(株) ユタカ技研 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 166,567 | 205,049 | (18.8) | 1) |
営業利益 | 6,857 | 3,634 | 88.7 | 2) |
経常利益 | 6,608 | 2,797 | 136.3 | |
当期純利益 | 3,921 | 45 | 8,613.3 | |
四輪用部品 | ||||
売上高 | 149,408 | 182,785 | (18.3) | - |
営業利益 | 6,072 | 2,925 | 107.6 | - |
要因
1)
<日本>
-顧客からの受注が減少し、売上高は前年同期比21.3%減の69,726百万円。
<北米>
-景気低迷による自動車販売台数の落ち込みや中・大型車向け部品構成の減少により、売上高は前年同期比24.8%減の50,004百万円。
<アジア>
-為替影響等により、売上高は前年同期比11.6%減の15,272百万円。
<中国>
-ホンダ四輪車の好調な販売により、売上高は前年同期比16.5%増の24,473百万円。
<その他>
-Yutaka Do Brasil Ltda.の生産本格化による増収効果があったものの、イギリスでの販売減少により、売上高は前年同期比39.3%減の7,090百万円。
2)
-生産体質強化施策の継続や費用削減施策の実施。
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
2011年3月期の見通し |
(単位:億円) |
2011年3月期 (見通し) |
2010年3月期 (実績) |
増減率(%) | |
売上高 | 1,770.0 | 1,665.6 | 6.3 |
-四輪排気系 | 1,166.5 | 1,088.5 | 7.2 |
-四輪駆動系 | 398.1 | 373.9 | 6.5 |
-四輪その他 | 36.9 | 32.4 | 13.9 |
営業利益 | 78.0 | 68.5 | 13.7 |
経常利益 | 75.0 | 66.0 | 13.5 |
当期純利益 | 40.0 | 39.2 | 2.0 |
地域別売上高 |
(単位:億円) |
2011年3月期 (見通し) |
2010年3月期 (実績) |
増減率(%) | |
日本 | 763.1 | 697.3 | 9.4 |
北米 | 524.1 | 500.0 | 4.8 |
アジア | 145.3 | 152.7 | (4.8) |
中国 | 261.4 | 244.7 | 6.8 |
その他 | 76.1 | 70.9 | 7.3 |
合計 | 1,770.0 | 1,665.6 | 6.3 |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 2,201 | 2,752 | 2,598 |
四輪用部品 | 2,138 | 2,711 | 2,568 |
研究開発体制
-栃木開発センター(第一開発室、第二開発室、第三開発室)及び技術本部が主体となり、研究開発活動を推進。四輪用部品部門
排気系部品 | -第一開発室、技術本部が中心。排気ガス浄化性能、燃費、静粛性向上等の環境対応技術をより進化させ、生産性向上と併せ製品競争力を高める排気システムの研究開発、生産技術開発を実施。 |
駆動系部品 | -第二開発室、技術本部が中心。更なる小型軽量化、燃費向上等及び生産性向上など製品競争力を高める研究開発、生産技術開発を実施。 |
研究開発活動
排気系部品-ホンダ新型CR-V向けに出力向上、低燃費、静粛性向上及び、部品流用率を高めて低コスト化に寄与した排気システムを開発し、嵐山製作所及び、米国連結子会社Cardington Yutaka Technologies Inc.の2拠点で量産を開始。
-ホンダ新型ステップワゴン向けに低燃費、低騒音、低コスト化に寄与した排気システムを開発し、嵐山製作所にて量産を開始。
-ホンダ新型アクティトラック向けに排ガス浄化性能向上、低コスト化に寄与した排気システムを新開発し、三重製作所で量産を開始。触媒コンバータでは、エンジン直下と車体床下に触媒コンバータを配置し、直下は高耐熱対応することにより排ガス浄化性能を向上させている。
-ホンダ新車種CR-Z向けに軽量化及び部品流用率を高めて低コスト化に寄与した排気システムを開発し、三重製作所にて量産を開始。
-アメリカ市場では、ホンダ新型アコードクロスツアー及びアキュラZDX向けにフィニッシャーを開発し量産を開始。フィニッシャーはフィリピン連結子会社Yutaka Manufacturing (Philippines) Inc.で量産化し、米国へ供給。
-アメリカ市場では、ホンダ新型Pilot向けに性能向上、軽量に寄与したサイレンサーとフィニッシャーを新規開発し、サイレンサーを米国連結子会社Alabama Cullman Yutaka Technologies LLC.で量産を開始。また、フィニッシャーはフィリピン連結子会社Yutaka Manufacturing (Philippines) Inc.で量産化し、米国へ供給。
-中国市場では、東風ホンダ新車種スピリア向けに排気システムを開発し、中国連結子会社武漢金豊汽配有限公司にて量産を開始。
駆動系部品
-ホンダ新型ステップワゴン用L4エンジン向けにロックアップクラッチ付き扁平トルクコンバータを開発し、豊製作所で量産を開始。
-ホンダ新型ハイブリット車CR-Z用デュアルマスフライホイールを開発し、豊製作所で量産を開始。
-ホンダカナダ生産車のアキュラMDX及び、アキュラZDX用V6エンジン向けにホンダ初の高効率多板ロックアップクラッチ付き扁平トルクコンバータを開発し、豊製作所で量産を開始。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 3,722 | 10,325 | 17,252 |
四輪用部品 | 3,355 | 9,604 | 15,567 |
四輪用部品部門
-同社及び米国のCardington Yutaka Technologies Inc.を中心に新機種投資ならびに生産能力拡大のための生産設備投資、原価低減のための合理化投資を実施。
設備の新設・改修計画
(2010年3月31日現在)
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
完成後の 増加能力 |
本社・豊製作所 (静岡県浜松市) |
自動車部品等 生産設備 その他の設備 |
773 | 2009.02 | 2011.03 | 若干増加 |
高丘製作所 (静岡県浜松市) |
自動車部品等 生産設備 |
87 | 2009.08 | 2011.03 | 若干増加 |
三重製作所 (三重県津市) |
自動車部品等 生産設備 |
396 | 2009.12 | 2011.03 | 若干増加 |
嵐山製作所 (埼玉県比企郡) |
自動車部品等 生産設備 |
406 | 2010.01 | 2010.12 | 若干増加 |
栃木開発センター (栃木県さくら市) |
研究開発設備 | 190 | 2010.05 | 2011.03 | 若干増加 |
Cardington Yutaka Technologies Inc. (米国オハイオ州) |
自動車部品等 生産設備 |
418 | 2010.03 | 2011.01 | 若干増加 |
Alabama Cullman Yutaka Technologies LLC. (米国アラバマ州) |
自動車部品等 生産設備 |
628 | 2009.12 | 2010.06 | 若干増加 |