株式会社シンニッタン 2006年度の動向
ハイライト
業績
(単位:百万円) | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 増減率(%) | 要因 |
全社 | ||||
売上高 | 19,208 | 17,203 | 11.7% | - |
営業利益 | 1,899 | 1,603 | 18.5% | |
経常利益 | 2,647 | 2,054 | 28.9% | |
純利益 | 1,817 | 1,242 | 46.3% | |
鍛造事業部門 | ||||
売上高 | 15,005 | 13,257 | 13.2% | 下記1)参照 |
営業利益 | 1,827 | 1,707 | 7.0% | 下記2)参照 |
要因
1)鍛造事業部門全体で13.2%の売上増を示した。その中でもタイのSiam Metal Technology Co., Ltd.は、28.8%の売上高増を示し、515百万円を計上。国内の中部鍛工㈱、高萩工場ともそれぞれ増収、増益を計上。
2)増益ではあったが、主力原料である特殊鋼の値上がりも大きく製品価格への転嫁がおくれ、原料高の製品安という可変的要因を大きく残したままで推移した。原料の特殊鋼は国際的に未だ上昇を続けているため、中間素形材産業は経営上の圧迫要因となっている。
タイ合弁会社の完全子会社化
タイの合弁会社「サイアム・メタル・テクノロジー(Siam Metal Technology Co., Ltd.)」の株式25%を日産自動車より取得し、持株比率を100%に引き上げた。今後は、独立系鍛造会社である同社の完全子会社として現地の旺盛な需要に対応すべく、供給力の増強を図る。(2006年11月6日付プレスリリースより)
今後の課題
中長期経営戦略
1)人的資源の充実のため、人事採用と能力開発の研修強化を推進。
2)生産・販売システムの最適条件への追求と実行、また国の内外拠点を含めて戦略部門の強化を推進。
3)技術職の採用と強化に注力。
4) 当面の取り組み課題として、新製品、差別化商品の開発、更に生産性向上への取り組みとして、具体的に新鍛造工法(ニアネットシェイブ化、バリレス化、設備のコンパクト化)を推進。
設備投資
設備投資費
鍛造事業: 子会社中部鍛工㈱の特高受変電設備及び子会社Siam Metal
Technology Co., Ltd.の鍛造用工具・金型、1,250Tスクリュープレスを中心に投資。
(単位:百万円) | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 2005年3月期 |
全体 | 1,157 | 866 | 2,877 |
鍛造事業 | 990 | 711 | 355 |
重要な設備の新設 | (単位:百万円) |
会社名 | 設備の内容 | 予定額 | 着手 | 完了 | 完成後の 生産能力 |
Siam Metal Technology Co., Ltd. (タイ ラヨン県) |
3,000トン鍛造プレス | 620 | 2008.1 | 2008.6 | 最大700T/月 (投下重量ベース) |