(株) リケン 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 74,932 | 71,543 | 4.7 | -国内市場における販売製品構成変化等の減少要因があったものの、海外市場における受注増加や為替影響等により増収となった。 |
営業利益 | 5,805 | 4,721 | 23.0 | - |
経常利益 | 7,286 | 6,078 | 19.9 | - |
当期純利益 | 4,544 | 3,645 | 24.7 | - |
自動車・産業機械部品事業 | ||||
売上高 | 61,799 | 59,565 | 3.8 | - |
営業利益 | 4,842 | 3,940 | 22.9 | - |
事業提携
-スイスのGeorg Fischer Automotive社と合金鋳鉄材料「シバジュー」の製造・販売ライセンスおよび相互協力に関する契約を7月1日付で締結したと発表。本契約により、リケンが日本国内と東南アジア諸国連合 (ASEAN) で同材料を製造し、販売する権利を取得。また、今後は世界各国のニーズに合わせて両社の生産拠点を相互に有効活用し、柔軟な供給体制を構築していく。リケンは同材料を用いた部品の最適設計を通じて鋳鉄部品の薄肉軽量化を図る。 (2013年8月22日付日刊自動車新聞より)アルミ化の提案
-自社の生産技術である「急冷凝固アルミニウム粉末押出 (SHORIK)」の用途拡大を図る。既に同技術を実用化している車載エアコン部品や二輪車用のバルブリテーナーに加え、新たにエンジンバルブなど他の金属部品でもアルミ化を促していく考えだ。鍛造部品を大幅に軽量化できる技術として自動車部品メーカーなどへの提案を強める。(2014年2月5日付日刊自動車新聞より)>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 1,550 | 1,299 | 1,347 |
-自動車・産業機械部品事業 | 1,527 | 1,105 | 1,233 |
研究開発体制
-ハイブリッド自動車、電気自動車等の新たな発展分野向けの新製品創出を目的に次世代製品企画室が企画活動を実施。-自動車・産業機械部品事業に関しては、研究開発部、リング技術開発部、リング生産技術部および各製造部門の製品開発・生産技術部門が実施。
研究開発活動
自動車・産業機械部品事業1. 低燃費を実現する低フリクション・長寿命ガソリンエンジン用ピストンリングの開発
2. 低燃費、排気ガス規制に対応するディーゼルエンジン用ピストンリングの開発
3. 燃費低減に寄与する低フリクション自動車・産業機械部品用シール部品の研究開発
4. 軽量、低フリクション自動車・産業機械部品用動弁部品の研究開発
5. 摺動特性に優れる各種表面処理技術の研究開発
6. 軽量化、高強度化を実現する足回り部品の研究開発
7. 耐久性に優れた高強度アルミ製品の研究開発
-2013年12月、第43回東京モーターショーで、軽量型のブレーキ用ディスクローターを公開した。ローター部を通常より1割程度薄くしたもので、従来品と比べて7%以上の軽量化を実現したという。ブレーキのディスクローターに用いる鋳鉄材の「FC200」や「FC250」に特殊な添加物を混ぜ合わせることで、軽量化と高強度化に成功した。ローターを薄くした分、フィンを拡大することで放熱性を高めて耐久性を向上したほか、原材料の削減により生産コストの圧縮にもつながるという。2015年にインドネシアなどで量産化し、日系メーカー向けに供給を開始する予定。(2013年12月3日付日刊自動車新聞より)
技術供与契約 |
(2014年3月31日現在) |
会社名 | 国 | 内容 | 契約年月日 | 契約期間 |
台湾理研工業股份公司 [Taiwan Riken Ind. Co, Ltd.] |
台湾 | ピストンリング、シリンダライナー、ブロック、カムシャフト、ナックルおよび各種鋳物製品の製造法 | 2008.08.22 | 9年 |
Siam Riken Ind. Co., Ltd. | タイ | ピストンリングおよび各種鋳鉄製エンジン部品の製造法 | 2009.04.19 | 5.5年 |
P.T. Pakarti Riken Indonesia | インドネシア | 管継手および自動車用鋳造部品の製造法 | 2006.01.01 | 10年 |
Shriram Pistons & Rings Ltd. | インド | ピストンリングの製造法 | 2014.03.01 | 7年 |
Allied Ring Corporation | 米国 | ピストンリングの製造法 | 2014.01.01 | 3年 |
Grede Holdings LLC | 米国 | ナックルおよびダンパーフォークの製造法 | 2010.08.17 | 5年 |
ロアーコントロールアームの製造法 | 2010.08.17 | 5年 | ||
Korea Piston Ring Inc. | 韓国 | ピストンリングの製造法 | 2010.03.01 | 5年 |
廈門理研工業有限公司 [Xiamen Riken Ind. Co., Ltd.] |
中国 | ピストンリングの製造法 | 1999.08.01 | 15年 |
カムシャフトの製造法 | 2004.10.01 | 10年 | ||
理研汽車配件 (武漢) 有限公司 [Riken Automobile Parts (Wuhan) Co., Ltd.] |
中国 | ピストンリング、シールリング、動弁製品およびその他鋳物製品の製造法 | 2005.03.01 | 10年 |
Riken Mexico, S.A. De C.V. | メキシコ | バルブリフターの製造法 | 2013.09.01 | 5年 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 5,943 | 4,899 | 2,848 |
自動車・産業機械部品事業 | 5,610 | 4,439 | 2,653 |
自動車・産業機械部品事業
-同社における機械加工・表面処理設備やインドネシア子会社における鋳造生産設備等に投資。
設備の新設計画 |
(2014年3月31日現在) |
会社名 事業所名 |
所在地 | 設備の 内容 |
投資予定 金額総額 (百万円) |
柏崎事業所 | 新潟県柏崎市 | ピストンリング、自動車部品等生産設備 | 1,850 |
Riken Mexico, S.A. De C.V. | メキシコ アグアスカリエンテス州 |
自動車部品等生産設備 | 492 |
P.T. Pakarti Riken Indonesia | インドネシア シドアルジョ県 |
自動車部品等生産設備 | 849 |