Shaanxi Fast Auto Drive Group Company[陝西法士特汽車伝動集団有限責任公司] 2018年12月期の動向

「5221」戦略

-第13次五か年計画の(2016-2020年)目標として、同社は「5221」戦略を打ち出した。即ち、第13次五か年計画終了までに売上高の構成を、伝統的化石燃料車市場向け50%、知能化及び新エネルギー車市場向け20%、国際市場向け20%、資本市場及び新事業向け10%とする。

受注

-2018年11月13日、チリから初めてAMTを受注。2年間のプログラムアップグレードと技術改良を経て、メンテナンスコストを削減し、安全性と快適性をアップさせることに成功した。(2018年11月26日付けリリースより)

-2019
年4月、中東向け6DS150Tバス用トランスミッション700台、FH400B流体式リターダ700台を受注。(2019年4月29日付けリリースより)



新会社

-2018年11月5日、陝西法士特歯輪有限責任公司[Shaanxi Fast Gear Co., Ltd.](以下、法士特歯輪)と米Eatonは、両社の合弁トランスミッション会社が完成したと発表。合弁会社は宝鶏市ハイテク区に位置し、登録資本金は2億元。法士特歯輪が51%、Eatonが49%の株式を保有する。合弁会社では中国軽トラック市場向けにマニュアルトランスミッションの開発、製造、販売を行う。工場総投資額は20億元。年産能力は軽型商用車用トランスミッション50万台。また、合弁会社ではアジア太平洋地区、東欧、アフリカでもそのマニュアルトランスミッションを販売する計画である。(複数メディア報道より)



事業提携

-2018年4月13日、中軟国際有限公司[Chinasoft International Limited]と戦略提携合意書を結んだ。両社は各自の商用車部品およびIT、製造などの分野における強みを生かし、トランスミッション製造とIT技術で新しいビジネスモデルを共同で打ち出しす。中軟国際有限公司はグローバル化ソフトウェアと情報技術サービスを提供するリーディングカンパニーで、あらゆる分野でITサービスを提供している。(2018年4月18日付けプレスリリースより)


-2018
年5月30日、大運汽車股份有限公司[Dayun Automobile Co., Ltd.]と西安で提携合意書に調印。両社は部品供給、技術研究開発、市場開拓の分野で提携する。具体的には、大運汽車にドライブトレイン製品及びその関連技術を提供し、アフターサービス面でも協力する。(大運汽車のリリースより)



受賞

-2019年1月、同社と濰柴動力、漢徳車橋、陝西重型汽車などが共同研究したプログラム「重型商用車用パワートレイン重要技術と応用」が国家科学進歩一等賞を受賞した。(2019年1月14日付けリリースより)

-2018年の受賞実績は下記の通り。

・東風柳州汽車の品質エクセレント貢献賞
・上汽Iveco紅岩の戦略サプライヤー賞



研究開発施設

-西安ハイテク開発区に陝西省法士特汽車伝動工程技術研究中心 [Shaanxi Fast Auto Drive Engineering Technology Research Center] を保有。研究センターは事務オフィス、設計研究所、生産プロセス研究所、実験センター、材料成型理化センター、試作センターから成る。

 

特許

-2018年末現在、1,000件余りのコア技術特許を保有。



国内投資

-2018年9月16日、宝鶏中・軽型トラック用トランスミッション生産拠点が竣工した。この生産拠点の総投資額は約30億元。宝鶏市ハイテク区自動車産業パークに位置し、敷地面積は約333,300平方メートル。中・軽型トラック用トランスミッションと新エネルギードライブ製品の研究開発、生産、販売を行う。工場棟第1フェーズ、オフィスビル、従業員宿舎、総合ビルがすべて竣工した。フル稼働後の年産能力は中・軽型トラック用トランスミッションと新エネルギードライブ製品100万台。約60億元の増収と1,500の就業ポスト創出を見込んでいる。将来的には、中・軽型トラック用トランスミッションに加え、バス用トランスミッション、鋳鍛造品なども含めた研究開発拠点となり、法士特集団の市場開拓の最適化と新旧動力の転換加速化を後押しする。(2018年9月25日付けリリースより)