(株) 今仙電機製作所 2013年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2013年
3月期
2012年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 86,123 78,786 9.3 -
営業利益 2,810 2,810 0 -
経常利益 3,609 2,692 34.0 -
当期純利益 1,761 1,471 19.7 -
自動車部品関連事業
売上高 81,585 74,339 9.7 -日中問題により受注が減少したものの、北米およびタイでの受注が増加。
営業利益 2,827 2,827 0 -

動向

<販売先系列別売上高構成>  
2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
ホンダ 41.7% 44.0% 46.7%
日産 19.7% 20.7% 19.7%
三菱自動車 13.4% 16.3% 15.1%
スバル 6.4% 4.4% 3.3%
マツダ 3.3% 3.0% 3.9%
いすゞ 2.9% 1.3% 1.6%
スズキ 1.5% 0.6% 0.7%
ダイハツ 1.1% 1.6% 1.5%
日野 0.6% 0.6% 0.4%
トヨタ 0.5% 0.6% 0.5%
ヤマハ 0.2% 0.3% 0.2%
その他 8.7% 6.6% 6.4%

 

<製品別売上構成>
2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
シートアジャスター 86.7% 85.0% 85.2%
ランプ 5.5% 7.0% 6.9%
リレー 3.1% 2.8% 3.5%
ホーン 1.1% 1.4% 1.6%
ウインドレギュレーター 0.1% 0.1% 0.2%
その他 3.5% 3.7% 2.6%



中期経営計画

- 2013年3月期から2015年3月期までをフェーズ1とし、連結売上高1,000億円の達成を目指す。
- 2016年3月期から2018年3月期までをフェーズ2とし、中期計画の見直しを図る。
- 2019年3月期から2021年3月期までをフェーズ3とし、連結売上高1,800億円、適正な利益確保を目指す。
-2020年度までに連結売上高を12年3月期に対して約2.3倍の1800億円に引き上げる長期ビジョンを策定した。主力のシートアジャスターで世界ナンバーワンを目指して商品力、技術力を高めるほか、非自動車領域の事業開拓を強化する。自動車分野で1550億円、非自動車領域で250億円を確保することを目指す。自動車事業は米国、中国事業の拡充や中南米、インドネシアへの進出などで世界展開を加速する一方、現在11カ所ある国内生産拠点の最適化を検討する。これにより体質強化を実現し、売上高営業利益率7%を確保する。 (2012年7月13日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期
全社 1,462 1,421

研究開発活動

自動車部品関連事業
<シートアジャスター>
-衝突時の乗員保護を目的とした高強度製品や衝撃を吸収する製品、衝突前に危険を知らせる製品の開発。
-低燃費を実現させるために部品の削減、新素材、新加工による小型軽量化製品の開発。
-高齢化社会に向け利便性の優れた福祉車両用の回転リフトアップシートの開発。
-CAE解析技術を活用した製品開発期間の短縮と、スライド、リクライニング、ハイトなどの基本機能向上、低コスト化を目指した研究開発。
-音・振動といった感覚的性能に優れたパワーシートアジャスタの開発およびパワー作動時の挟み込み防止技術などシートの動作を制御する電子ユニットとの融合開発。

<ウィンドレギュレーター>
-更なる小型化、軽量化を図るため、新構造の提案活動を実施。

<電子ユニット>
-各種装置の複合制御を可能にした統合ユニットの製品化をはじめ、メモリーシートECUやシートベルトプリテンション制御ECUを製品化し、更に各種シートアレンジ制御など、機構と電子を融合したメカトロニクス製品の研究開発。
-環境対応車(EV、HEV)用の各種電子機器製品の研究開発。

<ランプ>
-LED素子を採用したリアコンビネーションランプ、ルームランプなどの多種の新規ランプを開発。
-制御ユニット、ランプ、ロック機構を組み合わせたオーバーヘッドコンソールは、モジュール化の研究開発中。

<ホーン>
-高耐久仕様等の製品開発を推進中。

<その他の製品>
-トラックのエア系統を制御するマグネチックバルブや、エアコン用ダクトの開閉制御を行うアクチュエーターの小型化、軽量化、高性能化、複数のマグネチックバルブの一体モジュール化の研究開発や、大型二輪車用の電動スクリーン(風防の電動調整装置)を開発、製品化するなど、機構・電動技術を応用した新製品の開発。

設備投資

設備投資額

 (単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
全社 7,708 6,486 4,382
自動車部品 7,580 6,402 3,863

2013年3月期の設備投資
-主なものは、ラウンドリクライニングアジャスタおよびシートアジャスタの製品生産設備。

設備の新設計画 (自動車部品関連事業)

 (2013年3月31日現在)
会社名
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
今仙電機名古屋工場
(愛知県犬山市)
生産設備 881 2013年2月 2014年3月
今仙電機岐阜工場
(岐阜県加茂郡)
生産設備 619 2013年4月 2014年3月
今仙電機八百津工場
(岐阜県加茂郡)
生産設備 1,155 2013年1月 2014年3月
今仙電機岡山工場
(岡山県倉敷市)
生産設備 346 2013年4月 2014年3月
今仙電機可児工場
(岐阜県可児市)
生産設備 266 2013年4月 2014年3月
今仙電機春里工場
(岐阜県可児市)
生産設備 77 2013年4月 2014年3月
今仙電機広島工場
(広島県東広島市)
生産設備 253 2013年4月 2014年3月
広州今仙電機有限公司
[Guangzhou Imasen Electric Industrial Co.,Ltd.]
(中国 広東省)
生産設備 600 2013年1月 2013年12月
武漢今仙電機有限公司
[Wuhan Imasen Electric Industrial Co., Ltd.]
(中国 湖北省)
建物、生産設備 300 2013年1月 2013年12月
Imasen Bucyrus Technology Inc. オハイオ工場
(米国 オハイオ州)
生産設備 1,300 2013年1月 2013年12月
Imasen Bucyrus Technology Inc. テネシー工場
(米国 テネシー州)
建物、生産設備 400 2013年1月 2013年12月
Imasen Manufacturing India Pvt. Ltd.
(インドラジャスタン州)
生産設備 180 2013年1月 2013年12月
Imasen Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.
(タイ アユタヤ県)
建物、生産設備 900 2013年1月 2013年12月
Imasen Philippines Mfg. Corp.
(フィリピン ラグナ州)
生産設備 100 2013年1月 2013年12月
Imasen Mexico Technology S.A. de C.V.
(メキシコ グアナファト)
建物、生産設備 1,000 2013年1月 2013年12月