでは初めて。米国で来年以降施行される車両の衝突安全性の強化に対応し、車体の強度向上と同時に軽量化へのニーズに応える。この超ハイテン材を、現地の日系完成車メーカーをはじめ高級車を生産する欧米系メーカーに拡販する考え。(2011年12月9日付日刊自動車新聞より)

-米国アラバマ州の完全子会社「東プレアメリカコーポレーション」で新たな設備投資を行うと発表した。約1万3千平方メートルの工場建物建設と2500トンの大型プレス機導入を中心に関連設備を追加、米国南部での今後の自動車用プレス部品需要の拡大に対応する。来年9月に稼働予定で、投資金額は約65億円。(2011年7月19日付日刊自動車新聞より)

設備の新設(プレス関連製品事業)

事業所名 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
完成後の
増加能力
相模原事業所
(神奈川県相模原市)
自動車プレス部品用金型新設 1,441 2012年
3月
2013年
3月
同程度
広島事業所
(広島県東広島市)
Topre America Corporation 工場建物および巨大プレス機 6,500 2011年
12月
2012年
9月
-