三ツ星ベルト (株) 2013年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2013年
3月期
2012年
3月期
増減率
(%)
備考
全社
売上高 55,581 55,339 0.4 -
営業利益 5,220 5,695 (8.3) -
経常利益 5,992 5,648 6.1 -
当期純利益 3,735 3,294 13.4 -
国内ベルト事業
売上高 25,692 26,474 (3.0) -
営業利益 5,991 6,618 (9.5) -
海外ベルト事業
売上高 20,636 19,843 4.0 -アジア:新興国市場の需要拡大に対応すべく生産・販売体制を強化したことが奏功。
-米国:日系メーカー向け自動車用ベルトは前年度並みに推移。
-欧州:景気後退による消費低迷を受け、減収。
営業利益 784 1,232 (36.4) -

海外事業

欧州の営業体制強化
-欧州での自動車用ベルトの営業体制を早期に整備する。このほどオランダの営業拠点のドイツ拠点への集約を完了、現地スタッフを増員するなど体制強化を図った。独自動車メーカーやルノー・日産連合向けの提案活動を強化、世界戦略車など欧州生産車種での採用拡大を目指す。また、ポーランドやインドの生産拠点からの供給体制も整え、営業強化による現地需要に対応する。インド拠点は現地や周辺国向けのほか、欧州向けの生産拠点とも位置付けており、供給体制の拡充を図っている。

2014年3月期の見通し

(単位:百万円)
  2014年3月期
(予測)
2013年3月期
(実績)
増減率
(%)
売上高 58,000 55,581 4.4
営業利益 4,700 5,220 (10.0)
経常利益 4,300 5,992 28.2
当期純利益 2,900 3,735 (22.4)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
全社 2,088 2,092 2,070
-国内ベルト事業 1,224 1,253 1,215
-海外ベルト事業

研究開発体制

-同社の研究開発本部、各事業部の設計・開発部門ならびに各グループ会社の開発部門との連携により推進。
-大学や研究機関との共同研究、並びに他社との共同開発を密接な連携・協力のもとに推進し、先進技術の研究開発を進めている。
-国内ベルトおよび海外ベルト事業は、主に同社および三ツ星ベルト技研 (株) (京都府綾部市) が中心に研究開発を実施。

研究開発活動

国内ベルト事業
-2013年3月期、主な研究開発成果は以下の通り:
  • 省エネVベルト
  • オートテンショナーの採用拡大
  • 低フリクションロス仕様リブベルト
  • 超高負荷駆動用タイミングベルト

製品開発

省エネVベルト
-発電機や空調設備などに使用する省エネVベルト「e-POWER」シリーズに、節電効果をさらに向上させた「プレミアム」を追加し発売したと発表。表面を特殊カバーで覆ったラップドタイプのベルトで、起動と停止を繰り返す使用条件で高い節電効果と静粛性を発揮する。新製品では、「ノッチ (切れ目) 加工」を施すことでベルトの曲げロスを低減した。また、「高硬度クロロプレンゴム」を配合することで、高負荷時の変形を抑え伝達性能を向上させている。同社では新製品について、髙い節電効果と静粛性で幅広い分野での使用が可能になるとしている。(2012年4月4日付日刊自動車新聞より)

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
全社 2,203 1,654 1,591
-国内ベルト事業 460 625  935
-海外ベルト事業 1,521 894 473

国内ベルト事業
-主な設備投資は、同社の綾部事業所の試験研究設備に64百万円を投資。

海外ベルト事業
-資金の大半を海外工場のベルト製造設備の増強に投資。

設備の新設計画

(2013年3月31日現在)
会社名
事業所名
(所在地)
セグメント 設備の内容、目的等 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
同社
四国工場
(香川県さぬき市)
国内ベルト ベルト製造設備の充実 84 2012年
3月
2013年
11月
同社
名古屋工場
(愛知県小牧市)
国内ベルト ベルト製造設備の充実 49 2013年
4月
2013年
9月
Mitsuboshi Overseas Headquarters Private Limited
(シンガポール)
海外ベルト ベルト製造設備の充実 170 2012年
6月
2013年
5月
海外ベルト ベルト製造設備の充実 1,830 2012年
10月
2013年
12月