(株) リケン 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 71,543 | 75,650 | (5.4) | 1) |
営業利益 | 4,721 | 5,444 | (13.3) | - |
経常利益 | 6,078 | 6,905 | (12.0) | |
当期純利益 | 3,645 | 4,051 | (10.0) | |
自動車・産業機械部品事業 | ||||
売上高 | 59,565 | 63,265 | (5.8) | - |
営業利益 | 3,940 | 4,381 | (10.1) | - |
要因
1) 売上高
-国内における年度後半の自動車関連製品の落ち込み・その他事業の低迷に加え、海外ではインドネシアでの二輪車販売減少等により減収。
新会社
-メキシコにエンジン用部品を製造販売する子会社「リケンメキシコ」を設立したと発表した。工場を新設して2014年7月に稼働を予定する。日系自動車メーカーは、メキシコでの生産台数拡大策を打ち出している。新会社による現地供給体制を構築するとともに、新規受注の獲得につなげる。新会社はアグアスカリエンテス州に位置し、敷地面積は約2万平方メートル。資本金は1億ペソ (約6億円) で同社が完全出資、総投資額は約17億円を予定している。稼働当初はエンジン用バルブリフターを生産し、需要動向を見ながら他の部品生産も検討していく。(2012年11月26日付日刊自動車新聞より)中期経営計画
-2012~15年度の中期経営計画を策定した。新興国を中心とした海外での事業規模拡大と新製品の開発などの新規事業を中心に設備投資額を増大する。国内でのものづくり技術を高めることで、次世代自動車など環境対応型部品の開発を推進する。グローバルでのコスト競争力を強化することで、受注拡大につなげる。エンジン関連部品は今後も内燃機関が主力と位置づけ、バイオ燃料など燃料の多様化や小型直噴ターボエンジン搭載車の拡大、低燃費技術に対応する技術開発を推進する。また、コア技術を生かした次世代車向け新規事業を展開する。(2012年7月10日付日刊自動車新聞より)>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 1,299 | 1,347 | 1,286 |
自動車・産業機械部品事業 | 1,105 | 1,233 | 928 |
研究開発体制
-ハイブリッド自動車、電気自動車等、新たな発展分野向けの新製品創出を目的に次世代製品企画室が企画活動を実施。-自動車・産業機械部品事業に関しては、研究開発部、リング技術開発部、リング生産技術部および各製造部門の製品開発・生産技術部門が実施。
研究開発活動
自動車・産業機械部品事業1.低燃費を実現する低フリクション・長寿命ガソリンエンジン用ピストンリングの開発
2.低燃費、排気ガス規制に対応するディーゼルエンジン用ピストンリングの開発
3.燃費低減に寄与する低フリクション自動車・産業機械部品用シール部品の研究開発
4.軽量、低フリクション自動車・産業機械部品用動弁部品の研究開発
5.摺動特性に優れる各種表面処理技術の研究開発
6.軽量化、高強度化を実現する足回り部品の研究開発
7.耐久性に優れた高強度アルミ製品の研究開発
技術供与契約 |
(2013年3月31日現在) |
会社名 | 国 | 内容 | 契約年月日 | 契約期間 |
台湾理研工業股份公司 [Taiwan Riken Ind Co, Ltd.] |
台湾 | ピストンリング、シリンダライナ、ブロック、カムシャフト、ナックルおよび各種鋳物製品の製造法 | 2005.08.22 | 契約更改交渉中 |
Siam Riken Ind. Co., Ltd. | タイ | ピストンリングおよび各種鋳鉄製エンジン部品の製造法 | 2009.04.19 | 5年 |
P.T. Pakarti Riken Indonesia | インドネシア | 管継手および自動車用鋳造部品の製造法 | 2006.01.01 | 10年 |
Shriram Pistons & Rings Ltd. | インド | ピストンリングの製造法 | 2007.03.01 | 7年 |
Allied Ring Corporation | 米国 | ピストンリングの製造法 | 2009.01.01 | 5年 |
Grede Holdings LLC | 米国 | ナックルおよびダンパーフォークの製造法 | 2010.08.17 | 5年 |
ロアーコントロールアームの製造法 | 2010.08.17 | 5年 | ||
Korea Piston Ring Inc. | 韓国 | ピストンリングの製造法 | 2010.03.01 | 5年 |
廈門理研工業有限公司 [Xiamen Riken Ind. Co., Ltd.] |
中国 | ピストンリングの製造法 | 1999.08.01 | 14年 |
カムシャフトの製造法 | 2004.10.01 | 9年 | ||
理研汽車配件(武漢)有限公司 [Riken Automobile Parts (Wuhan) Co., Ltd.] |
中国 | ピストンリング、シールリング、動弁製品およびその他鋳物製品の製造法 | 2005.03.01 | 10年 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 4,899 | 2,848 | 2,305 |
自動車・産業機械部品事業 | 4,439 | 2,653 | 1,773 |
自動車・産業機械部品事業
-同社における機械加工・表面処理設備やインドネシア子会社における鋳造生産設備等に投資。
設備の新設計画 |
(2013年3月31日現在) |
会社名 事業所名 |
所在地 | 設備の 内容 |
投資予定 金額総額 (百万円) |
柏崎事業所 | 新潟県柏崎市 | ピストンリング、自動車部品等生産設備 | 1,461 |
Riken Mexico, S.A. De C.V. | メキシコ アグアスカリエンテス州 |
自動車部品等生産設備 | 796 |
P.T. Pakarti Riken Indonesia | インドネシア シドアルジョ県 |
自動車部品等生産設備 | 1,478 |