中央発條 (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 72,854 | 81,071 | (10.1) | 1) |
営業利益 | 2,144 | (2,461) | - | - |
経常利益 | 2,364 | (2,373) | - | - |
当期純利益 | 2,707 | (3,993) | - | - |
要因
1)
シャシばね
-売上高は、トーションバーが減少したことなどにより、前年比1.2%減の23,768百万円。
精密ばね
-売上高は、ぜんまいばねが減少したことなどにより、前年比9.3%減の17,212百万円。
ケーブル
-売上高は、トランスミッションケーブルが減少したことなどにより、前年比14.8%減の18,725百万円。
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 325 | 361 | 345 |
研究開発活動
シャシばね事業-新しい塗装技術と、車両操安性と乗り心地向上に貢献する横力制御技術の両方を用いた懸架用冷間成形ばねがハイブリッドカーに採用され、量産を開始。
-技術専門性を更に高め、競争力を大きくさせるため、コンパクト・スリムな生産設備の開発と独自の計測技術を応用した新工法の量産ラインへの適合も開始。
-軽量化に寄与する高強度材料や強化処理の開発も継続中。
-高性能ばねや軽量化技術を事前評価するため、専用の試作ラインも順次設置中。
精密ばね事業
-エンジン用弁ばねでは、2010年度以降の市場投入を目指して新高強度弁ばねの開発を推進。
-ハイブリッド車用の大型皿ばねについては、環境負荷低減が可能な高周波熱処理ラインを増設して生産能力の増強を実施。
-シート用渦巻きばねについては、表面潤滑皮膜の内製化を開始するとともに、さらなる設備増強を行い内製化技術の拡充に取り組んでいる。
-ディーゼルエンジン化の流れを受け、EGR(排気ガス再循環装置)用ニットメッシュ製品の新規量産に向けた準備が完了。
-薄板ばねについては解析技術と独自の精密プレス技術を活用した高精度・新機能の製品開発にも注力し、金型加工の内製化拡大も手掛けている。
-独自の画像処理技術を応用した製品検査装置も様々な工程に開発展開している。
ケーブル事業
-自工程完結の為、設計段階での徹底した品質造り込みに向けたシミュレーションによる強度評価技術の再構築を図っている。
-デザインバックオフィスとしての中発テクノ(株)との連携は更に強化され、ケーブル及びばね設計請負業務の拡大に加え、設計システム開発にも着手。
-評価設備から検査・計測装置といったハード面の開発も徐々に形になって来ている。
技術援助
(2010年3月31日現在)
供与先 | 国名 | 契約品目 | 契約年月 | 契約期間 |
Supreme Spring (A Division of Metindustrial (Proprietary) Ltd.) | 南アフリカ | 自動車及び 鉄道車両用シャシばね |
1984.03.31 | 5年 (自動延長) |
Metal Textiles Corporation | 米国 | ニットメッシュ | 1994.06.01 | 5年 (自動延長) |
Knitmesh Limited | 英国 | ニットメッシュ | 1991.04.01 | 5年 (自動延長) |
Dura Automotives Systems, Inc. | 米国 | コントロールケーブル | 1995.06.02 | 10年 (自動延長) |
Mubea, Inc. | 米国 | 自動車用シャシばね | 2005.06.30 | 対象プロジェクトの終了まで |
天津立洲五金弾簧有限公司 [Tiajin Lizhou Hardware Spring Co., Ltd.] |
中国 | バルブスプリング、 トーションバー |
2006.09.01 | 5年 |
Rozmas Celik Sanayi Ve Ticaret A.S. | トルコ | 自動車用シャシばね | 2010.02.20 | - |
Muhr Und Bender KG | ドイツ | 自動車用シャシばね | 2008.06.10 | 対象プロジェクトの終了まで |
設備投資
設備投資費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 1,278 | 2,289 | 5,229 |
シャシばね事業
-冷間コイルスプリング製造ライン、スタビライザ製造ライン及び重ね板ばね製造ラインの能力増強及び合理化を中心に設備投資を実施。
精密ばね事業
-渦巻きばね製造ライン及び止め輪製造ラインの能力増強及び合理化を中心に設備投資を実施。
ケーブル事業
-新製品対応及び既存設備の合理化・品質対応を中心に設備投資を実施。
新設及び改修計画
(2010年3月31日現在)
会社名 | 種類 | 設備計画内容 | 予定金額 (百万円) |
着手及び完成年月 |
本社 | 機械装置 | シャシばね製造設備 | 921 | 2009年11月 - 2011年3月 |
機械装置 | 精密ばね製造設備 | 254 | 2009年6月 - 2011年3月 | |
機械装置 | ケーブル製造設備 | 112 | 2010年4月 - 2011年3月 | |
工具 | 型、治工具 | 32 | 2010年4月 - 2011年3月 |