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(株) アーレスティ 2016年3月期の動向

中期経営計画

1618中計 (2017年3月期～2019年3月期)
-大型高難易度製品の顧客評価No1実現

• 事業環境：　軽量化によるアルミダイカスト採用増加、新興国を中心とした自動車需要の増加、先進国の需要回復、少子高齢化に伴う国内における自動車販売減少
• 施策：　営業活動をグローバルで推進、欧米系新規顧客にも積極的に営業活動を展開、投資効率・生産効率の優れたグローバルラインを構築し全拠点に水平展開する

-グローバル基準でものづくりプロセスを確立
-経営目標値：　売上高 1,500億円、売上高営業利益率 5.5%

アーレスティ10年ビジョン
-信頼を究めよう2025：　グローバルで車の軽量化に役立つ、売上高2000億+α

• 0910中計：　生き残りをかけた体質改善
• 1012中計：　品質を中心においた基盤強化
• 1315中計：　ものづくりに焦点を当て収益性向上
• 1618中計：　グローバルで同一ものづくりと品質を実現

受注

-2014年6月、中国 広州阿雷斯提汽車配件 [Guangzhou Ahresty Casting] VWグループへの量産納入開始
-2015年4月、インド Ahresty India ディーゼル2気筒シリンダーブロック (Maruti Suzuki共同開発品) の納入開始

同社製品搭載車種 (2016年6月発表資料より)

• スバル：　Legacy, Legacy Outback, Impreza, Forester, XV (HVを含む), BRZ, WRX S/4 STI, Levorg, Exiga
• 日産：　Altima, Cima, March, Fuga, Elgrand, Murano, Serena, GT-R, Skyline, Teana, DAYZ, Infiniti, X-Trail
• 三菱：　Galant Fortis, Delica D:5, RVR, Outlander, Lancer Evolution X, eK Wagon, eK Space, TRITON
• ホンダ：　Legend, Fit (HV, EVを含む), Freed, CR-Z, StepWGN, Accord (HVを含む), N-Box, N-One, N-WGN, Odyssey, Vezel, Grace, Shuttle, S660
• Acura：　RDX, MDX, TLX
• スズキ：　MR Wagon, Palette, Alto, Kizashi, Wagon R, Swift, SX4, Spacia, Hustler, Celerio
• トヨタ：　MIRAI, Etios, Vitz, Ractis, Mark X, Century, Land Cruiser, Tundra, Estima Hybrid, Vellfire, RAV4, SAI, Harrier, Crown (HVを含む), Corolla US, 86
• Lexus：　HS250, RX450h, LS600h, IS, NX300h, RC/RC F
• ダイハツ：　Atrai, Hijet
• 日野：　Dutro (HVを含む), Ranger
• Chrysler：　Grand Cherokee, Cherokee
• Ford：　Fiesta, Focus
• GM：　Chevrolet Silverado, GMC Sierra
• Mercedes-Benz：　M-Class (HVを含む), GLA
• Audi：　A4L, Q5, A3
• VW：　Golf 7

研究開発活動

-自社真空技術を用いたパワートレイン部品のさらなる高品質化や靭性のある車体部品の開発
-開発技術を量産工場とともに発展させる
-高品質パワートレイン・車体部品の量産技術
-車の軽量化、燃費効率に貢献する技術

研究開発拠点

国内投資

-2015年3月、アーレスティ栃木鋳造工場の拡張工事に着工。アー レスティ栃木では、受注量増加に伴う能力増強のため、第6工場を増築 (建物は2015年9月竣工)。設備工事は2016年11月完了予定だが、ダイカストマシンの設置は完了し、すでに稼働を開始。月産能力は従来の 2,800トンから3,000トンに増加する予定。

海外投資

-2014年4月、メキシコ Ahresty Mexicana鋳造工場の増床工事着工 (同年9月竣工)
-2014年7月、インド Ahresty India 工場拡張工事竣工
-2014年9月、中国 広州阿雷斯提汽車配件 [Guangzhou Ahresty Casting] 隣接地での工場建設第2期工事竣工
-2014年11月、米国 Ahresty Wilmington 増築工事着工 (2015年6月竣工)、鋳造機2台増設に伴う鋳造エリアの拡大と倉庫スペースの確保

-2016年3月期の設備投資金額：　合計157億円 (金型以外：91億円、金型：66億円)
-2017年3月期の設備投資計画：　合計195億円 (金型以外：127億円、金型：68億円)

2016年3月期に完成した主要設備 (ダイカスト事業)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

*1) 当初予想　(2016年5月9日発表)
-ダイカスト事業 日本：　消費増税と軽自動車税引き上げによる自動車販売減速の影響はあるものの、受注量は増加する見込み。一方で地金市況の影響を受け、売上高は微増と予想。
-ダイカスト事業 北米：　米国でのダウンサイジングの影響やメキシコでの一部顧客の受注量減少の影響、地金市況と円高基調の為替影響で減収と予想。
-ダイカスト事業 アジア：　前半は中国日系自動車メーカーの車種別販売の影響を受けたが、売上は徐々に回復し、受注量が増加する見込み。一方で地金市況と円高基調の為替の影響で減収と予想。

*2) 2016年8月8日に業績予想を修正
-ダイカスト事業の国内、米国、中国における販売量は当初予想通りの水準又は増加が見込まれる一方で、メキシコ及びインドでは減少することが見込まれる。
-地金市況による売上高の減少影響及び想定為替レートの変更影響を加味すると、売上高は国内が当初予想通りだが、北米及びアジアが減少し、連結売上高は当初予想を下回る見込み。
-原価低減及び販売量増による効果等により、連結の利益は当初予想を上回る見込み。なお、投資有価証券の一部売却等の固定資産の売却による特別利益5億円程度を下期に計上する見込み。