三菱電機(株) 2007年3月期の動向

ハイライト

業績
(単位:
百万円)
2007年
3月期
2006年
3月期
増減率 要因
全社
売上高 3,855,745 3,604,185 7.0% 全セグメントにおいて増収を記録。
営業利益 233,002 157,718 47.7% -
当期純利益 123,080 95,692 28.6% -
産業メカトロニクス事業
売上高 956,930 860,111 11.3% 自動車機器事業は、国内外自動車メーカー向けのオルタネーター、スターター等の増加により受注・売上ともに前年度を上回る。
営業利益 126,227 95,967 31.5%

経営戦略(2007年5月発表)

事業強化策

自動車機器事業においては、下記製品の競争力を更に強化することにより、世界各国のカーメーカーにおけるシェア拡大を目指す。

-環境・低燃費対応の小型・軽量化オルタネーター・スターター
-電動パワステモーター
-カーナビゲーションシステム、カーオーディオ等のカーマルチメディア製品

また、国内/米国/欧州/タイ/フィリピン/中国/インド等、自動車機器の各生産拠点の順次拡充、強化を行う。


経営目標
項目 目標 2007年3月期 備考
営業利益率 5%以上 6.0% (達成) 2005年3月期:3.5%
2006年3月期:4.4%
ROE
(株主資本
利益率)
10%以上 12.3% (達成) 2005年3月期:10.8% (達成)
2006年3月期:11.5% (達成)
借入金比率 20%以下 18.6% (達成) 2005年3月期:23.9%
2006年3月期:20.9%

2007年3月期は全ての経営目標を達成。今後は借入金比率の経営目標を15%以下に引き下げる。

開発動向

研究開発体制
-国内研究所、海外研究所(米、欧)および製作所・連結子会社の開発部門において、基礎研究から応用研究、製品化開発、生産技術開発を行っている。また、国内外の大学、研究機関等と連携した研究開発活動も推進。

-自動車機器部門の研究開発体制
拠点名 所在地 備考
自動車機器開発センター 兵庫県姫路市 応用開発
姫路製作所 兵庫県姫路市 製品開発
三田製作所 兵庫県三田市 製品開発
福山製作所 広島県福山市 製品開発

研究開発費用 (2007年3月期)
- 開発費
(金額:億円)
全社 1,327
産業メカトロニクス事業 282
割合 21.3%


研究開発活動
-産業メカトロニクス事業では、自動車用電装品、電動パワーステアリングおよびその関連製品、カーマルチメディア機器などの競争力強化に向けた開発を行っている。

ETC車載器の5.8GHz帯無線機に必要なアナログ回路を1チップに集積した送受信システムMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)を開発。ETC車載器用無線機の1チップ化は国内で初めてのこと。フィルター回路を除くほぼすべてのアナログ回路を1チップに集積したため、周辺部品を含めた無線機の実装が簡素化され、小型化が可能となる。(2006年6月7日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額(2007年3月期)
- 金額
(金額:百万円)
全社 153,423
産業メカトロニクス事業 43,358
割合 28.3%

産業メカトロニクス事業では、自動車機器およびFA機器の増産等を目的とした投資を行った。

設備の新設計画(2008年3月期)

- 金額
(金額:百万円)
全社 160,000
産業メカトロニクス事業 48,000
割合 30.0%

産業メカトロニクス事業では、自動車機器およびFA機器の増産等を目的とした投資を行う計画。