株式会社アルファ 2008年度の事業動向

ハイライト

業績
2009年
3月期
2008年
3月期
増減率 (%) 要因
全社
売上高 44,614 53,687 (16.9) -
営業利益 (142) 1,938 - -
経常利益 (321) 1,411 - -
当期純利益 (3,080) 610 - -
自動車部品事業
売上高 38,359 46,526 (17.6) ・主要得意先の自動車生産台数の大幅減産、円高による為替差損の発生、株価の大幅な下落等
営業利益 (77) 1,614 - -

開発・生産・販売活動
・グローバルで6社の自動車メーカー向けに24車種・52種類にのぼる新製品の量産化を展開中。
・マツダ向けに2007年度の電動ステアリングロックに続いてドアハンドルを新規納入。
・ホンダ向けに北米生産車種向けドアハンドルを新規納入。

地域別業績
<日本>
主要得意先のグローバルでの自動車生産台数が前年比12.6%の減少により売上高が減少。

<北米>
下半期以降主要得意先の自動車大幅減産の影響により売上高が減少。

<アジア>
中国の主要得意先の自動車生産台数増が好影響となり増収増益 。

組織変更
米国の生産子会社を米州統括会社に格上げ

2009年初頭にも、米アルファ・テクノロジー・コーポレーション(ATC、ミシガン州)に事業統括部門を設置、本体から役員級を派遣する。キーセットの一貫生産拠点である米国工場のほか、ドアハンドルなどを生産するメキシコ工場を一元管理し、米州域内での開発や拡販に関する意思決定を迅速化するのが狙い。統括機能を持たせるATCの社名変更は現在のところ未定ながら、1987年に設立したATCとメキシコに2工場を持つアルファ・ハイレックス両社の生産・開発・販売などすべての事業を統括する。(2008年10月7日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発費
2009年3月期の研究開発費は総額で 1,663百万円
内、自動車部品事業では 1,288百万円

開発動向
先行技術開発分野
・通信技術、暗号化技術、生体認証技術に関しては最重要開発分野と位置付け、国内外の専門メーカーとの共同開発を視野に入れ、研究開発を推進。

自動車部品事業
・新商品として新型電動ステアリングロックを市場に投入。
・各国の法規・公開試験に対応した側突条件をクリアーするアウトサイドハンドル製品を先行開発。
・自動車の所有者が近づくとLEDが点灯する足元照明付アウトサイドハンドルはパッケージング技術を活用し、量産化に向けて開発。
・静電容量センサーを組み込んだアウトサイドハンドルを新たな自動車メーカーから受注し、量産化に向けて開発。

設備投資

設備投資費
2009年3月期の設備投資費は、総額 2,457百万円

自動車部品事業関連
- 自動車部品事業全体で新車種対応のための金型、機械設備として 1,436百万円

設備の新設計画(自動車部品事業)
会社名/事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定
金額
(百万円)
着手 完了
予定
完成後の
増加能力
同社
群馬工場
(群馬県 館林市)
新車種対応の金型 505 2009年4月 2010年3月 主として金型更新のため、能力の大幅な増加はなし
群馬工場
(群馬県 館林市)
ハンドル製造用機械 81 2009年4月 2010年3月 新規
群馬工場
(群馬県 館林市)
鋳造機
103 2009年4月 2010年3月 新規
群馬工場
(群馬県 館林市)
キーセット製造用機械
94 2009年4月 2010年3月 新規
子会社・関連会社
Alpha Industry (Thailand) Co., Ltd.
(タイ プラチンブリ県)
工場建物 810 2008年11月 (注) 新規
機械装置
761 2008年11月 (注) 新規

(注)Alpha Industry (Thailand) Co., Ltd. における設備投資計画は、当社グループの投資判断により計画を凍結しており、完成予定時期は未定。