スタンレー電気 (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 238,888 | 283,302 | (15.7) | - |
営業利益 | 24,336 | 23,392 | 4.0 | - |
経常利益 | 26,045 | 25,398 | 2.5 | - |
純利益 | 17,128 | 12,128 | 41.2 | - |
自動車機器事業 | ||||
売上高 | 178,840 | 208,497 | (14.2) | - |
営業利益 | 21,178 | 18,339 | 15.5 | -「生産革新活動」による生産性の向上等が寄与して増益。 |
会社設立
-ブラジルに電子製品などの製造販売を行う子会社を2009年10月1日付で設立した。同国の自動車、エレクトロニクス市場の急拡大に対応、生産を現地化する。設立したのはスタンレー・ブラジルで、サンパウロ近郊に工場などを建設。資本金は7千万レアル。同社が70%、同社米国法人が30%を出資した。エレクトロニクス、自動車メーカーなどに納入、2011年度に8億円、12年度に19億円の売り上げを計画。(2009年11月11日付日刊自動車新聞より)株式取得
-韓国のランプメーカーであるSL Corporationの株式5.0%を取得した。(2009年10月29日付プレスリリースより)地域別業績
<国内>-市場はまだ回復途上であり、売上高は前期比では減少したが、営業利益は「生産革新活動」による生産性の向上等が寄与してほぼ横ばい。
<アジア・大洋州>
-「生産革新活動」による生産性の向上等が寄与して営業利益が増益。
<中国>
-主に自動車機器製品の受注の回復に支えられて増収。
-「生産革新活動」による生産性の向上等が寄与して営業利益も増益。
<その他の地域>
-欧州では、景気は輸出を中心に緩やかな回復基調となっているものの、個人消費や設備投資等の内需は低迷しており、自動車機器製品、電子デバイス及び電子応用製品は減収減益。
第IV期中期3ヶ年経営計画(2010年4月 - 2013年3月)
1. キャッシュフロー経営の強化 | -生産革新活動をさらに進化させるとともに、すべてのビジネスプロセスにおいても徹底したコスト削減とリードタイムの短縮をはじめとした、グループをあげてのプロセス革新への取り組みを推進。 -グループの体制としては、事業部・機能部門・地域(拠点)の3つの軸が連携する「3次元グループマトリクス経営」を採用。 |
2. 新事業創出の基盤確立 | -顧客への提供価値の向上を図る。 -あらゆる社員が新製品・新事業創出を考える「全社イノベーション」の気風を定着させ、世界最高レベルの光関連技術の保持・向上に積極的に取り組む。 |
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 3,586 | 4,087 | 4,731 |
自動車機器事業 | 1,092 | 1,635 | 1,981 |
電子機器事業 | 2,494 | 2,452 | 2,749 |
主な研究開発分野
1.オプトエレクトロニクス分野-高出力白色LED
-高出力赤色/赤外LED
-高速高感度イメージセンサー
2.ディスプレイ分野
-超高コントラストLCD
-光マイクロスキャナ
-ディスプレイ駆動回路
3.光源・照明分野
-自動車用照明機器
-冷陰極型蛍光ランプ(CCFL)
-LED道路照明・屋内照明及び駆動電源
-液晶表示用面光源ユニット
4.ソフトウェア分野
-配光シミュレーション
-光学デバイス最適形状設計ツール
5.上記デバイスや技術を総合化した応用製品
技術導入
(2010年3月31日現在)
提携先 | 内容 | 期間 |
株式会社日立製作所 | 液晶表示装置に関する特許 | 該当特許の有効期間中 |
日亜化学工業株式会社 | 白色LEDに関する特許 | 該当特許の有効期間中 |
技術提供
(2010年3月31日現在)
提携先 | 内容 | 期間 |
Thai Stanley Electric Public Co., Ltd. (タイ) | 自動車用ランプ類に関する技術 | 2012年3月31日 |
SL Lighting Corporation (韓国) | 自動車用ランプ類に関する技術 | 2014年3月31日 |
大億科技股份有限公司 (台湾) Kenmos Technology Co., Ltd. |
面光源に関する技術 | 2011年3月31日 |
Lumax Industries Ltd. (インド) | 自動車用ランプ類に関する技術 | 2011年3月31日 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 18,826 | 25,864 | 28,577 |
自動車機器事業 | 15,701 | 14,542 | 18,957 |
-自動車ランプの主力工場である秦野製作所(神奈川県)の新1号館が完成し、2009年8月に稼動を開始した。 (2009年9月29日プレスリリースより)
設備の新設計画(自動車機器事業)
会社名/事業所 (所在地) |
内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手年月 | 完了予定 年月 |
秦野製作所他 (神奈川県秦野市) |
四輪事業設備 | 15,974 | 2009年4月 | 2011年3月 |
浜松製作所他 (静岡県浜松市北区) |
四輪事業、二輪事業設備 | 1,822 | 2009年4月 | 2011年3月 |
広州斯坦雷電気有限公司 [Guangzhou Stanley Electric Co., Ltd.] (中国広州市) |
四輪事業設備 | 7,934 | 2008年1月 | 2013年3月 |
Stanley Electric do Brasil Ltda. (ブラジルサンパウロ) |
四輪事業設備 | 5,450 | 2009年11月 | 2012年1月 |