アスモ株式会社 2008年3月期の動向

ハイライト

業績

単位:
百万円
2008年3月期 2007年3月期 増減率(%) 要因
売上高 321,154 289,760 10.8

・国内外での日系自動車メーカーの生産好調に伴い、パワーステアリングモータ、ワイパーシステム、パワーシートモータ等の同社製品の装着車両数が増加。

営業利益 12,293 8,081 52.1 ・売上増加による操業度差益、製品別の原価改善活動の効果、生産性向上などの合理化努力。
経常利益 10,005 8,534 17.2
純利益 3,259 3,903 (16.5) ・役員退職慰労引当金の過年度分繰り入れ計上等。

日本
-海外市場での日系車両の販売好調に伴う輸出向け車両生産の増加及び海外生産の増加に伴う部品輸出の増加、拡販により売上高は8.7% 増加の263,737百万円。

米国

-サブプライムローン問題の影響やガソリン価格上昇などから、市場全体として車両販売が減少したため、売上高は4.8% 減少の64,943百万円。

その他の地域(アジア・欧州)

-主に中国・アセアン諸国での日系車両生産台数の増加及び欧州拠点での生産増加などにより売上高は29.6% 増加の48,366百万円。

開発動向

研究開発費用
単位: 百万円 2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
研究開発費 13,513 13,875 13,471


研究開発体制

・開発・技術部門が中心となり、グローバルには米国のアスモ・デトロイトと連携をとり推進。「安全、環境、快適、利便」をキーワードとして取り組む。
・環境問題への取り組みでは、自動車の燃費向上・排気ガス低減に貢献する新システム用モータ開発や高効率・軽量な駆動源の開発、製品の環境負荷物質抑制に向けた代替え技術の開発等に取り組んでいる。


研究成果
<次期型製品>
・電動ファンの整流改善により小型軽量化を図り、量産化を実現。
・ディーゼルエンジン用排気コントロールモータ駆動回路では、面実装による小型軽量化及び耐熱・耐水性向上を図り、量産化を実現。
・リヤワイパモータでは、コントローラを小型化することでモータとの一体化を図り、量産化を実現。

<新製品>
・燃費・出力の両立を狙ったシステムとしてバルブマチック用モータ(エンジン吸気バルブの制御用)を量産化。
・見栄え・意匠性を向上させたスポイラー格納式リヤワイパを提案し、車両搭載決定。


技術受入契約(2008年3月現在)

相手方の名称 国名 契約品目 契約内容 契約期間
キヤノン 日本 超音波モーター 特許実施権の許与
技術情報の提供
1998年1月1日~
2017年12月31日
松下電器産業 日本 超音波モーター 特許実施権の許与
技術情報の提供
1999年3月19日~
自動延長

設備投資

設備投資費用

単位: 百万円

2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
設備投資費 21,420 26,805 24,413


同社および連結子会社での次期型製品への切替え、既存製品の増産対応および品質・信頼性向上のため総額21,420百万円の投資を実施。

・2009年3月期のグループ全体の設備投資予定額(新設・拡充)は、22,500百万円。

設備の新設予定

会社名 設備の内容 投資予定総額(百万円)
アスモ
(静岡県湖西市)
小型モータ生産設備 13,890