地域別業績
＜国内＞
- 主要取引先であるホンダへの販売が好調に推移したことと金型設備販売が増加したことにより売上高は57,960百万円と前年度比4.0％増、営業利益は設備費と開発費の増加により2,444百万円と前年度比23.3％減。

＜北米＞
- ホンダへの販売の増加と円安の影響により売上高は80,880百万円と前年度比4.3％増、営業利益は、上記売上増に合理化効果も加わり4,835百万円と前年度比38.8％増

＜アジア＞
- 偉福科技工業（中山）有限公司(F-Tech Zhongshan Inc.)の増産効果や偉福科技工業（武漢）有限公司(F.Tech (Wuhan) Inc.)の本格稼動に伴い、売上高は20,584百万円と前年度比47.6％増、営業利益も2,607 百万円と前年度比53.7％増。


活動状況
＜製造面＞
- 国内、北米、中国の３拠点でホンダのフルモデルチェンジをしたアコードの立上げがあり、さらに国内ではフィットの立上げがあった。
- F-Tech Mfg. Thailand Ltd. （タイ）、2008年4月より量産を開始。

＜営業面＞
- ホンダのサスペンションや日産をはじめたとした新型車向けに、衝突時の安全性向上に配慮した後退防止機構ペダル及びアジャスタブル・ペダル及びサスペンション・アーム類の拡販に注力。
- 北米ではGM及びToyota Motor Manufacturing North America, Inc. 等に対し、継続して新規部品の受注活動を行った。
- 新たな全世界機種として2007年10月にフルモデルチェンジされたホンダ「フィット」にＨ型リヤアクスルビームが新たに採用された。日本に続きタイ、中国での量産も予定され、同社の事業拡大に寄与。


子会社化
2007年11月、アルミダイカスト部品生産するリテラの株式を追加取得し、出資比率を52.6％にして子会社化すると発表した。同社は現在、筆頭株主としてリテラの株式29.4％を保有している。エフテックの開発部門は「安全・環境への貢献」をテーマに、より付加価値の高い製品開発活動への取り組みを強化している。この開発戦略の一環としてアルミ製造技術に強みを持つリテラは、エフテックにとって部品の軽量化技術の開発に必要と判断し、子会社化を決めたもの。（2007年11月29日付プレスリリースより）

研究開発体制

自動車の環境・安全問題への取り組みがメインテーマ

-環境: ハイドロフォーム技術の活用による最適構造やアルミ等を活用した軽量化提案、及びリサイクル性向上提案とそれらを効率良く廉価で提供するための量産加工技術の開発
-安全: 衝突対応ペダルやアジャスタブル技術の普及拡大
-その他: ハイドロフォームを含めた同社保有技術を活用した新規領域商品の開発提案活動の強化

- 北米の開発拠点であるF.tech R&D North America Inc.は、07年７月に新規拠点への移転を完了し、関連部門の集約による開発効率の改善と開発能力の拡大を図り、今後の業務拡大に対応する体制を確立した。


研究開発の成果
- 「アコード」のフルモデルチェンジ提案として、新たにリヤサブフレームへの高圧方式のハイドロフォーミング技術を活用し、軽量でありながら「高精度」「高剛性」のサブフレームを実現すると共に、継続生産機種（オデッセイ、エリシオン）のフロントサブフレームと合わせて、ハイドロフォーミングの大幅な適用拡大を実現した。
- オルガンペダル型アクセルペダルについては、世界初の２色成型技術を適用し、「軽量化」と「コスト低減」を実現。


主な技術援助供与（2008年3月末現在）