ユタカ技研 2007年度の動向
ハイライト
業績
| (単位： 百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率(%) | 主な要因 |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 227,012 | 199,177 | 14.0 | 四輪用部品の増加。 |
| 営業利益 | 8,756 | 8,237 | 6.3 | - |
| 経常利益 | 8,577 | 9,110 | (5.9) | - |
| 当期純利益 | 4,546 | 5,504 | (17.4) | - |
| 四輪用部品 | ||||
| 売上高 | 200,016 | 174,530 | 14.6 | 北米、アジアでホンダ車の販売が好調。 |
| 営業利益 | 7,202 | 6,982 | 3.2 | 国内では原材料価格の高騰により減益、北米でも新拠点並びに新機種立上費用が影響し減益となった。一方、アジアでは販売好調に伴い利益が向上。 |
地域別動向
日本
2007年5月に鈴鹿製作所を閉鎖。同月に三重製作所が稼動開始し、本田技研(株)鈴鹿製作所向けの排気系部品の一貫生産体制が整う。
駆動系部品の専用工場となった豊製作所のレイアウトを2007年8月に変更、最新設備導入と併せて全体効率向上を図った。
持分法適用関連会社であった新日工業(株)の株式を2008年3月に追加取得。持分49%となり、連結子会社化。新日工業は愛知県蒲郡市に本社を置く、駆動系製品の構成部品メーカー。部品の安定供給を確保し、同社駆動系部品の生産効率アップを目的とする。
北米
北米第3拠点「Alabama Cullman Yutaka Technologies LLC.」が2008年3月に稼動開始。駆動系、排気系の一貫生産工場として、フル稼働に向けて展開中。
ブラジル
子会社「Yutaka Do Brazil Ltda」が2008年秋の新工場稼動に向けて準備中。
中国
「武漢金豊汽配有限公司」[Wuhan Jin Feng Autoparts Co., Ltd.]の生産が本格化。四輪排気系部品を生産している。
インド
子会社「Yutaka Autoparts India Private Ltd.」が2008年秋の新工場稼動に向けて準備中。
開発動向
栃木開発センター(第一開発室、第二開発室、第三開発室)および技術本部が主体となり、研究開発活動を推進。
-四輪用部品部門
| 排気系部品 | -第一開発室、技術本部が中心 -排気ガス浄化性能、燃費、静粛性向上等の環境対応技術をより進化させ、生産性向上と併せ製品競争力を高める排気システムの研究開発、生産技術開発を実施。 |
| 駆動系部品 | -第二開発室、技術本部が中心 -更なる小型軽量化、燃費向上等及び生産性向上など製品競争力を高める研究開発、生産技術開発を実施。 |
研究開発費
| (単位：百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
| 全体 | 2,598 | 2,295 | 1,853 |
| 四輪用部品 | 2,568 | 2,250 | 1,800 |
研究開発活動 (2008年3月期)
排気系部品
-ホンダの新型「アコード」向けに、エンジンの性能向上、軽量・低コスト化に寄与した触媒コンバータを新開発。高耐熱性の触媒保持材の採用により、燃費を向上させた。嵐山製作所、Cardington Yutaka Technologies Inc.(米国)、佛山市豊富汽配有限公司(中国)、YS Tech (Thailand) Co., Ltd.(タイ)の4拠点で量産化。
-サイレンサーを開発。佛山市豊富汽配(中国)で量産化。
-外観商品性部品として、テールパイプに取り付けるフィニッシャーを新規開発。Yutaka Manufacturing (Philippines) Inc.(フィリピン)で量産化し、日本・米国へ供給。
-欧州市場向けの排気ガス規制(EURO5)を満足させるディーゼルエンジン用に、触媒コンバータとDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の機能を一体化したエンジン直下コンバータを開発。軽量・低コストでコンパクト化に寄与。嵐山製作所で量産を開始した。
-ホンダの新型「フィット」向けに、エキマニからサイレンサーまでの排気一貫システムを新規開発。コンパクトかつ軽量化を実現。三重製作所で量産化。
-北米市場向けには、ホンダ新型「PILOT」向けにサイレンサーとフィニッシャーを新規開発。性能向上と軽量化に寄与した。サイレンサーはAlabama Cullman Yutaka Technologies LLC. (米国)で量産開始。一方、フィニッシャーはYutaka Manufacturing (Philippines) Inc.(フィリピン)で量産化し、米国へ供給。
-インドのTata Motorsの「Safari」および「Phoenix」向けに、エンジン性能と排気ガス浄化性能の向上に寄与したエンジン直下触媒コンバータとサイレンサーを開発。
-Tata Motorsの「Indica Xeta」向けに、エンジン性能と排気ガス浄化性能の向上に寄与したエンジン直下触媒コンバータを開発。
駆動系部品
-ホンダの新型「アコード」および「オデッセイ」用高出力V6エンジン向けに、ロックアップクラッチ付き扁平トルクコンバータを開発。Cardington
Yutaka Technologies Inc.(米国)で量産開始。
-ホンダの新型「アコード」および新型「フィット」用L4エンジン向けに、ロックアップクラッチ付き扁平トルクコンバータを開発。豊製作所、佛山優達佳汽配有限公司(中国)、YS
Tech (Thailand) Co., Ltd.(タイ)の3拠点で量産開始。
-ホンダの新型「CR-V」向けトルクコンバータのアッセンブリー工程の現地生産化を佛山優達佳汽配(中国)で開始。
設備投資
| (単位：百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
| 全体 | 17,252 | 12,941 | 8,834 |
| 四輪用部品 | 15,567 | 12,613 | 8,096 |
四輪用部品部門 (2008年3月期)
同社および米国のCardington Yutaka Technologies Inc.を中心に、生産能力拡大のための設備投資ならびに新機種投資、原価低減のための合理化投資を行った。
設備の新設・改修計画
| 会社名 事業所名 (所在地） |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円） |
着手 | 完了 予定 |
完成後の 増加能力 |
| 同社 | |||||
| -本社 -豊製作所 （静岡県浜松市） |
自動車部品等 生産設備 その他の設備 |
2,893 | 2007年 07月 |
2009年 03月 |
若干増加 |
| -三重製作所 （三重県津市） |
自動車部品等 生産設備 |
1,195 | 2007年 08月 |
2009年 03月 |
若干増加 |
| -嵐山製作所 （埼玉県比企郡） |
自動車部品等 生産設備 |
1,189 | 2007年 09月 |
2009年 03月 |
若干増加 |
| -栃木開発センター （栃木県さくら市） |
研究開発設備 | 716 | 2008年 02月 |
2009年 03月 |
若干増加 |
| 子会社・関連会社 | |||||
| Cardington Yutaka Technologies Inc. （米国オハイオ州） |
自動車部品等 生産設備 |
2,733 | 2007年 05月 |
2009年 03月 |
若干増加 |
| South Carolina Yutaka Technologies Inc. （米国サウスキャロライナ州） |
自動車部品等 生産設備 |
204 | 2007年 05月 |
2009年 03月 |
若干増加 |
| UYS Limited （英国オックスフォード州） |
自動車部品等 生産設備 |
192 | 2008年 04月 |
2009年 03月 |
若干増加 |
