サンデンホールディングス (株) 2018年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 287,609 282,061 2.0 -自動車機器事業については、欧州地域や国内の車両メーカー向けエアコンシステム等の販売増、為替影響等により増収。利益は、原材料の市況上昇等の影響はあったものの、原価低減等により増益。
営業利益 5,469 1,582 245.7
経常利益 4,411 (2,262) - -
親会社株主に帰属する当期純利益 4,255 (22,488) - -

研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 7,860 7,910 4,260
-自動車機器事業 6,012 5,530 6,771

研究開発拠点

-4極開発体制(日本・欧州・北米・アジア/中国)のもと、顧客への新製品・新技術提案を軸とした新製品開発を展開。併せて材料技術、信頼性技術および生産技術等、グローバルでの技術支援を展開。

設備投資額

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 12,400 12,400 14,800
自動車機器事業 10,800 10,800 12,500
-日本 4,500 2,100 4,800
-欧州 2,800 3,100 4,200
-北米 300 700 500
-アジア 3,100 4,700 2,900

-2018年3月期、自動車機器事業での投資は、主に現地生産化・内製化等を目的に実施された。

海外投資

-2018年7月、上海汽車グループ傘下の華域汽車系統(華域汽車)との合弁会社である華域三電汽車空調Huayu Sanden Automotive Air conditioning、以下、華域三電) が、上海市浦東新区に「華域サンデン合慶新工場」を竣工したと発表。

設備の新設計画

-2019年3月期は、主に生産体制強化および現調化・内製化等を目的とした設備投資を中心として総額10,000百万円の設備投資を予定。このうち自動車機器事業では総額8,500百万円。地域別内訳は以下の通り。

  • 日本:  3,500百万円
  • アジア: 2,500百万円
  • 米州:  1,500百万円
  • 欧州:  1,000百万円

事業計画

-2020年度を最終年度とする中期経営計画を策定、以下の中期経営目標を設定。

  • 売上高:3,200億円
  • 売上高経常利益率:5%
  • 株主資本比率:25%

-目標達成に向けた取り組みを、販売、開発、製造の各方面で計画。

<販売>

  • 2021年度以降のビジネス獲得活動
    1. 成長/環境車先進市場:中国と欧州
    -サンデン・オートモーティブクライメイトシステムが、中国でEV向けヒートポンプ式空調システム事業を強化。
    2. ビジネス復権:米州とアジア
    -米州拠点での集約化、合理化・新製品対応投資

<開発>

  • ヒートポンプシステムを中心とした環境車熱マネジメントシステムに集中
  • 環境車両向け電動コンプレッサーの進化

<製造>

  • 電動コンプレッサー量産化の円滑立ち上げ
    -現在、環境規制が厳しい欧州と中国、日本の3極で生産。2018年度は90万台を出荷する計画。
    -合計100万台超の生産体制を構築し、世界的電動コンプレッサーへの需要拡大に対応。
  • 欧州の電動コンプレッサーの高生産性定着
  • PXコンプレッサー原価低減活動推進