国産電機株式会社 2006年度の動向
ハイライト
単位: 百万円 |
2007年度3月期 | 2006年度3月期 | 増減率(%) | 要因 |
全社 | ||||
売上高 | 23,245 | 21,418 | 8.5 | 米国向け船外機用電装品の増加・車載用モータの増加などにより増収。 |
営業利益 | 394 | 406 | (2.9) | - |
経常利益 | 473 | 481 | (1.7) | 売上高の増加を受け、操業度向上、原価低減・JIT改革などコストの低減に努めたが、原材料の高騰が響き減益。 |
当期純利益 | 321 | 302 | 6.2 | モータ・発電機の事業領域の見直し、事業資産の再評価をした結果による一時的な特別損失を計上したが、遊休土地(社宅用地)の売却益により増益。 |
電装品部門 | ||||
売上高 | 13,868 | 13,581 | 2.1 | 船外機用は米国市場好調により売上高が大幅に伸張。 |
営業利益 | 701 | 583 | 20.2 | |
発電機部門 | ||||
売上高 | 2,568 | 3,612 | (28.9) | 主力の発動発電機が北米市場の在庫調整のため停滞。 |
営業利益 | (39) | 87 | - | |
モータ部門 | ||||
売上高 | 6,809 | 4,223 | 61.2 | 四輪車搭載パワーステアリング用モータの増加による増収。 |
営業利益 | 144 | 106 | 35.8 |
2007年度の課題
1 提案型営業によるグローバル化と受注・売上の拡大
-コア技術の深耕による排ガス規制・省エネ・高機能化への対応(電子燃料噴射装置、耐振・耐水・耐熱に優れた車載用モータなど)
-海外顧客との共同開発と、国内顧客の海外展開計画への積極的対応
2 人材育成と高効率経営
-権限の委譲と若手の積極的登用及び、長年培ってきた優位技術の継承・発展
-少量・多品種・短納期に対応する新生産管理システムの定着化、JIT改革の促進
-高効率経営による固定費比率の引き下げ・原材料の高騰の中で資材費低減・工程清流化などによるトータル競争力の強化
3 顧客満足度の向上
-開発時より顧客要求に応える”源流設計品質”と”コスト”の作り込み
-TQC活動による工程内品質の作り込み
4 環境マネジメントの充実
-ゼロエミッションを目標とした、ISO14001環境マネジメントシステムの推進
開発動向
単位: 百万円 | 2007年度3月期 | 2006年度3月期 |
電装品部門 | 195 | 179 |
発電機部門 | 10 | 6 |
モータ部門 | 67 | 26 |
その他 | 34 | 31 |
合計 | 306 | 242 |
主な研究内容:
電装品部門
・高効率・高出力ACG・レギュレータ、点火 ・燃料噴射システムの改良
・二輪車・ATV・雪上車・船外機・汎用エンジン電装システムの開発
発電機部門
・省エネルギー・小型・高効率・静音化を目的に、永久磁石発電機をベースとした「インバータ高品位発電機」及び特許技術「安定器レス高周波投光機」を北米市場向けに開発中
モーター部門
・二輪車・バギー車・雪上車・農汎用、船外機向けに、耐振・耐圧・対塵性に優れたモータとして、各種アクチュエータモータ、オーガ旋回モータ、チルトモータを開発拡販中
・車輌用として、搭載性の利便さを加えた小型ABSモータ・車輌補機の電動化による省エネルギー化を目的に、小型・高効率・低コギングのモータを開発中
設備投資
主要な機械設備への投資
セグメント | 百万円 | 主要設備 |
電装品 | 261 | 電装品合理化設備等 |
モータ | 383 | 新型モータ生産ライン構築 |
2007年度の設備投資計画 (2007年3月時点)
事業署名 | 所在地 | 設備の内容 | 投資予定額 (百万円) |
着手及び完了年月 | |
着手 | 完了 | ||||
本社工場 |
静岡県 沼津市 |
電装品生産合理化設備 | 228 | 2007年4月 | 2007年9月 |
本社工場 |
静岡県 沼津市 |
研究用設備 | 28 | 2007年4月 | 2007年9月 |