(株) ユーシン 2016年12月期の動向
業績 |
(単位:百万円) |
2016年 11月期 |
2015年 11月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 153,894 | 164,229 | (6.3) | -日本国内及び中国、タイ等のアジア地域、米国やメキシコにおける生産・販売は概ね堅調 -日本及び欧州の一部顧客向け生産・販売が減少 -UMA事業に関してスロバキアで製品不具合対策費用の発生 -欧州:イタリアでの新製品立ち上げコストとドイツでの次世代製品開発コストの増加 -ブラジルでの政治・社会情勢の混乱による生産低下 -ユーロ安、新興国通貨安による為替換算影響 |
営業利益 | 3,269 | 4,715 | (30.7) | - |
経常利益 | 2,271 | 2,176 | 4.4 | - |
当期純利益 | (9,659) | 226 | - | -UMA事業に関してスロバキアで製品不具合対策費用の発生 |
自動車部門 | ||||
売上高 | 131,422 | 141,366 | (7.0) | -欧州地域の業績の下振れ -円高による為替換算影響 |
営業利益 | 3,170 | 4,780 | (33.7) | - |
2017年11月期の見通し
-2017年11月期の売上高を1,544億円と予測。同営業利益は、49.1億円。
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2016年11月期 | 2015年11月期 | 2014年11月期 | |
全社 | 6,781 | 6,435 | 6,080 |
売上高比 (%) | 4.4 | 3.9 | 3.9 |
研究開発人員 (名) | 486 | 487 | 478 |
研究開発体制
-日本国内において、広島、浜松、埼玉に開発拠点を保有。
-中国、ドイツ、米国、インドの各R&Dセンターと共に、世界各地における顧客の要求に迅速に対応する体制を構築。
研究開発活動
リアゲート用パワークロージャーシステム
-静音化と軽量化を狙ったCSD (Compact Spindle Drive) を開発。大型車両を除いては、片側のみモーターを内蔵し、もう一方はスプリングのみでリアゲートの開閉を可能にした。
-ステップゲート:ユーザーが近づくと路面にスポットライトを照射し、それを踏むことによりハンズフリーでリアゲートの開閉操作が可能。
-ドアエッジプロテクター:サイドドアを開くと内側からプロテクターが飛び出して、ドアの端面を保護。隣に駐車した車両への傷つけなどを防止。
ドアラッチ、キーセット、電動ステアリングロック
-金属部品が多用されているドアラッチ、キーセット、電動ステアリングロックの軽量化開発を実施。また、動作時の音や振動を低減し、操作性を向上させるための技術開発を推進。
ドアハンドル
-車両衝突時の衝撃によるドアの開放を防止する機構を開発。
ヒーターコントロール、スイッチ
-外観と操作感の向上を目指した技術開発を継続。
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2016年11月期 | 2015年11月期 | 2014年11月期 | |
全社 | 4,265 | 6,447 | 7,666 |
-自動車部門 | 4,098 | 6,207 | 7,444 |
-2016年11月期、自動車部門は主に生産用の金型、機械設備等に関する設備投資を実施。
海外投資
<中国>
-同社は、中国現地での生産・開発体制の強化に乗り出す。製造子会社の有信汽車系統(無錫)が新しい工場を建設、蘇州にある生産拠点の事業を移管する。新工場は年内に稼働する予定で、段階的に生産量を増やし、稼働1年以内にフル操業にする予定。また、中国製造子会社の有信製造(中山)は新興市場向け製品のマザー拠点と位置付けるとともに、開発機能の一部を日本から移管する。一方で、中国を含むアジア向け製品を製造していた国内の呉工場は、日本国内や欧州、メキシコ向け製品に生産の軸足を置き生産効率化を図る。(2017年5月31日付日刊自動車新聞より)
設備の新設 |
(2016年11月30日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
内容 | 予定金額 (百万元) |
着手 | 完了 |
有信制造 (無錫) 有限公司 [U-Shin Manufacturing (Wuxi) Co., Ltd.] (中国 江蘇省) |
工場の新設 | 204 | 2016.12 | 2017.10 |