アスモ (株) 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 258,951 261,410 (0.9)

1)

営業利益 1,731 (13,785) - -
経常利益 1,737 (15,550) - -
純利益 (24,658) (12,937) - -

要因
1)
<日本>
-売上高は、国内車両生産の減少や為替差損があったものの海外生産向け部品の輸出増加などにより前年に比べ1.5%増の215,434百万円。

<米国>
-売上高は、車両生産の減少や為替差損により前年に比べ3.3%減の43,238百万円。

<その他の地域(アジア・欧州)>
-売上高は、主に中国・アセアン諸国での日系車両生産の増加により前年に比べ4.6%増の47,245百万円。

事業概況

-自動車の電動化や省資源・省エネ化に向けた次世代・新製品の開発を加速するため、デンソーと技術面での連携を強化し、プロジェクト活動によるモータと電子部品の一体化やブラシレスモータの開発体制の強化を推進。また今後市場の伸びが期待される新興国対応として、インドでの地場小型・低価格車向けワイパシステムの受注、中国での低コスト製品の品揃えの充実による受注拡大に向け、現地仕様製品の目処付けを完了するなど、各市場別のマーケットイン活動を強化した。生産の面では、各地域での生産回復に対応し、インドネシアや中国で、生産増強と現調化拡大を進めるとともに、他拠点との相互補完も推進するなどグローバルでの最適生産によるコスト競争力強化に向けた活動に取り組んだ。

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 10,308 13,424 13,513

研究開発活動

-新製品として、位置保持機能を追加した電動可変バルブタイミング(VVT)用モータ、低振動・長寿命化を実現した横滑り防止装置(ESC)用モータ等を量産化した。
-N型パワーシートモータに改良を加えて、シート機構の小型・軽量化に対応したシート用モータおよび衝突時などの安全性を確保するためのシート用モータを量産化した。
-将来に向けた開発では、車両の新システムに対応するブラシレスモータの開発をプロジェクト活動として推進、また、小型軽量高効率・省資源を追求したモータ技術を開発した。
-さらに、製品の探索・品質向上に向けた基礎技術開発・研究では、外部研究機関と推進中。

技術受入契約

(2010年3月31日現在)

相手方の名称 国名 契約品目 契約内容 契約期間
キヤノン 日本 超音波モーター 特許実施権の許与
技術情報の提供
1998年1月1日 - 2017年12月31日

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 6,648 18,785 21,420

-新製品切替、製品の品質・信頼性の向上のための投資などに実施。
-2011年3月期のグループ全体の設備投資予定額(新設・拡充)は、7,400百万円。

設備の新設

(2010年3月31日現在)

会社名 設備の内容 投資予定総額(百万円)
アスモ
(静岡県湖西市)
小型モータ生産設備 3,924