サンデン (株) 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 194,696 216,690 (10.1) -
営業利益 5,203 (6,198) - -
経常利益 6,630 (9,457) - -
純利益 4,410 (30,838) - -
自動車機器部門
売上高 129,986 145,829 (10.9) -いち早く自動車市場が回復した中国・インド等新興国での予想を上回る販売拡大があったことに加え、主力の欧州・米州市場でも第3~第4四半期から販売が回復したが、世界同時不況の影響による第1~第2四半期の大きな販売の落ち込みが挽回できず減少。
営業利益 6,824 2,686 154.1 -

受注

-ドイツのDaimler向けにカーエアコン用電動コンプレッサーの供給を開始した。「Mercedes-Benz S400 Hybrid」全モデルに採用されたもの。コンプレッサーの生産は日本国内で行う。 (2009年6月30日付プレスリリースより)

海外動向

<中国>
-蘇州サンデン精密零件有限公司(SSP)は、2009年10月末からカーエアコン用コンプレッサーのダイキャスト部品を販売開始する。2009年9月より量産試作を始めており、2010年度の生産能力は200万個以上を予定。サンデンは中国において、上海の合弁会社2社でカーエアコン用コンプレッサーを生産しており、国内乗用車市場向けの生産シェアは約50%。SSPはこれらの拠点を中心に、ダイキャスト部品の供給を行っていく計画。(2009年10月22日プレスリリースより)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 5,440 7,019 6,866
自動車機器事業 3,676 3,974 4,502

研究開発活動

自動車機器事業
-ハイブリッド車からプラグインハイブリッド車、電気自動車へと車両の変化に対応したコンプレッサーならびにカーエアコンシステムの開発を急務と捉え、日本およびドイツに所在するサンデンテクニカルセンターおよびフランスの開発部門との連携を強化。

-環境対応のための次世代商品の開発や省エネ対応を自動車機器事業の最大の課題とし、電動コンプレッサー、ハイブリッドコンプレッサー、インバータ一体型コンプレッサー、自動車用小型・軽量の熱交換器等の開発を実施。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 5,900 12,900 14,300
自動車機器事業 4,900 10,300 N.A.
-日本 1,900 6,800 7,600
-欧州 900 1,800 3,400
-北米 600 300 100
-アジア 1,400 1,400 700

-主に部品の内製化および生産能力の増強、部品内製化・合理化および設備の維持更新のため設備投資を実施。

設備の新設

-2011年3月期は、設備投資の選択と集中をより強化し、主に部品の内製化および生産能力増強、維持更新を中心として総額7,000百万円の設備投資を計画。このうち、自動車機器事業では欧州地域で1,700百万円、北米地域で600百万円、アジア地域で1,800百万円、日本で1,700百万円を予定。なお、アジア地域の1,800百万円の中には、中国での競争力向上、ビジネス拡大を目的に蘇州三電精密零件有限公司の鋳造設備の拡充および加工設備の投資1,100百万円を含んでいる。