サンデン 2008年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2008年
3月期
2007年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 263,728 242,517 8.7 -
営業利益 10,715 6,751 58.7 -
経常利益 9,140 4,500 103.1 -
純利益 5,019 2,576 94.8 -
自動車機器部門
売上高 188,994 166,485 13.5 -欧米市場では、取引先自動車メーカーの車両販売増及び新商権の獲得により拡大。アジア・中国では、市場成長に伴う需要増を受け、増収。利益面では、原材料高騰等の影響はあったが、増収効果、調達コストの抑制等による製造コスト低減に加え、為替差益もあり増益。
営業利益 17,576 11,552 52.1


自動車機器部門における「競争力強化」
-グローバル生産拠点の強化や次世代商品の開発を加速させる。コンプレッサー分野では、欧米の環境規制に対応するための商品となるハイブリッドや電動・CO2コンプレッサー等の次世代商品開発を加速させる。また、カーエアコンシステム分野では「HVAC」システムの日本・アジアでの供給体制確立とビジネスの更なる拡大に注力する。さらにインド

-中国等の成長市場への積極的展開とリソースの集中を行う。

開発動向

2008年3月期の研究開発
研究開発費の総額:6,866百万円
内、自動車機器事業:4,502百万円


技術供与契約(2008年3月現在)

相手先 国名 契約品目 契約内容 契約期間
Visteon Climate Control 米国 カーエアコン用コンプレッサー 製造技術情報の提供 1994年5月1日に発効(特許の有効期間満了日まで)
Delphi Corporation 米国 カーエアコン用コンプレッサー 製造技術情報の提供 1998年12月31日より10年間

設備投資

2008年3月期の設備投資額
全社
:14,300百万円
自動車機器事業
:生産能力増強、部品内製化及び設備の維持更新等のため、欧州地区で3,400百万円、北米地区で100百万円、アジア地区で700百万円、日本国内で7,600百万円を投資。


設備の新設

-2008年3月期の設備投資は、新製品量産化、技術開発強化及び維持更新を中心として総額12,000百万円の設備投資を予定。このうち、自動車機器事業においては、コンプレッサーの増産、新製品量産化及び設備の更新等のため、欧州地域で2,200百万円、北米地域で300百万円、アジア地域で1,500百万円、日本で5,800百万円の設備投資を予定。

-総額12,000百万円の設備投資の中には、次世代技術開発の創造拠点としてSanden Global Center of Technologyの拡充のための設備投資2,000百万円を含んでいる。


海外投資
<中国>
-中国合弁会社、天津サンデン(略称:TSA)は、2007年6月13日に新工場開所式を執り行った。天津サンデンは急速な成長を続ける中国市場におけるトータルエアコンシステム(HVACシステム、熱交換器)の生産拠点として2000年に設立された合弁会社。 ビジネスの拡大に対応するため、2006年の11月に建屋面積3万平方メートルの新工場の設立に着手していた。現在の従業員数は360名、生産しているエアコン製品は、中国の自動車メーカーはもちろん、日系や欧州の自動車メーカーにも納入している。天津サンデンは現在年間40万セットの生産能力を、将来的に100万セットまで引き上げるたいとしている。(2007年7月9日付プレスリリースより)

<インド>
-Vikasグループとの合弁会社で、インドでカーエアコン部品を生産しているSanden Vikas (India) Private Ltd.(サンデン・ビーカス・インディア・プライベート・リミテッド:SVL)は、自動車産業の拡大市場であるインドにおいてカーエアコン用コンプレッサーの販売シェアを拡大するため、新工場の建設等に15億円を投資する。新工場では、現在同社の欧州工場から供給している可変容量タイプのコンプレッサーを生産する。2011年にはコンプレッサー販売台数を現行の30万台から100万台以上(インド市場でのシェア約30%)に引き上げるとしている。新工場はニューデリーに建設され、2009年初頭から操業開始の予定。 (2007年11月1日付プレスリリースより)